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みっしょん!  作者: 夕凪
第一章
3/6

第2話

とりあえず学園ほのぼのちょっぴりシリアス系です。



「ふぅ~~風呂はやっぱいいなぁ~~」


 湯船でかなりHPをUPさせた俺は頭を洗うことにした。

 …ちなみに普段は体、頭を洗ってから湯船につかるのだが体を洗い終わった時点でHPが限界に達し、湯船にダイブしてしまった。

 まぁそんなことはさておき、ここで皆さんに二つ聞きたいことがある。

 シャンプー等で頭をごしごししてる際、目をつむってしまう人はこの日本国内に果たして何人いるだろうか?

 俺はつむる派だ。……そんな派閥があるかは知らんが。

 …で、こういう時…つまりホラー映画や怪談系のバラエティー番組等を見た後に風呂に入り目をつむって頭を洗っている時、怖い人は何人いるだろうか?

 特にこう、目を開けた時に誰かいるんじゃないか?的な。

 で、俺は今、そんな感じです。

 怖くなったのでさっさと頭を洗い終わり、もう一度湯船につかってそこでようやく目を開けた。もちろん、誰もいない。

 …良かった。

 ま、当たり前か。

 どうせさっきの幽霊も俺の見間違い…。

 映研でホラー映画を見たせいだろう。

 そんな風に考え直した。

 だいたい現実リアルで幽霊なんているわ――


「…見づげだ……」


「……」


 ギギギと首を動かして声が聞こえた上の方を見てみると…。

 先程俺を追い掛け回した幽霊ストーカーがいた。


「うおぉぉおおおぉぉぉおおおぉぁぁぁああああぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁああ!!!」


 慌ててそこら辺にあった洗面器を投げつけた。

 見事にクリティカルヒット。俺様すげぇ。


「…て!」


 と何やら可愛らしい声がした気がしたがそれどころではない。

 なぜなら…。


「うわぁ~っが」


 降ってきたからだ。

 幽霊が。

 で俺の頭の上にそれの頭部がぶつかってそれが湯船に突っ込んだ。

 エマージェンシー、エマージェンシー、エマージェンシー、エマージェンシー。


「……………………………………………………………………………………………………………」


 頭に幽霊がぶつかったせいで「わぁ~お花畑や~」と軽く脳内がトリップしかけていたが何とか引き戻した。

 なんか下半身がぷにぷにするなぁ~と思いながら目を開くと…端的に言おう。美少女がいた。

 先程までは白だと思っていたが実際には綺麗で透き通るような銀色の髪。

 そしてその髪が腰のあたりまで伸びており彼女の少し火照った肩などに張り付き、エロさが四割ほど増していた……。

 …ってちょっと待て。

 おいおいスボンジ・ボブ、これをどうしろと?……え?イカルドに聞け?

 ……っつーか、んなもんどうでもいい。

 幽霊だったそれはよく見ると女であり年頃は俺より若干年下ぐらい。

 しかもこの子、全裸だ…。

 え?コレちょっとヤバイ展開じゃね?

 待て、落ち着け。

 状況を整理すると…。

 俺は裸。

 俺より若干年下っぽい女の子も裸。

 一緒の湯船。

 そこまで大きい湯船ではないのでもちろん密着している。

 俺は湯船の壁に背を預けて、真横から見るとL字型を左へ九十度回転させたような態勢だ。

 で、その女の子っていうか幽霊だったヤツは俺の腰に抱きつくような格好だ。

 そのため俺の息子というか、アレというか、ナニが女の子のほっぺたあたりに当たっているのだ。

 そう、ちょうどフェラ○オみたいな(以下自主規制)。

 非常にまずい事態である。

 いくら女の子がうつぶせに近い状態で胸とか下半身のアレとかが見えないからと言って背中でも十分エロいし、おしりだって(ry

 しかも極めつけは俺のアレが顔にあったているのである。

 こんな状態で俺のアレがおっきくならないわけがないので……。

 もう、ね。

 おかげで冷や汗がダラダラだわ。せっかく体洗ったばかりなのに。

とりあえず彼女は意識を失っているようなので(頭が湯に沈んでいるからか?急がねぇと窒息死するかも。いやしかしこいつは幽霊…?)今のうちに態勢を変えてから起こせば何もなかったことにできる…!!

 と、そこで…。


「どうしたのー?大丈夫―?お兄ちゃーん」


 と死亡フラグが俺の息子同様ビンビンに…。

 クソ!女の子の肌ってこんなにもちもちしてるんだ~などとアホなことを考えている場合ではない。え?さっさと態勢を変えろって?いやぁ~でもホントにもちもちしてるんすよ?

 とか言ってたら萌恵がもうすぐそこまで来てしまったらしい。

 確かにあんなに叫んだらそりゃ気になるよ?

 でも…ね?

 ガチャ。

 そろそろ年頃になる妹ですよ?

 兄が全裸で入ってる風呂に何の躊躇もなく入ってくるって…。

 まぁ、最近また少し胸が大き(ry


「……………………………………………………………………………………………………………」


「……………………………………………………………………………………………………………」


 空気が死んだ。

 時が止まった。

 まるで世界からこの風呂場だけが取り残されたような…そんな感覚。

 萌恵と目が合う。そして萌恵の目が横にスライドし女の子をとらえる。

 そしてまた俺に目を戻す。

 おい、待て、叫ぶんじゃねえぞ?近所にまる聞こえだからな?さらに風呂だと余計に響くからな?

 そんな俺の願いもむなしく…。


「スーッ…お兄ちゃんのへんたーい!!!!!」


はぁ~疲れた。

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