百二十話
「沖田!埒があかねぇ!一気呵成に攻め込むぞ!」
「わかりました!土方さん!」
土方さんの提案に答える沖田。しかし、どうするのだろう?
と思う暇もなく、土方さんは走りながらアイドルテロリストの親衛隊を斬り裂いて行く。
「結局、強行突破ですか…?」
沖田は苦笑した。
「俺が少しでも活路を切り開く。沖田は俺の後ろについてこい!援護しろよ!」
先ほどとあまり変わらない戦法だが、土方さんが走りつつ、親衛隊を斬り伏せて行く。
その後ろから沖田が必殺の突きで、残った親衛隊を倒して行った。
本当に少しは活路が開かれて行くようだった。
因みにサイボーグは生身の人間よりは、簡単には死なないので土方さんも手加減してないらしい。
もちろん、沖田も手加減はしていない。
沖田の突きは急所を狙い、相手を無力化するが、土方さんの斬撃は力任せに斬り伏せるので、相手はかなり痛いのではないか?と要らぬ心配をしてしまう沖田であった…。
アイドルテロリストの親衛隊をバッタバッタと切り倒して行くと、前方にようやく微かにアイドルテロリストのマリア・タチバナが見えてきた。
「よし!沖田あいつを倒してこい!」
「了解しました!土方さん!!」
土方さんの叫びに呼応して、走っていたスピードをあげる沖田。
「一歩神速、二歩無明、三歩絶刀!無明三段跳び!!!」
沖田はスピードが乗ったところで跳躍した。数メートル飛び上がり、着地したとことでまた跳躍する。
それを三回ばかり繰り返しマリア・タチバナとの距離を大幅に縮めた。
「マリアさんとやら、卑怯かも知れませんが、このまま攻め込ませていただきます!」
そう言うや否や沖田は必殺の突きを、マリア・タチバナの胸元を狙って炸裂させた。
そのまま棒立ちで受け止めるマリア・タチバナ。
「ふふふ、10年ぶりだと言うのに、たいした歓迎ぶりじゃない?零号…。いや、今は沖田司だったか」
確かに必殺の突きを入れたのに、全く痛みを感じさせない口ぶりのマリア。
「見た所、以前持っていた菊一文字じゃない刀を使っているな?そんななまくら刀では俺には傷一つつけられないぜ…!」
マリアはそう言いつつ、沖田の腹に渾身の蹴りを放った。
数メートル後方に吹っ飛ぶ沖田。




