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諸所諸々のエッセイ  作者: 粘土
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ヘルパーの内実

実際の話です。

 デイサービスにヘルパーとして勤務する事になった。体験、研修として、二日設けられたが、其処に勤める人達は大事な事を何一つ教えて呉れなかった。其れ処か、常に利用者様に話し掛け、笑わせる様にと云われた。判然云って、そんな事は出来ない。実際、其処に勤める女性は、「全然楽しく無い」と云っていた。其の上で笑い、笑わせる。そんな矛盾が有るだろうか。全く以って、お金を貰っていると云う自覚が足りない。管理者などはもっと酷い。私がジャージで出勤したら、「高機能障害」ではないのだからと云う理由と、利用者様の家族に失礼だと云いやがる。馬鹿たれが。ヘルパーは常に清潔感を持って、同時に相手様に威圧感を与えない為にジャージを履くのだ。きっと、彼はそんな経験をしていないのだろう。本当に“なぁなぁ”である。そもそも、サービスなのだから、飲食店並みの態度で以って、接しなければ嘘だ。世の中はグレーだと云うが、私はそんな風にはしない。絶対的なサービスを追求する。たとい、何れ程疲れようとも、其れに因っておまんまを頂くのだから、其れが実際であり、本来であろう。少なくとも、私は、そんな連中に家族を任せたくはない。何れ云わせて貰おう。「君達は半人前の仕事しかしていない」と。せめてもの慰みは、利用者様がしっかりしている事だ。かなりの高齢者であるにも拘らず、きちんとした持ち方で箸を使っている。そして、好く食べて呉れる。其れはとても嬉しい事である。次に来る時にも、きっと元気で来て下さるだろうと思える。そう思うと、溜飲が落ちた様な気分になる。然るに、私の同僚はそんな事等思いもしないのであろう。一切、其の事に付いて語った事が無い。判然云って、馬鹿野郎だ。

 送迎に関しても問題が有る。利用者様をお迎えに行く際、六十km以上の速度で走る。行く時ならまだ、一応、一応問題は無い。然し、管理者と云われる男は、利用者様を乗せて尚、其の速度で走る。たかだか五分や十分位の遅れにしかならないのに、一刻も早く施設に向かおうとする。私は其れが気に入らない。ヘルパーとは、先ず、怪我をさせない、くつろいで頂く、そして、喜んで頂き、問題無く、一日を過ごして貰い、送って差し上げる、と云う、再前提が有る。其れを鑑みるに、彼は失格である。施設での振る舞いも不味い。異常な程のハイテンションで利用者様を褒め称え、然し、呼び捨てにする。之は、アウトだ。私はデイ以外の介護の仕事をして来たが、そんな事を赦している処は無かった。詰まり、世間知らずなのである。私が利用者の家族となったなら、必ず責任者に詰め寄るだろう。云わずもがな。そんなヘルパーに面倒を観て貰う為に生きて居る訳では無いのだから。本当の介護、サービスとは、じっと傍に付いて、必要な会話を交わし、不必要な会話で笑って頂き、そして、又宜しくお願い致しますと、そう云う態度で以って臨むもので有る。ヘルパーの原則として、利用者様が自身で出来る事は手助けをしないと云うものが有る。今現在働いている処では其処に注意が出来ていない。従って、責任者の過失は相当な大きさを以って、他のヘルパーは基より、利用者様を軽んじているのである。もっと的確に云うと、お金を貰っている事を忘れているのだ。そして、其のお金でおまんまが食べられると云う事を失念しているのである。私は其れが何うしても赦せない。若し、いや、きっと探そうと思っているのだが、介護に関するサイトを見付けたなら、之をそっくり其の侭投稿しようと思う。或いは、小品にでも仕立てて世間に口外する積りである。皆さんんも実に御気を付けなされよ。ヘルパーの殆ど、八割程は遣るか遣らないかではなく、なぁなぁでも好いから“こなせば好い”と思っている責任感の無い連中だ。詰まり、白か黒かでは無く、グレーなのである。能く能くお気を付けて頂きたい。

信ずるに足るか、好く考えて下さい。

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