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みっしょん!  作者: 夕凪
第一章
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第0話

とりあえず、学園ほのぼのちょっぴりシリアス系です。

第一章 拾っちゃいました。


第0話


 ピピピピ、ピピピピと目覚まし時計の電子音が室内に鳴り響き目を覚ます。

 目覚ましを止める。朝だ。

 ベッドから抜け出して下へ降りる。

 我が家は二階建ての普通の一軒家だ。

 キッチンに向かう。

 そこで先に起きて朝食を作ってくれた妹に「おはよう」とあいさつを交わし洗面所に向かい顔を洗ったりした。

 その後ダイニングへ向かう。

 母は妹の一二回目の誕生日に他界してしまった。

 乳は、失礼、父は海外へ仕事に行っている。

 一年に三、四回しか帰ってこない。

 そのため我が家の食事を筆頭に家事全般を妹がしてくれている。本当にありがたい。

 朝食を速やかに済ませ学校に向かう準備をする。

 最後にブレザーを羽織ると鞄を持って玄関で靴を履き「行ってきまーす」と家のどこかにいる妹に向かって声を掛ける。

 洗面所の方から「行ってらっしゃーい」と聞こえたので扉を開け、外へ出た。

 妹は一つ下で中学三年生。

 中学校は家から近いので少し遅めに家を出る。

 家の近くに勃っている、失礼、立っている桜の木がまるで有終の美を飾るように花びらを舞い踊らせている。

 四月五日に私立湘南学園高等部の入学式があり、それに参加してから一五日余り。

 一五日も立つとクラス内の雰囲気もかなり落ち着いてくる。


                    †                    


 最寄りの戸塚駅まで歩いて一二分。

 JR東海道本線に乗車。

 二駅ほど乗って藤沢駅で江ノ島電鉄に乗り換え。

 JRと違って小さい車体にはどこか愛嬌がある。

 七駅目の湘南学園前駅で下車。

 駅の近くの上り坂を上れば湘南学園の立派な校門があり、そこを通り抜ける。

 この学校は様々な棟があるが全て木造で洒落たデザインで綺麗だし、エアコン等の設備もきちんと備わっているので生徒には人気だ。

 というわけで昇降口に向かって広い敷地内を歩く。

 新入生は皆、楽しそうな顔をしながら友達と一緒に歩いている。

 一年生の教室はA棟三階。最上階だ。

 実はこの学校には中等部と高等部があるので校舎が多い。

 高等部の一般教室があるA棟、視聴覚室などの特別教室があるB・C棟、中等部の一般教室があるD棟、特別教室のE・F棟、高等部、中等部共用の図書室、食堂(と言ってもカフェテリアのようなものだが。特に女子に人気)、室内プール(五〇メートル×一〇〇メートル)などの入ったG棟、第一・第二・第三体育館などがある。

 ちなみに体育館が三つあるが第一体育館は入学式等の学校行事が行われる。

 第二・三体育館は普通の体育の授業で使われる。第二は高等部、第三体育館は中等部用である。

 他にも敷地内にはテニスコートや中庭、グラウンド(二〇〇メートルトラック)などがある。

 

                    †


 教室に着いた。

 My chairに座ると高校でできたばかりの友人、石川拓海いしかわたくみが近づいてきた。


「おーっす!」


 十日近くコイツと一緒にいて分かったことがある。

 それは異常にテンションが高いという事だ。

 ちょっと朝からだとうるさい。

 まったく、どうやったらこんな朝っぱらからこんなにテンションが上がるんだ?

 とりあえず適当に返事しておくか。


「あぁ、おはよう」


「おぅ、ところでさーお前入る部活決めた~?」


「いや、まだなんだ」


「おお!それでこそ俺の同志」


 何の同志だよ…。


「つーかもしかしたら部活入んねーかも」


 メンドくせぇし。


「え?何で?ガチで?」


「ガチで。つーかあんま良い部活ねぇんだよな~はぁ~」


「そっか。それじゃ仕方ねーか。俺はテニス部とかにしよっかな」


「いいな。運動が得意で」


「あれ?おまえ苦手なの?」


「うーん、まぁそんなトコ」


 その後しばらく他愛もない会話をしていたらチャイムが鳴り、SHRが始まった。

 担任の深山伊織みやまいおり先生が諸連絡を伝えている。

 深山先生は今年大学を出たばかりの若い先生で若干頼りないが、というか下手をしたら生徒と見分けがつかなくなりそうな気がするが物理を教えている。

 その後一限が始まり気が付いたら放課後になっていた。

 暇だったので映画研究部とかいう部活に行ってみた。

 今はまだ部活動体験期間中なのだが映研ではどうやら映画の上映を行っているようだ。

 言い忘れていたがこの学校はほどほどに部活動が盛んだ。

 周りの高校と比べると部活の数が異常に多い。

 理由は簡単。

 部員が二人いれば部活を作れてしまうからである。

 なので「怪談部」や「ネジ部」とか「世界各国トイレマニア部」、「絶対領域は神!!部」という意味不明な部も多い。

 ―で、映画を見てみたわけなんだが…。


「Hyooooっほほほほほほほほほほほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


 実はホラー系の映画、苦手なんだ☆

 てへぺろ★


「っああああああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!」


 ハイ。

 映画以外にもお化け屋敷とかそーいうオカルト系すべて無理ッス!

 クソッ。これなら部室の入り口に張ってあった上映内容を確認しとくんだったッ!しかも上映中は外に出られないってww

 何の地獄だよwwwハハッ…ww

 アババ…w本物の映画館でもなwww

 イ、イカン!ww言語機能がががwwww

 あばばwwwwばばwwなっとう@pおうっぷucζ¶£

 wwwも、もうwwダ、ダメ……


                    †


 この後映研の人が気付いて外に出してくれたんだが…。

 もう学校を出るころには夜の帳が下りており我ながらよくあんな長時間(二時間程度)も耐えたものだと思う。

 まぁそんなこんなして江ノ電、JRと乗り継ぎようやっと戸塚に帰ってきた。

 ……こんな真っ暗な中(駅周辺は明るいが)家まで歩くと思うと気がめいる。

 歩いている途中であのホラー映画を思い出してまたグロッキー状態にならないようにしよう。

 そんなこんなで歩き始めてしまったのだ。

 こんなありふれた生活が永久に続くと思っていたのに。

 まったく、人生分からんもんですなぁ!と年寄っぽく言ってみたがほんと、その通りだと思っている。

 



 さてそろそろ「ヒロインはまだか!」「おせぇーよ」とか聞こえてきそうなのでそろそろ始めるしますか。

文法は正直言ってクソだと思います。(処女作だし)

語彙も貧弱ですが楽しんでいただければ幸いです。

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