ザケンナ、似非ヘルパー
ヘルパーって好い人は一割位ですよ。
不思議な事に、以前の相方が狂ってしまった。其れだけなら好いのだが、一日に三時間しか働いていない。其れで“とんとん”だと云うから尚更不思議だ。然も、其れ以前に新しい車を購入したと云う。判然云って常識を逸脱している。自身の事出ないから特に問題にもしないが、「君の頭は大丈夫か?」と思った。何だか知らないが、ヘルパーの仕事を見付け、内定を貰ったらしい。然し、彼には資質が無い。何故なら、「云う事を聞かない奴は“調教すれば好い”」とか抜かしているからだ。僕もヘルパーの資格を持ち、介護付き老人ホームや、グループホーム、デイサービス、更に、訪問介護も遣った。而して、彼は障害者の介護しかしていない。経験で云えば僕の方が上だ。にも、拘らず、「自分は何でも出来る」とか呆座いている。然も、云う事を聞かない連中には「調教すれば好い」などと人に元なる言葉を吐く。僕が経営者なら、直ぐ様見抜いて、採用しない。然しながら、現状を鑑みると、人手が足らないのは云うまでも無い。果たして、之で好いのだろうか。之からの社会を想像するに、老々介護が迫って来ているのだから。以前、将棋のサイトで其の様な事を問われた時には判然云って呆れた。どうしたって、そうなる事に違いないのだから。で、あるからして、僕もデイサービスの求人を見付けては応募するのだが、中々通らない。何故だかは能く解らない。『ブラックリスト』と云う物が有るが、其の為かも知れない。但し、僕は手を抜かない。同僚に、こう遣ると効率が好いと云ったりしたが、其の為かも知れない。リーダーの遣る時間の半分位で済ませてしまうのだから、“チクられたら”其れまでだ。実際、介護の現場とはそんなものなのだ。何故、そういった現場に女性が多いのか。それは、男性とは考え方が根本的に違うからだ。僕の経験で云うと、女性は必要な仕事しかしない。反対に男性は介護を受ける人の意見を能く訊き、で、あれば何うすれば好いのかを考える。そして、其の人ときちんと繋がろうとする。之は偏見では無く、僕の実際の経験から来ている事実だ。誰を呼んでも好い処を、敢えて僕を指名する入居者さんが居たからだ。其れも一人や二人ではなかった。先述の通り、女性は必要な事しかしない。けれども、僕は一人一人の指名に付き色々な不安やら、不都合などを訊き、其れを改善しようと試みた。時には、軽くマッサージなどもした。其れがわりかし好評だった様なので、何時も、呼ばれるのは僕だった。然し、そう云う事を妬むのが女性の性なのであろう。悪い事などしていなくとも虐められる。残念ながら、其れが、今現在の介護の現場であるのだ。其れに対し、社長に不平を述べても訊く耳持たず。そもそも、社長がヘルパーの資格を持っているのかも定かでは無かった。一応の管理者が居たので、彼が資格を持っていたのだろうと思う。月給は好かった。だからこそ、いや、そうでなくとも、ヘルパーとして入居者さんに真っ当に向き合えた。只、環境が悪過ぎた。入居者さんの入れ歯を除菌する為にコップに水を入れて浸すのだが、其の中に糸ミミズが居た。之は大変だと先輩に告げると、「あぁ、汚い」と云って、ミミズごと水を流してお終いだ。正直に思った。『ありえネーダロ』と。之は多分間違いじゃない。そんな事が続く内に、僕はもう此処には居られないと思う様になった。最初の契約と違う事も遣らされる事に成った。其処で、流石に決意した。『此処に居たのでは成長出来ない』。そうして、辞める事とした。短い間であったが、自らを頼った呉れる人。呼んで呉れる人。そんな人達を裏切る事となっても、之以上此処に居る訳には行かない。そう、思った。そうして、辞した。其れからは、土方や、猫のバイトなどを経て、飲食店、ピッキングなどをした。そして、今に至る。然し、持病の為にロクな職に就けない。最早、先述の通り、飲食店などに入り込むしか無い。まぁ、其れでも結構。仕事さえ有れば何でも好い。とっくに、実家を追い出された身だ。何れ死ぬるなら、出来るだけ静かな方が好い。其れまでは、ヘルパーとして生きようと思う。
僕はどんだけ苦労しても好いヘルパーに成ります。




