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完結した小説の推し主人公夫婦の子供に転生した件  作者: まりり


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災難なのはお父さま? 後編

前編の続きです。

読んで頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします。


「シェリー聞いたぞ。拳で壁を殴ったんだって?いつからお父さまのお姫様はいつからそんな野蛮な子になってしまったんだい?」

突然耳元で恐ろしい真実を伝えてくるお父さまに現実に引き戻される。

どうしてそれを!私は転んだ事になっているはずだ。執事が話したのか?いや、執事も私が転んだと思っているはず。そう考えて、まさか!と恐ろしい考えが浮かぶ。



我が家は魔術師を多く出している家紋だ。

もちろん、お父さまも魔法を使えるわけで……

「まさか、監視してる?」

恐る恐る聞くと、

「そんな訳無いだろ。見守っているんだ」

とニコニコと否定もせず笑顔でお父さまが答える。

監視だー!こらは間違いなく監視されている!いつから?私が倒れたから?こ、怖い。と怯えていると、

「シェリー、親が子供を見守るのは普通のことだよ?そう習わなかったかい?」

となおも笑顔で言葉を続ける。そして、真顔になり、

「それに、シェリーはこの間倒れたばかりだ。お父さまやお母さまがどれ程心配してるか分かるかい?」

いや、うん、普通の親ならなんの問題もない普通の事だろう。だが、お父さまに限ってはそうとは言えない!お父さまが1番危険な気がするというより、危険だろ!

まさかそんな事は言えず、

「うん、ありがとう、お父さま」

と笑顔で答えた。

「分かってくれればいんだ。そんな事より、監視だなんて何処で覚えてきたんだい?」

と怒りが含まれる声にお父さまの顔を見ると、瞳が金色に近くなっている。

これは、感情が昂ると瞳の色が変わるという王家の人間の特徴で、王家との繋がりが深いお父さまにもそれは受け継がれていた。

監視されてるのは私なのに何でお父さまが怒るのよ!と何だか腹が立ったので足でお父さまを思いっきり蹴ってやった。



ふぅ、スッキリした。という私の思いとは裏腹に周りはザワついている。

それもそのはずだ私が蹴った場所はお父さまの股間だったのだ。

痛みに耐えながらも私を落とすまいと必死に抱きしめるお父さまに申し訳なさを感じるが、自業自得のような気もする。

いや、私は股間を蹴るつもりは無かったのだ。これは不幸な事故なんだ!そう思うことにしたが、周りはそうはいかない。

「旦那様!」

とお父さまの元に駆けつけようとするが、お父さまはそれを目で制す。

お母さまの反応はなんだか怖くて見れなかった。



こうも周りを騒がしてしまうと流石の私もあたった場所が事故ではすまないなと思い、

「お父さま、大丈夫?ごめんなさい。まさかお父さまがこんなに痛がるなんて思わなくて」

と、女優ばりにうるうると目に涙をためながらお父さまに謝ると、

「いいんだ。こんな事、許されるのはシェリーとお母さまだけだからな」

とさりげなくお母さまを巻き込む。ドMの気でもあるのか?さり気なくお母さまにも蹴ってくれと言っているのか?いや、流石にそれは無いか。と思っていると、

「でも、約束してくれ、お父さま以外にこんな事はしないと」

と、何だか検討外れな事を言ってくる。やはりドエと思ったところで頭を大きく縦に降って気持ちを切替える。

そして、大丈夫そうだな。これで色々有耶無耶にできるなと目論んでいたら、

「明日から淑女教育を1からやり直しだな」

というお父さまの声に愕然とする。


本人は冗談で言っているはず。

相手は5歳児ですからね笑


次のお話から少しの間主人公視点で無くなりますが、

よろしくお願いします。

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