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9話:ハワイクルーズ4

 私たちもあなたも素敵よ。どこから来たの? クルーズは何回目?と

おしゃべり。みんなきれいに着飾ってカメラマンに色々なポーズを指示

されて笑って写真を撮ってもらっている。撮られるカップルも、並んで

見ている人たちも、本当に楽しそうだ。もちろん、私達も十分に楽しんだ。

今日はダンスホールで夜19時からと21時からの2回、4人のジャズの

演奏がある。バンド演奏の合間に2つあるメインダイニングのうちの

カジュアル・レストラン「スカイライン」に行った。


そこで食べたのは「生春巻」「ファジータ・メキシコ風」「キッシュ」

「プライム・リブ・ステーキ」。かなり旨かった。 食事の時に頼んで

残ったワインは、レストランに預けて翌日また飲んでも良い。食べ切れ

なかったデザートをカバーつきのお皿に入れてもらって、抱えて歩いている

人たちもたくさんいた。しかし私達は、全部たいらげて、部屋に帰った。

翌5日目はハワイ島のコナの沖合に到着し、テンダーボートでカイルア・

コナの岸壁まで、送ってもらうことになった。今日も、ゆっくりの出発

して、昼前にコナの町に到着し、海岸沿いにレストランを探して歩く。


 波打ち際に向かってテラスが張り出している、なかなか良さそうな

レストランが並んでいるが、多くの店が閉店になっていて、ここにも不景気

の風が吹いてると思うと、可哀想になった。そんな中、入り口に人が

待っているいい感じのオープンエアーのレストランがあったので入った。

入り口には大きなカジキマグロのオブジェが壁にはってあり、何とも派手な

アメリカンな店だった。その店でシーザーズサラダとフィッシュサンドと

ローカルビールを注文した。アメリカ本でのチェーン・レストランらしいが

海岸に近いテラス席での昼食は、その景色のためか、美味しく感じた。

今夜は仲間全員12人でシアターでマジックショーを見てディナーは船でも

高い方のステーキレストランに行く予定となった。


 夕食はプレミアムレストランの2つ目、レージーステーキハウスに行く。

カウボーイの写真がたくさん飾られ、テキサスのステーキ屋という演出だ。

ここで食べた前菜は「アボガドが入ったクラブケーキ」と

「ビーツのカルパッチョ」。2皿目は「ブルーチーズドレッシングのサラダ」

と「クラムチャウダー」。メインは「12オンスのTボーンステーキ」と

「野菜のロースト」ワインはオーストラリアの赤。仲間のうちでステーキ

大好きな佐藤夫妻が、ここに大いに期待しだけど、

「肉が少々薄いのと、ミディアムレアとは言ったが僕の感覚ではもう少し

火を入れてほしかったのと言い70点くらいの評価」だと言った。


 その後、隣に来ていた、シアトルから来た夫婦がこんなに多くの日本人

が夫婦がクルーズに来ているのを見るのは初めてだと言い、英語で話して

きたので佐光が通訳に回った。最初に、シアトルから来た夫婦が自己紹介して

、私の名前はトム、ワイフの名前はスカーレットで自分達で海産物の小さな

商社を営んでいると言った。佐光が私達は、東京に住んで、スポーツクラブ

に通う仲間ではじめてハワイクルーズに来たと言った。するとトムが富裕層

のマダムですかと聞くので、佐光が、そんな所ですと答えた。トムが佐光に

他に英語をしゃべるれ人はいないのかと聞くので、奥さんの佐光陽子さんが

私も少しならわかりますと言うと、スカレーットがニッコリ笑った。


 あなた昨晩のフォーマルナイトで着物を着てましたよねと言い、その写真

を見せてくれた。私も欲しいと思っているので、日本に行ったときに、探す

のを手伝ってくれませんかと言った。初対面で、ここまでの鋭い突っ込みは

、さすがアメリカ女性だわと驚いた。えー。良いわよといい、スカーレット

が佐光家の住所と電話番号とインターネットのアドレスと聞いたので、

紙に書いて教えた。書き終えると、佐光陽子が、あなた方の住所と電話番号

も教えてと言い、機会があったら、シアトル、またはバンクーバーから

アラスカクルーズに行って見たいといった。


 その後、女どおしの会話が続いてスカーレットが佐光達以外が英語を理解

してないと、わかるやいなや、男の人達の中では佐光さんの旦那さん以外、

ハンサムボーイはいないわねと言うのを聞いて、佐光夫妻が笑った。すると

佐藤夫妻が耳が遠いこともあって何て言ったのと聞くので佐光陽子が日本人の

方々は紳士、淑女が多いですねと言ったと伝えた。それに対して佐藤さんの

奥さんがお世辞が旨いのねと笑った。佐光陽子がシアトルの料理は美味しい

のと聞くと全米で一番美味しいと言い、その理由は、東洋人の移民が多く、

料理の水準が高く、新鮮な魚介類が多く、素材が良いと言った。


 また、西海岸は英国系の移民が多く、美味しいパンを焼く職人が多く

、珈琲も旨いよと言った。是非、一度近くうちに来てよと、スカーレット

が誇らしげに言った。それに対して、佐光俊充が、ほんと信じられないと

良いアメリカはハンバーガーとポテトチップ、サンドイッチ、アイスクリーム

、ステーキくらいしか、浮かばず、美味しい料理とは縁遠いと思っていたと

いうと、そんなことはない、一度、近いうちに、シアトルに来てよと大声で

言った。次にトムが私の会社ではシアトルで取れたカニ、サーモン、エビなど

海産物を日本に輸出していると良い、日本は、我が社にとって最大の取引先

だとあかした。でも、味や大きさ、見た目に厳しく、不合格だと、買って

くれないと言ったが、良い製品は、ちゃんと高く買い今ひとつの製品は買い

たたかれると笑いながら言った。


 その他の日本人から日本または、東京へ来たことがあるか来たことがある

なら、どこが一番面白かったという質問をしてと言われて佐光俊充がトム夫妻

に聞くと日本へは3回行ったと言い、面白かったところは京都、鎌倉、橫浜と

言った。東京はと聞くと、今ひとつだと言った。その理由を聞いてと言われが

佐光俊充が、更に英語の質問を続けた。その理由はと聞くと、東京は人が

多すぎて、その割に町が小さい、ミニチュアの町みたいだと言った。

でも気品のある東京駅周辺や皇居は素敵だと言った。次に日本の気に入った

ところの理由はと言われ、直ぐにスカーレットに質問すると京都は何と

言っても歴史があり気品があると言い舞妓さん、神社、お寺も素敵と言った。


 鎌倉は大仏と海が近くリゾートで歴史ある、お寺や神社が多い。橫浜は

都会の割に洗練されて、海が近く、ホテルニューグランドに泊まったが、

料理が最高と言った。また、中華街の料理も値段の割に素晴らしい料理が

競い合ってるように多くの種類が楽しめたと言った。その話を聞いて、

なる程ねと、クルーズの仲間も納得した。

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