ある天才研究者の世界論~「境界」と「国」編~
この世界とは、実に興味深い。
幾ら天才の私でも、現段階で持つ知識ではまだまだ説明しきれない不可解が実に多くある。
世界全体にには、「境界」と呼ばれる世界の境目が至る所にある。
この「境界」で分断された個々の土地を我々は「国」と称している。基本として国は大きな都市を外壁で囲み、その城壁の周囲には町や村が発生し、都市国家を形成している。
一つの国に一つの都市国家を持つ国が多いが、国によっては大きな都市が幾つかある場合は、都市国家が複数できる場合がある。
国々の個性はとても豊かで、科学理論では存在しないハズの「魔法」が存在する国もあれば、科学知識の枠を超えた科学「超科学」が存在する「国」もある。
境界の外の世界には、国の常識では存在しない、いや、存在できない常識がそこにあるのだ。
この常識が存在できるできないのラインを我々は境界と呼んでいる。
例えば、「ドラゴン」や「巨大ロボット」などの存在できない常識が境界を越えてやってこようとするとどうなるのか?
答えは干渉できないのだ。
正確には「国」の常識という理が存在しないはずの外の国から来た存在は、理のある「国」の内側にしか存在することができないなのだが、逆を言えば「国」から境界の外には存在ができない彼らにとって、「国」の外は存在しないと同義なのである。
よって、無いものには触れられない――すなわち干渉出来ない。
これでもだいぶ端折ってこの世界の構造について、簡略的かつ噛み砕いたつもりで説明したつもりだが、それでも理解できない人の為に多少の理解度は落ちるが、これまでをたった一言で教えてやろう。
「世界観は壊せない」
要するに、超科学の世界に魔法は持ち込めないし、魔法の世界に超科学は持ち込めない。
それがこの世界のルール。国の間と間は常識という遠い隔たりが建てられ、かなり疎遠の状態にある。
おかげで、国内はともかく国との間で争いが起ったなどという話をどこも聞いたことはないが。
常識が通じない一方で「共通認識」というものがあるがこれは……今は気が乗らん。また今度にしよう。
書いていてなんですが、語り部のコイツは真ん中あたりで「何言ってんだコイツは? 日本語でOK」になってました。




