01 イチのファンファーレ後半
藍,龍弥,那月,その他 「・・・」
全員集中している。これが俺のデビュー戦なんだ…
俺は目をカッ!と開く
全員【必ず勝つ!】
ターフへ移動
自分より前にいる馬の(バナナップス)と(シェラトンサーカス)が返し馬に入っている.
藍 「これが本番の返し馬か…よし!デマーストローザはいい感じに返しに入れた。」
いい感じに返しに入ることができた俺はスタートゲート近くにある待機場へ向かう
藍 「迷うことはない。俺は,俺たちは先頭でゴールする…ただそれだけだ…」
ゲートイン開始
ゲートインが始まった。俺はデマーストローザと一緒にゲートは向かう。
2歳未勝利戦 芝 2000m
実況 「・・・・最後に3番デマーストローザがゲートに収まりました。」
とてつもない緊張だ.観客からすればただの未勝利戦かもしれないけれど俺たちはこの未勝利戦でデビューを飾る.緊張しない人なんてここには誰1人といなかった.するとゲートが開いた
藍 「っ!」
実況 「今,スタートしました。デマーストローザかなりの好スタートをきっています。があぁっと!8番ゼルノブースター出遅れました。8番の天馬龍弥とゼルノブースターが後方からのスタート…」
藍 「!?めちゃくちゃ良いスタート!これは幸先が良さそうだ。」
俺は少し心配していたことがあった.それはデマーストローザの前走のスタートだった.他の馬と比べてかなりスタートが遅れていたため今回もと不安だったが杞憂だったようだ。
デマーストローザがかなりの好スタートをきったため俺はハナに立とうとした。するとそこで
「逃げ△先行⚪︎差し△追い込み×」
藍 「今のは!?………だがこれまでここぞと大事な場面で何度か見てきた文字…いや表なのか?『今回のレースは未勝利戦の芝2000mだ。それに今回出走しているすべての馬が1度本番でレースを走ったことのある馬でありデマーストローザの前走は後方からだった。最終コーナーかなりの加速が出ていたように思えたが届かず結果は6着だった……よし』」
俺は競馬学校に入ってから馬の脚質や場適正,どんなレース運びをすれば勝つ確率が大幅に上がるのか稀にこうして見えることがある.これを父さんに聞いてみたときは少し考えごとをした後それはすごいなというふうに言われていた。日常生活に支障はないため特に便利なものとしてしか認識していなかったのだ.
実況 「おっと?先頭争いをしていたデマーストローザが少し下げました。逃げではなく先行策をとったようです。天才の子神崎藍は一体どのような勝ち方をその目に描いているのでしょうか。」
かなり良い感じでレースが動いている.そしてそろそろ…
藍 「順調だ。そろそろ第4コーナーカーブか。・・・いまだ!」
俺はデマーストローザの持つスタミナを完全に把握しているわけじゃない。でもここで仕掛けなければ後ろから差される。俺はデマーストローザにゴーサインを出した。
龍弥,那月 「!?…ここ!!」
龍弥も那月もゴーサインを出しスパートにかかる。3人ともデビューが同じが故デビュー戦初勝利を自分のものにするべく必死にゴールへ突き進む。
実況「第4コーナーを回って直前コースに入ってきた.先頭バナナップスだがしかしデマーストローザがここで先頭に変わる」
藍 「よし!このまま…………!?」
実況「しかし外からゼルノブースター(天馬龍弥)とリーンリラックス(雨那月)が迫ってくる!!」
龍弥 「負けない!…記念すべきデビュー戦…勝つのはこの俺だ!!」
那月 「こうしてこの場に立つことが何回あるか分からない。でもずっとずっと夢に見てきたジョッキーにせっかくなれたんだ……この勝負絶対に負けない!」
藍 「なんて気迫…でも,俺もずっとずっとジョッキーになってレースで勝ちたいと思っていた…俺は父さんと誓ったんだ。必ず世界一になると。そして父さんが勝てなかった日本ダービーを制覇するって」
だからここで負けるわけには行かないんだ!!!!
藍の目が茶色から青に変わった
??? 「!?……あれはまさか」
実況 「だがしかし先頭は,デマーストローザだ。ゼルノブースターやリーンリラックスも迫ってくるが2.3番手争い。先頭は3番デマーストローザだ!今1着でゴールイン!2着にはリーンリラックス,3番手にはゼルノブースター,4番手にハーレーマーグ,5着にはバナナップスが入りました。」
実況 「天才の子神崎藍.見事ジョッキーとしてのデビュー戦を勝利しました.」
観客 【ザワザワザワザワ】
藍 「やった.やった!!初戦で勝てたっていう喜びだけじゃない.今回のレースはほぼ全てが完璧だった.スタートからゴールまでデマーストローザは完璧な走りを見せてくれた.それに観客も………」
実況「おお!すごい歓声です。未勝利戦とは思えないような歓声ですね。これも天才の子神崎藍だからこそ成し得ることができたのでしょう。」
藍 「!?すごいな。まるでG1の歓声と遜色ないくらいの大きさだ。」
俺はそのときこの歓声を勝利のファンファーレのように感じた。
俺は空を見上げて手を天に掲げる
藍 「俺のジョッキーとしてのキャリアは始まったばかりだ。俺はこれからも勝ち続けてやる!」
するとそこに龍弥と那月がこちらに向かってくる
龍弥 「おめでとう…今回はまんまとやられちまったけど,次は俺が勝つ。次は俺がお前のキャリアに負けの2文字を刻み込んでやるぜ」
那月 「ううん.次勝つのは私だよ.龍弥くんも藍くんも次は私が負かせる。覚悟しといてよね.それと本当におめでとう藍くん。さすが天才の子だね」
藍 「ありがとう2人とも。でも次も俺が勝つよ.世界1のジョッキーになるために…父さんとの約束を果たすために俺は勝ち続ける!」
3人 「ワイワイ」
??? 「また,時代が動くのか……見せてくれよ?君のその力を.君の父が持っていた力とはまた違う力。5年前に凱旋門賞連覇を達成した【マスターエデン】の鞍上エレン・テイラーが持っている目とおそらく同じ…【プリズム・アイ】と思わしき力を
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