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完結した小説の推し主人公夫婦の子供に転生した件  作者: まりり


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クリストファーの憂鬱 前編◻︎

クリストファーの真意がわかる回。

そしてちょっとした設定や登場人物が

名前だけですが出てくるので

読んで頂けると今後分かりやすくなるかと。

長くなったので前後編となっております。




今日もシェリーもシャルも可愛かったな。

俺は部屋に入るなり、ソファーに腰掛けくつろぎながら今日の2人を思い浮かべる。

それに最近、シェリーが甘えてくるようになってそれが嬉しくて仕方がない。

シャルを取られまいとたまに冷たく接するシェリーも可愛かったが、今の方が断然可愛い。

もちろん、俺達を必要以上に近づけさせたがる今のシェリーも可愛いが、シャルは夜、存分に可愛がってあげられる為、シェリーが眠るまではシェリーを優先したい。

まあ、こんな事をシェリーに言っても理解できないだろうが。



だが、壁を殴る、俺を蹴るといった暴力的な行動を取るようになったのは心配だ。

もしかしたら、倒れた原因も勉強のしすぎでそのストレスからだったのかも知れない。

外界との接触を避ける為の方法の1つであったことだが、やり過ぎだった自覚はある。

周りにもシェリーは病弱で外に出られないと説明している。信じてもらえてはいなかったが。

まあ、これはシェリーが本当に倒れた事で真実味を得てしまったのだが、その間のお見舞いに行くという連中をあの手この手で煙に巻くのが大変だった。



倒れる以前から唯一、面会を許していたのは祖父であるお義父さまの来訪の時くらいだ。

お義父さまには借りがあるため、会いたいと言われれば無下にはできない。

それでもこの家の中でしか会うことは許さないが。

この家にはシェリーが外に出られないようにする魔法と、シェリーに害をなしたり、よからぬ事を考えている者の侵入を阻害する魔法がかけてある。

ここまでしてシェリーを家から出さないという徹底ぶりは我ながら苦笑してしてしまうが、外は危険なのだ。

王家の人間や、アスライン公爵家の人間に目をつけられたら……

考えただけで恐ろしい。あの、嫉妬深く、執着心の塊のような連中に目をつけられようものなら.........

自分の過去の行動により、連中の危うさは知っている。

あんな事を可愛い娘にされてたまるか!と、特に連中には気を付けているのだ。



しかも、シャルは妃殿下と仲が良いだけでなく、アスライン公爵夫人とも良好な関係を築いている。特に妃殿下との仲は俺の想像を超えていた。まあ、シャルなら当然だなと知らず顔がニヤつく。

シャルの優秀さもあって彼女達のシェリーへの関心は大きくなっており、それは問題だなと思いながらも、あれだけの外に出さない為に教育を受けさせたのだ。優秀であることは俺のよくめなどではなく、事実だろう。



1番の問題は、王家や公爵家などに女の子が生まれにくいという謎の呪いのようなもののせいで今、上位貴族の中の女性で婚約者が決まっていないのはシェリーだけなのだ。

それに比べて婚約者の決まっていない男共の多さ。

シャルにそっくりな見た目とトラビス家の血筋である証ともいえる青い目。極めつけは、本当に久しぶりのしかも公爵家の女の子だ。

他の男共が狙っているのは確実だ。

年の差など、シェリーが大人になってしまえば些細なことだしな。


一応、考えあっての行動だったと見せかけておいて

結局は独占欲という。遺伝って怖い。


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