若人への甘い罠
若い頃はバカをするものです。
リアルワールドがワイヤードにとって変わって久しい。現代は既に肉体を維持する為にワイヤードに重きを置く。詰まり、労働者が途轍も無い勢いで減ってしまったのである。従って、リアルワールドには雇用の現実性が認められ、以前よりも人材を重宝する様になった。然し、あくまでも其れは結果論でしかない。必要に応じて発展したものではないのである。ワイヤードでの働きを支える為のツールでしかないのである。実際、ライフラインこそが、人の命の根源であるに拘らず、求められるが賃金は少ない。詰まる処、市や県に割り当てられた予算を何う遣うかと云う問題に視線が集まるのである。只、厄介なのは、其れに因って生きて居られる状況であると云うのに、ワイヤードでの遣り取りをしている連中が気にしているのはデジタルの数字だけだ。ひょっとしたら、其れは嘘偽りの数字であるかも知れないと云うのに。仮想通貨が流行っているが、一日の間に半値に成る事も屡々(しばしば)であるのに、彼等は“亀の甲”に従って動いている。そして、素人は必ず損をする。其の取り損ねを成功者が得るのである。簡単に云うと、仮想通貨と云うのは情報さえ手に入れて居れば必ず儲かる仕組みに成っている。然し、其れを知らない者達は無料のデータベースにさえアクセスしない。簡単に学んだ経済学やら、帝王学に沿って買い求めている。之は完全に失敗だ。本式に遣ろうと云うのなら、有料のデータベースにアクセスし、其のデータと、現実に映し出されているデータとを見比べる。其れが先ず第一に有り、ワザとらしい、“心へのノック”を躱し、真に足る事実に基づいた情報から、買いや、売りを選択する。二者択一ならば、情報さえ有れば、ほぼ間違い無く儲けられる。然し、元手の無い人間には手が出ない。其処にこそ、嘘偽りが有るのである。金を持っている人間が買えると云う事は、金を持っている人間から搾取しようとしているのと同義である。大体、二割程は其の絡繰りに気付かずに金を遣ってしまう。其処で能く考えねばならないのは、仮想通貨はデジタルであると云う事である。データが消えましたと云われれば、其れまでである。手に取り枚数を数えて居た“先生達”が一瞬にして消えてしまう。謂わば、銀行へ預けて利子を儲ける事と同じ事なのである。其れが、極端に肥大化し、商品の様に扱われているのが現在の仮想通貨である。まるで知らないなら、絶対に遣っては不可ない事だ。殆ど、ギャンブルなのだから。特に私が警鐘を鳴らしたいのは、大学生である。彼等は親の支援で学を身に付け、アルバイトの金で遊ぶ。そして、少しばかり頭の云い連中はギャンブルとは思いもせず、仮想通貨に手を出す。然も、何の根拠も無しに、テレビで見た情報だけを頼りに買い求める。少しく笑える事に、彼等は絶対に儲かると信じて居る。馬鹿な。そんな筈は無い。デジタルである以上、其れを操作して確実に儲けている輩が背景に居る事を知らないのだ。いやはや、若き事は好き哉とは云われない時代に成ってしまった。いや、其れ以前に、労働を知らずして金を得るなどと考える事がそもそもの誤りである。夏は真っ黒に焼け、冬でも汗だくに成る程働いて得た金こそが、本来在る可き形なのである。現在の世の中は何かしらの資格を持って居ないと真面な職には有り付けない。其処に目が向かないから楽をして儲けようと思ってしまうのだろう。大学にはきちんとした教授が居るので、いや、学を労働として生計を立てる人達が居るので、彼等にも相応の責任が有ると云えよう。制約として、FXや、株、仮想通貨は社会人である事を条件に行えると云うルール、縛りが必要なのではなかろうか、と、私は思うが、皆さんは如何かな?
若い頃はしっかりと労働を知る可きです。




