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二十九話

私はいつの間にか、自分の部屋に寝かされていた。

誰が運んでくれたのか?晃穂か?雲雀かな?二人はあんな状態だったが。

考えていてもしょうがない。学校に行こう。

私はシャワーを浴び、制服に着替える。

正直学校に行く気がしないが、晃穂たちに会いたかった。

学校についた。晃穂は来ていないようだ。雲雀のクラスに行ったが見当たらなかった。

授業が始まっても、晃穂は来なかった。先生が晃穂は休みだと言った。さすがに手足がないと学校に来れないか。

授業を受けていても晃穂たちのことが心配で集中できない。

教室を出た。いつの間にか秋葉原の街にいた。こないだ晃穂と行った喫茶店が見えた。つい数日前なのに遠い昔のことに思えた。

前に行ったフィギュア屋さんに来た。

「お、マコちゃん殿いらっしゃい」

いつもの店員さんが出てきた。

「今日はちょっと忙しいのでござるよ。すまんがあんまり相手はできないでござるよ」

「何かあったんですか?」

「マコちゃん殿はご学友で知っているかもでござるが、雲雀殿が昨日大怪我というか大火傷をおってしまったでござるよ。今治療の心得がある同士が治療をしているでござる」

「雲雀がここにいるんですか!?会わせてください!」

「奥で治療中でござるが…今は面会謝絶で…」

私は奥に走って行った。待つでござるよ!という声が背後で聞こえたが無視した。

奥にドアがある。私は勢いよく開いた。

「雲雀!」

雲雀は手術台のようなところで寝かされていた。お腹を中心に赤黒く変色している。

そこの人工皮膚を取り替えている人と目があった。

「何してるんだここは関係者以外入ってはダメだ!」

怒られてしまった。

「マコちゃん殿、ダメでござるよ!見てしまったでござるか?雲雀殿は…」

「知っています。アンドロイドなんですよね?雲雀自身から聞きました。それに私も雲雀が亡くなったときの記憶が戻りました」

「なんと!あのときの記憶が戻ったのでござるか?つらいことを思い出したでござるな」

店員さんは涙ながら言った。あれ?店員さんの顔、昔にも見たような。

「雲雀殿が火だるまになったとき、我等秋葉原商工会の面々が火を消そうとしたが間に合わなかったでござるよ。あのときのせめてもの罪滅ぼしに雲雀殿のアンドロイドを秋葉原商工会で作ったのでござるよ。それをまた雲雀殿をこのような目に合わせた輩がいるとは許せないでござるよ!」

このような目に合わせた輩知っていますが…。もちろん言わなかった。

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