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稲荷編その3

宏一郎とはやは順調に津和野への道を進めていた。



ちょうど中国道に合流した辺りで、


はやの車の中で低い地に響くような声が響いてきた。



「はやよ、この道の先に魔が開いておる、宏一郎殿が落ちるやも知れん…」



はやは、わかりました、キラ。と答えてハンドルを握り直した。



その頃、宏一郎は急激に眠気に襲われていた。見れば、サービスエリアへの分岐が見えた。宏一郎は躊躇せずハンドルを切りサービスエリアに入るや、気絶したように眠ってしまった。



一体、キラとは誰なのか?



はやの車ももちろんサービスエリアにいた。


宏一郎はまだ起きる気配はない。


はやは思い返していた。宏一郎様は今年、新たな願をかけた。そしてそれは宏一郎が立てた計画とは違うものだった。


それとなんと言っても彼の一人娘のことも気がかりだった。



もはや我らの一存ではどうしようもない。お嬢にはどうでも一度、天空に足を運んでもらわねばならぬやも知れぬ。



はやはスマホを開いて一の眷属、旧津和野藩家老、多胡にメールを送った。



キラ、様子はどう?



しばらくすると、よかろう~という声が響き渡った。



どうもその声ははやの頭の被り物のような動物の顔から発せられているようであった。



被り物のようなそれは生きていた。はやはキラと称する生き物を頭にのせていた、というよりは一体化していたのだ。


これははやに限ったことではなくて、ゆきも一の眷属、多胡もその他の眷属たちはもちろん、大神さまも頭に生き物をのせていたのだ。


因みにゆきは紫色の狐をつけていたし、多胡は黒っぽい犬をつけていた。


眷属がなぜこのような姿になったかついては、いずれ多胡から語ってもらうこととしよう。



車は津和野の大鳥居をくぐり抜け盆地になっている津和野の町に降りていった。対岸の高台に太鼓谷稲成神社が見えた。






はやの運転するロードスターは花見に浮かれて境内にくつろぐ眷属たちを割って入るように乗り付けた。



これは何事じゃ?やれやれあれは、ほうほう、



乗っているのははやじゃの。




タイヤは悲鳴をあげ、みんなビックリしながらもその様子をスマホに納めるのだった。もちろん平行世界の話だ。



現実世界では宏一郎は駐車場にロードスターを停めると、手水で口をすすぎ、階段をあがって来るのだった。



はやの到着とともに



宏一郎殿参りましたー


という声が境内に響き渡るのだった。






はやはゆきと再会した。



次回に続きます。(©️2022 keizokawahara眷属物語)

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