4月1日(葵)
作者練習用の為至らない点があると思いますが末永くよろしくお願いします。
毎日1話を目標に頑張って書きます…
薄暗い部屋の中で目覚まし時計が鳴り響く。私はその音を煩わしく思いながらも襲ってくる眠気に負けて目覚まし時計の音から逃げるように布団の中に潜り込んだ。
ピピピピピピ―――
「うぅ……うるさい!!」
頭上で騒いでいる目覚まし時計を力強くボタンを叩いて止めた。一瞬で部屋の中に静寂が訪れた。
「よし…」
謎の達成感を感じた私は満足げに再度布団に潜り込んだ。
ピピピピピピ―――
心地よい微睡に身を任せていた私は再び騒ぎだした目覚まし時計に苛立ちを覚え布団から飛び出た。
「あー!もう!うるさい!!」
先ほどより更に力を込めてボタンを叩いた。そのまま目覚まし時計の後ろにあるカバーを外し電池を取り出した。
「ふははははは!これで私の睡眠を邪魔する者はいない!」
騒音の原因を排除した私はベッドの上でほくそ笑んでいた。それを見ている人がいるとも知らずに……
「あんた何してんのよ……」
「ママ!?いつからそこに…」
後ろから急に声が聞こえ振り向くとそこにはママがいた。ママはそれはもう呆れた顔でこちらを見ていた。
私はいたたまれない気持ちになり布団の中に逃げ込んだ。
「はぁ…馬鹿なことしなくていいからさっさと起きなさいよ」
ママはそう言うとリビングに戻っていた。
私は顔のほてりを冷ましてリビングに向かった。
「4月にもなったしもうすぐ高校生よ?あんたそんなんで大丈夫なの?」
私がリビングに行くとママはそう言いながら朝ごはんの準備をしていた。今日の朝ごはんはフレンチトーストらしい。
「大丈夫でーす…多分」
「もう…しっかりしなさいよ」
ママが呆れていたがそれを無視して朝の準備を始める。
まだ学校は始まっていないが今日はママとお出かけするのだ。
お出かけするときはちゃんとおしゃれしないと何故かママに怒られるので今日はチェックのバルーンスリーブシャツにデニムスカートで部屋を出た。
朝ごはんを食べ終わり私とママはお出かけに出かけた。
パパは休みをとれなかったと昨日残念そうにしていて今日も朝早くからお仕事に出かけて行った。パパにお土産でも買って帰ってあげよう。
しばらくぶらぶらするとぐーっとお腹がなった。
「あんた女の子なんだからそういうの気おつけなさいよ…」
ママは呆れながらそう言ってくるが私はそれを無視した。
だってお腹空いたんだもん…しょうがないよね!
そんなこんなで私たちはお昼ご飯を食べる為に近くのレストランに入った。
「こんなので寮暮らしって心配ねー」
ママはご飯を食べながら心配そうにしていた。
そんなに心配しなくていいのに…。
「まぁ何とかなるでしょ」
「あんたねー。はぁ…もういいわ。言っても無駄そうだから」
ママは私の態度を見て諦めていた。こんなのでも色々と不安は残る。なんたって初めて長い期間親元を離れるのだ。親に頼りきりで生きてきたから不安しかない。
「まぁそうね……辛くなったらいつでも帰ってきなさい。ママたちは何があっても葵の味方だからね」
ママはあまり見せない真剣そうな顔つきでそう言った。
「うん……ありがと」
私は少し涙ぐみながらそう返した。今まで色々とあったせいでママたちは少し過保護気味ではあるが今の私にはとてもありがたかった。
昼食を終えた私たちは必要なものを買いに行き、買い終えた頃にはすっかり日が暮れていた。
帰りにスーパーに寄り晩御飯の買い出しに向かった。
「今日は何食べたい?」
昔はこんな事聞いて来なかったのにママは最近毎日聞いてくるようになった。こう毎日聞かれるとリクエストなんてなくなるよ…。
だから私は何でもいいと答えた。実際ママの作るご飯は美味しいから何でもいいのだ。
買い出しも終わり家に帰るとパパはもう家に帰っていた。リビングでだらしなくくつろいでいた。邪魔だからどいてほしい。
「おっ帰ったか!おかえりー」
「ただいま。パパも手伝って」
私がそう言うとパパはいそいそと動き出した。パパにお土産を買って帰ろうと思っていたのを思い出した。パパには何も言ってなかったしまぁいいかと思い忘れることにした。
お風呂に入り夕飯を食べ終えたあたりで眠気が襲ってきたのでママとパパにおやすみと言って自分の部屋を出た。
ベッドにダイブし寝ようとしたところで今朝目覚まし時計の電池を抜いていたことを思い出し電池を入れ直した。再度ベッドに潜り込み私は目を閉じた。ちなみに今日の晩御飯はハンバーグだった。美味しかった。




