三十一話
沖田さんの牙突が晃穂に迫る!
晃穂は…バランスを失いこけた。こけた拍子で牙突を避けることができた。
「松葉杖は歩きにくいであります…」
おかげで助かったが。
「待って!沖田さん!」
奥から雲雀が飛びだしてきた。
「晃穂は…その子は火傷した私を水をかけて助けてくれたの!」
「ほ、本当ですか?雲雀殿」
沖田さんは顔を背けながら聞く。ちなみに雲雀の火傷は人工皮膚を取り替えたのか、綺麗に治っていた。
「雲雀殿、まだ起き上がってはダメでござるよ!」
店員さんが駆け寄り雲雀に上着をかけた。
「もう大丈夫ですよ」
雲雀は気丈に振る舞った。
「そ、それは失礼した。思わず我を忘れて無礼な真似を…」
沖田さんは晃穂に謝った。まさか雲雀が晃穂を庇ってくるとは。結果的にはそうだが火傷をさせたのも晃穂だけど。
「まぁ、わかればいいでありますよ!ははは!」
なんで晃穂が偉そうなんだ。
「いやぁ、しかし雲雀殿が治ってよかったでござるよ」
「本当によかったです。これで安心してまた見廻りができますよ!」
店員さんも沖田さんも滅茶苦茶喜んでいる。
「よかったね!雲雀!」
私も喜んだ。あれ?思わず雲雀と呼び捨てにしている。
「ありがとう!松子ちゃん。それに雲雀って呼び捨てで呼んでくれて嬉しいな」
呼び捨てで嬉しいのか。乙女心はよくわからない。
雲雀はまだ本調子ではないので、休養するという。私と晃穂はお暇する事にした。
「私もリリーのところに帰るであります。間接を治してもらわないと」
てっきり私の家に来るのかと思っていたが。
「寂しいけどしょうがないね。明日は学校に来れる?」
「多分大丈夫ですよ。明日会いましょうであります!」
私は晃穂と別れた。
家に着いた。やはり晃穂がいないと寂しい。
一人で夕食をとる。ボタンを押すとラーメンが出てくる。晃穂だったら喜んで食べてくれるかな?
ラーメンを食べ終え、お風呂に入ろうと思った。
ピンポーン!チャイムが鳴った。晃穂かな?
「はーい!」
私は喜んで玄関に行く。でも晃穂なら勝手に玄関開けてくるな?
「どなたですか?」
「私!雲雀だよ!」
え?雲雀?
私は玄関を開けた。
「こんばんは!松子ちゃん」
「こんばんは。っていうか、火傷はもういいの?」
「うん、大丈夫!松子ちゃんに会いたくて来ちゃった。入っていい?」
「いいよ…」
晃穂かと思ったら、雲雀だった。なんとも言えない感じだ。




