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8話:ハワイクルーズ3

 ホノルルを出て翌日はハワイ島のヒロに向かい朝起きて散歩に出かけた。

この船のデッキは、一番前と一番後ろが、狭くなっていた。それでも多く

の人が早朝の散歩を楽しんでいた。3組が、朝に出発しから丸1日がかり

で火山キラウエア見学に出かけて行ったが、佐光夫妻は船からも溶岩の

流れているのが言えると聞いて、そのツアーに参加しなかった。その代わり

、クルーズ船のジャクジーに入って、ゆっくりしていると、アメリカ人の

中流階級の人達の世間話が聞けて楽しかった。カロライナやミネソタ、

コロラド、フロリダなどなどからのクルーズ客が多い。経済危機の話や

浮気の話、感染症の話題などが聞けた。


 そして別れ際には、アメリカ人は

「あなたとお話できて、本当に楽しかった」と必ず言うのには驚いた。

また、ハワイクルーズ5回目という恒例の夫婦に食事のお奨めはと聞くと

、地元の普通のレストランだけれどコナッツグリルは楽しいよと教えて

くれたので出かけた。そこに着くと、天井にはファンがぶんぶん回り、

内装はいかにも南国風なクラシックな感じで、地元の人が大勢のグループ

にぎわっていた。食事の方は、相変わらず、ハンバーガーかサンドイッチ

と珈琲だった。


 しかし、意外なことに、ここにはクーラーがなく建物の中では窓に

シェードをつけて日が差さないようにしつつ、窓は全開にして風を入れ

、天井のファンで空気を動かせば、クーラーなしでも十分涼しくなって

いた。そして、夕方に帰って来た火山キラウエアツアーの3組は、疲れた

様子で風が強く山の上では寒かったとか、歩くのが嫌になったとか、

かなりハードなスケジュールだったようで、佐光夫妻はのツアー不参加は

正解だったのかも知れないと感じた。


 食後はショーを見に出かけ今夜はビールを飲んで早めに部屋に戻り床に

ついた。翌、クルーズ3日目はマウイ島ラハイナへ向かった。朝目覚めて

、今日も、最初は佐光夫妻は戦場の散歩を楽しんだ。その後、図書室の

ような娯楽室でカードゲームを楽しんで、10時過ぎににテンダーボート

の受付に行ったら約1時間待ちと言われ、驚いた。それでも、カジュアル

レストランでゆっくりして、テンダーボートに乗船し12時前にラハイナ

の町に上陸した。ラハイナの町並みは、落ち着いた雰囲気でよかった。

その後、ハワイ最大のバニアンツリーが広場全体に広がって気持ちいい木陰で

まったりしてバニアンツリーの一番太い幹に寄りかかったら、いつの間にか

眠ってしまった。ぐっすりと深く寝て20分位でパッチリと目が覚め、

とても気持ちよかった。朝食は海沿いに並ぶレストランの中の魚料理の

店にに入った。


 海に張り出したテラスがとても気持ち良く、魚のフライとマグロの

サンドイッチも旨かった。、眺望が180度見晴らせるの特等席に座れた。

すっきり晴れ渡った青空と静かな波にきらきら光る青い海を眺め、私たちを

ここに運んできた巨大なクルーズ船が沖に浮かんでいるのを眺め涼しい

潮風に吹かれる。ラハイナのメインストリートの海側にはレストラン

が並び、その反対側にはギャラリーが並んでいる。ひとつひとつ覗いて

いると個性的な絵を展示瀬てる店を見つけ、じっくりの絵を眺めた。

その後、長いテンダーボート待ち、やっと船に帰って、夕食後ショーに

出かけて、歩き疲れて、早めに床についた。翌4日目はマウイ島カフルイ

に到着。この日も山登りとハイキング、海岸見物しかツアーがないので

、地元のウォルマート行きのバスに乗り、アメリカ人たちと一緒に

買い物で出かけた。


 地元の人達がウォルマートのロゴ入りのでっかい袋を持って帰ってきて

、かなり混んでいた。入って見ると、やはり思ったとおり、これといった

素敵な店はなく、だだ広い店に、無造作に品物が陳列されているだけで

、とても買いたいとは思わなかった。やがてお腹が空いた、まともな

レストランもなさそうなので、佐光夫妻は地元のでも上品そうな女性に

近くに、おいしいランチの店がないか聞いた。すると、あなた方は日本人

、韓国人かと聞くので日本人と答えると安くないけどと前置きして、

中華料理の店があるわよと教えてくれた。


 その店の名前は、ドラゴン・ドラゴンと言った。行って見ると

「龍膳閣」と書いてあり、ショーケースに点心「蒸海老餃子」と

「スペアリブの醤油煮」、「鶏肉と季節野菜の炒め」

「季節野菜の焼きそば」があり「紹興酒」も出ていたので、ここに決めた。

「蒸海老餃子」と「スペアリブの醤油煮」、「鶏肉と季節野菜の炒め」

「季節野菜の焼きそば」と最後に紹興酒を頼んだ。すると店主が、英語で

日本人かと聞くので、そうだと答えて、たまに横浜中華街の店に行って

、うまい中華料理を食べるのが好きだというと目を丸くして、あそこの

中華街は世界でも旨いと評判だからねと笑った。


 今日は頑張ってうまい中華料理を作るから、楽しんでってよと言った

。その後、前菜から順番出でてきて、食べてみたが、調味料は問題ないが

、肝心の鶏肉、野菜、焼きそばが、今ひとつ、しかし、頑張っている作った

感じがして、お世辞で旨かったよと言うと、本当にうれしいよと、涙ぐんで

くれたので、丁寧に握手して別れた。しかし、値段は80ドルと高いので

、何か、損したような気がした。その後、船に戻り、バーででジャズ・

ピアノで弾き語りをしている聞きに行くと、数回来ていたのを覚えていて

、ピアニストのテーラーが私たちのことを覚えてくれ、手を振ってくれた。


 今夜はフォーマルナイトだ。フリースタイルクルージングのこの船では

フォーマルナイトでも「フォーマルにしたい人は、ご自由にどうぞ」という

感じ。でも、こういう時にアメリカ人はけっこう張り切ってフォーマルに

するのだ。佐光夫妻は着物姿に着替えて出かけると、さすがにジャパニーズ

・キモノと言って、一緒に写真撮ってとか言われ、気分良かった。

その格好で、写真コーナーに行って列に並ぶと列の前後の人たちは当然

、着物ステキねとか言って褒めてくれる。

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