第3話 王都へ
異世界召喚 7日目
ダペス城もなかなか立派だとおもうが、水上都市・バーツ城は、ダペス城の2倍近くあるように感じた。
ダペス城の城壁の外は、空堀だったが、ここは…水上都市の名にふさわしく城壁の外は川、運河にかこまれている。
運河の方には、城壁より、運河を眼鏡橋のような橋でわたり、その先は出城のようになっている。
その出城の運河側は、船の発着場のように大小の川舟の港のようになっており、荷物の積み出しが行われていた。
バーツ城の圧倒される門をくぐる。
すぐに、馬・馬車を預ける馬屋があり、そこへ、預け宿に向かうことにした。
カローイ、ベレッタを先頭に、博影、沙耶と間にチェル、ルーナ、ティアナと続く。
ダベスでは、道行く人にチェルはびっくりしたように見られていたが、ここでは、あまりに行き交う人や荷馬車などが多いせいか、ほとんどチェルを気にする者はいなかった。
「お父さん、人も多いけど、人種も様々みたいだね」
あまりキョロキョロしないように、チラチラ周りを沙耶が見る。
まぁ、この人の多さ
統一感のない、服装・人種…
キョロキョロするな…という方が、難しいだろう。
カローイと、ベレッタ以外は、結局観光のように楽しみながら歩いた。
二階建ての宿屋に着く。裏は酒場となっていて中で繋がっているようだ。
カローイが手続きを行い、隣同士で二階にふた部屋借りた。
当然…いかに、沙耶がカローイに文句を言おうと男と女で部屋を分けた。
荷物を部屋に置き…
といっても、術袋に全て入るのだが、巡礼者が、手ぶらではおかしいので肩掛けの袋に、みなそれぞれ着替えをいれている。
裏の酒場に入った。まだ、早い時間なのか、食事をする旅人風のグループが多く飲んで騒いでいる者はいない。
パン、魚料理、チーズなどを食べる。
「このパン、かた〜い」
沙耶が、顔をしかめる。異世界へきて、白いパンばかり食べていたが、これは、茶色っぽく固い…どうやら、白いパンというのは、貴族、騎士などの上流階級の者が食べるらしい。
まぁ、高いという事だ。
上流階級も市民も変わらないのは…
いつの間にか、沙耶が全員分頼んでいるビールだろう。
食べ物は、塩をふんだんに使っている料理が多いので、たしかに、飲み物は欲しいが…
相変わらず、ヌルイビールには、まだしばらく慣れそうもないし、酔っ払いの沙耶の面倒を見る気もしないので、チェルのご飯用に、ソーセージを貰い
行く所がある…
と言うカローイと別れ、先に部屋に戻った。




