シェリア トラビス5歳 前編
初めまして。
読んで頂けると嬉しいです。
長くなったので前編、後編となております。
「シェリー、今日はあなたが大好きなお店のケーキがあるわよ」
優しい言葉に振り向くとそこにはエメラルドグリーンの瞳に明るい茶色の長いストレートの髪を美しく結い上げたお母さまが居た。
対する私はおじい様からお母さまの小さい頃にそっくりだと言われるくらいお母様に似ているらしい。
違うところは少し髪にウェーブがかかっている所と瞳の色が金色がかった青色だというところだろうか。
こちらはお父様の瞳の色と同じで瞳を見る度になんとも言えない気持ちになる。
決してお父さまが嫌いという訳では無いが、そういう気持ちになるのだから仕方がない。
ちなみに父の髪は柔らかそうな金に近い栗色で私と同じく少しウェーブがかっており、髪のセットにメイド達が毎朝苦労しているのを知っている。
「えっと、それってモンテ通りの?」
「ええ。お父様が並んで買ってきてくれたのよ」
と、嬉しそうにお母さまが微笑む。
「......そうなんだ」
私の反応にお母様の瞳がくもる。
「シェリー、お父様の事嫌いなの?」
「嫌いなんじゃないよ、ただ、ちょっと......」
私が言葉を濁すとお母さまは悲しそうな目をする。
私はお母さまにそんな顔をさせてしまった罪悪感で胸が痛くなり、
「それは、お父さまが同じ年頃の子達の集まりに行くことを禁止してるから。私ってそんなに外に出すのが恥ずかしい子なの?」
最後は泣きながらお母様にこれ幸いに甘えながら訴える。
「それは違うわ!世の中、トラビス公爵家という家門目当てで上辺だけで近寄ってくる悪い子もいるからなの。シェリーがもう少し大きくなってそういう子達を見分けれるようになるまでお父様が守って下さってるのよ?決して外に出して恥ずかしいとかいう事ではないわ」
諭すようなその言葉は何度も聞いた。でも、私は同じ年頃の子達を知りたいのだ。
しかし、お父様は断固としてそれを許さない。訳を聞いても「外は危険でいっぱいだからね」とニッコリと笑うだけで私を外に出そうとしない。
お母様の実家へも2人で行くという徹底ぶりだ。
後編も出来上がってるのですぐに投稿します。
引き続き読んで頂けると嬉しいです。




