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プロローグ
童話に現代裁判を取り込んだらどうなるか、というありふれた発想から生まれたお話。
「被告人、白雪姫を極刑に処す――」
薄暗い室内に、冷酷な宣言が響き渡った。
その瞬間、天井から射すスポットライトの中心に佇んでいた少女は、目を閉じて虚空を仰ぐ。
「何か言いたいことはありますか?」
絶望的な判決を言い渡したものと同じ声が、優しい口調で少女に問いかける。
少女は、ゆっくりと首を左右に振り、深々と頭を下げるだけ。
「それでは、本法廷を閉廷いたします」
カン! と乾いた木槌の音とともに、彼女を照らしていた光が、フッと消えた。
まるで、舞台から彼女のことを消し去ってしまうかのように。
昔書いた舞台の台本を基に、書いてみました。




