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毒親。  作者: saki
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私だけがいらない子?

私が7つの時、妹のしーちゃんが産まれた。

しーちゃんは小さめで産まれたものの、

体は至って健康だった。


父は末娘を溺愛し、帰宅が少し早くなった。

この頃、私は父に違和感を持っていた。

それは、弟の誕生日にはプレゼントやケーキを

たくさん買ってくるのに対し、

私には誕生日プレゼントはおろか、

私の誕生日に自宅にいたことなど

一度もなかった。


母は私にケーキは買ってくれたが、

プレゼントは望むものは買ってもらえなかった。

私が買ってもらえるのは、幼稚園で使うものだけだった。


折り紙やハサミ、のりなどだけで、

幼いながらに私は不満を感じていた。

一度、なぜ私だけがおもちゃを買ってもらえないのかと

聞いたことがあったが、張り手をされて

押し入れに閉じ込められてしまった。


そのことがあってから、私は母には

何もねだれなくなってしまったのだ。


そんな私をかわいそうに思ったのか、

おばあちゃんだけは私に色々買ってくれた。

といっても、形に残るものは、母に見つかると

捨てられるか、きついお仕置きを受けるだけだったから、

お菓子やお出かけといったものだったが。


それでも私は嬉しかった。


この、父や母が私におもちゃを買ってくれないのには

理由があったのだが、当時の私には何もわからなかった。


ただ、私は母に怒られないように、いつもニコニコと

母の顔色を伺いながら生活するだけだった。


私が小学生に上がった時、母が珍しく私に

プレゼントをしてくれた。

新品のランドセルで、色は…

パールピンクだった。


今でこそランドセルはカラフルで、色も好きなものを

選ぶのが当たり前になっているが、当時は珍しいものだった。

私はみんなと同じ赤いランドセルが良かったのだが、

口が裂けても母にはそんなことは言えない。


大げさに喜び、ありがとう、と母にすり寄った。

この頃には、私は母の機嫌を取るのもかなり上手になってきていたし、

家事も一通りできるようになっていたから、母に怒られることは

格段に減った。


それでも、父の帰りが遅く、決まってそういう日は母が深酒をする日。

そういう日は、私はとにかく母の周りにいないようにしていた。

理由のない暴力を受けるのが怖かったからだ。


何をしたわけでもないのに、

目つきが気に入らない、顔を見ていると気分が悪くなる、という理由で

雨の日だろうが台風の日だろうが、雪が降っていようとも、

私は裸でベランダに投げ出されるのだ。


泣いて騒ぐと家の中には入れてもらえるが、

泣くこともできなくなるまで殴られるので

私はいつしか泣かない子になった。

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