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レッド・クイーンズ ~天織灯のあくまな怪盗生活~  作者: 麻莉
1章 4月~5月 新米女怪盗は1歩を進む
44/193

44話 FREEDOM VS JUSTICE 5月23日Ⅳ

 今、灯とクロは敵に囲まれている形でお互い背中と背中がくっついている状態になっている。

「私が合図したらジャンプしてよ」


「信用しているからね」


「信頼の間違えじゃないの、クロ!」

 私達はお互い口角を上げながら、目の前の敵がどのように攻撃してくるか注意深く警戒していた。





 ルージュの方は低空からの鎌を使っての攻撃、蜥蜴型は私を覆うように攻撃してきた。蜥蜴型の方は恐らく、私を抱きしめ握力で握りしめて再起不能にするのが目的なのだろう。自分の能力を使って蔦で拘束するのだろうと思ったがルージュによって出現したソドールは簡単な動作しかできないのだろうと考えられる。


「今よ!!」

 その言葉で勢いよくジャンプした。

 私とクロは2体の攻撃を回避することに成功し、ルージュの鎌での攻撃はそのまま蜥蜴型の胴体を切断して上と下の2つに分離していた。


「あぁ、ヤベ......」


 思わず、自分が出現させた蜥蜴トカゲ型ソドールを切断させてしまったことで今までの陽気で美声な声ではない頓狂な声が出ていた。

 しかし、すぐに切り替え私とクロが真上にいることを確認してルージュも真上にジャンプし攻撃を仕掛けてきた。


 こちらは先にジャンプして最高到達点に既に達していたので、そのまま落下の一途を辿るしかないがルージュは今真上にジャンプし加速し続けているため追いつかれるのも時間の問題だった。


「その命貰います!!」


 下から上へ鎌を持ち上げるように振りかぶって私達の身体目がけて攻撃してきた。


 鎌の刃先は私達の届かず、それどころかルージュの姿がいなくなり代わりに私達の目の前に鏡が出現していた。


 灯とクロは無事に地面に着地する。


 鏡の方はそのまま落下しており地面についた時には衝撃で割れている。

 力を受けた点を中心に周囲にひび割れが広がり、鋭利な角を持った大きな破片が生じていた。



「クロ、今のって?」

 クロは自分のクイーンズブラスターBLACKからマガジンを取り外し私に向かって投げた。

 投げられたマガジンを見た。【ミラー】だった。


 No.53【ミラー】

 こいつを撃つと、人の身長が全部見える鏡が出現し、中に入ることができる。中は【ミラー】が映したものと同じ世界になっている。【ミラー】の中は入ってくる人以外は居らず、左右が逆になっている。【ミラー】の中に入れられるのは最大で5分となっており、それを過ぎると中の世界が徐々に縮小し世界に押し潰されてしまう。その後、出ることはできるが捻れた状態で出てくる。試しに中身が入っている缶を5分以上、【ミラー】の世界に入れたら捻れた状態で押し出されたところてんのように排出されていた。


「5分も等身大の鏡を放置していたら、あいつはすぐに出てくるから」

「割った方が得策よ!」

 爽やかな顔でなんてえげつない事を発しているんだ、クロは......


「でも、いいの? 仮にこんな粉々の状態の鏡からルージュが出てきたとしてもちゃんとした身体が出てくるとは限らないよ? もしかしたら、死んだかもしれないし......」


「それに関しては心配してないから。だってほら......」

 クロが粉々になった鏡の方を指を差していた。


 割れている鏡の一部から押し出されるようにルージュが出てきた。


 鏡から出てきたルージュは捻れた状態になっていた。


「等身大の鏡じゃなくてもこうなるんだね......気を付けよ」


「でも、不思議だね?」


「何が?」


「身体は捻れているのに鎌は元の状態だし」


「まぁ、何事も例外はあるんでしょう」


「ねぇ、クロ。わからなくて雑に言ったでしょう......」


「さぁ〜、何のことかしら。クロ、よくわかんない〜」


「まぁ、いいか。後は封印すればいいんでしょう?」


「えぇ!! 封印は任せて」


「いやー、参りましたよ。こうなっては身動きが取れないですし、王手をかけられた状態ですかね」


「はいはい......そういうのは後でいくらでも聞いてあげるから」


「ここは......」

 次第にルージュの身体が消えかかってきていた。


「逃げるとしましょうか!」

 ルージュはその場から忽然と姿を消した。


「ねぇ、クロ......これもルージュの力なの?」


「いえ、あいつにこんな力あるなんて知らないわ」

 灯とクロは途方に暮れていた。


 すると粉々になった鏡の一部から何かが出てくるのがわかった。

 灯とクロはそれを確認した。

 出てきたのは、人間サイズのクワガタであった。


「あれこいつって......」

 出てきたやつには見覚えがある。

 林間学習で戦ったクワガタ型のソドール。

 女の子の裸を見るために情熱をかけていた哀れなソドールだったと記憶している。


 でも、確かこいつには後ろに膝まで伸びている輝く虹色のマントを羽織りっていたはずだが鏡から出てきたクワガタ型のソドールのはマントらしきものが見当たらなかった。


「もしかしたら、【マント】の透明能力を使ったのかもね」





 No.37 【マント】

 虹色に彩られているマント。取り外しが可能。

 能力を使用するときはマント以外にマント着用している者にも色が付き、外の景色に合わせて身体の色が変わり、外敵の目から逃れたり、奇襲をかけたりできる代物。

 同化できるのは5秒程度。使用回数に制限はない。


「先輩!!」

 どこから発しているのかわからず灯とクロは周囲を見渡していた。


「今日は私の負けです。それから、麗しの怪盗さん!! 貴方の成長を祝してこれを」


 そう言われ、どこから出てきたわからないが白桃色のマガジンが私の所にきた。


「あいつ、いつの間に手に入れていたんだ。それは璃子に解析してもらうとして......私達はネコ型のソドールを追いましょう」


「あぁ!? そうだった。まだいるといいけど......」


 灯とクロはその場を後にしてネコ型のソドールがいるとされている現場に走って向かった。


 灯とクロがいた場所からすぐ近くの建物と建物の間から何かが倒れる音がした。


「いや〜 負けたか」

 虹色のマントに包まれながら周辺を見渡していたルージュ。

 どうやら、あの2人はいなくなっている。

 少し安堵していた。

 このままの状態でまた見つかったら今度こそクロに封印される可能性があった。

 自分に注意が向かないようにわざとマガジンを渡したのが幸を奏した。


「しっかし、危なかったな、あのままだったら今頃」

 ルージュは鏡の中から出られなくなりぶっつけで灯から奪った【マント】を使いソドールからマントを剥ぎ取り使い難を退ける荒技をした。

 剥ぎ取ったら能力が使えなくなる懸念があったが何とかなった。


「ハァ〜 面白くなってきた!!」

 仰向けになりながらそう呟いた、ルージュであった。


44話現在、灯達が使えるソドール能力。

No.14 ライオン 白黄色

No.25 カメラ 黄茶色

No.33 ホッパー 青ピンク色

No.35 スパイダー 赤紫色

No.47 シャーク 青水色

No.48 ボーン 茶橙色

No.52 ダイヤモンド 水白色

No.53 ミラー ピンク赤色

No.55 クレーン 煉瓦橙色

No.56 ラッキー 茶黄緑色

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No.44 ??  ??色



ルージュが使えるソドール能力

No.37 マント 黄緑青色

No.59 アイヴィー 緑黄緑色

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