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第6話 9
『どうぶつ かわいいほん』
『僕』の顔を見てにこりと笑う。
はしゃいでいるのか、綴られた言葉は小さな子供のそれだ。
何年もの永い間牢獄に囚われており、『僕』よりも長生きとは言えこの人は外の事を何も知らない。
それなら見た目や生きた年月はずっと大人でも、中身はまだまだ幼いことも頷ける。
天使様、と言うよりも大きな妹が出来た気分を『僕』は味わいながら、この人に外の世界や、絵本の世界を語る。
その度に目をきらきらと輝かせるものだから、この人には石と鉄の冷たい牢獄よりも、もっと明るく綺麗な世界を見せてあげたいと思わずにはいられなかった。
第6話 終了




