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聖堂
「報告に参りました。エクスシア様」
私はその男に頭を下げる。
「いい報告だろうな?」
「………」
私は答えない。けれどその瞬間目の前の男から強大すぎる圧を感じた。
「正直申し上げますと、レミエルとカマエルがやつに敗北したとの情報が入っております」
「本気で戦ったのか?」
恐らくは…と私は告げる。すると男は振り向き、ステンドグラスの上部を見上げる。
「大罪人たち…か…やはり、野放しにしておくには少々厄介な存在だろうな…」
ふぅっと男は一息つき
「セラフィム様が命を下された」
そしてその男は私にその内容を話す。
「お前の次の任務はその情報を下級以下のメンバーに伝えろ。いいな?アルケー」
「了解しました」
私はそう言い残しその聖堂を後にする。
私はゆっくりと【戒魔】としての姿に戻りながら考える。
もう少し…もう少しで…この世界の均衡が永遠のものになる。そのためには私は…私たちはこの役目を果たさなければならない。
「もう少しで…無能力者という足かせは外れる」




