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虹丸  作者: もんじろう
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 今度は虹丸たちも反撃する。


 虹丸同士の相討ちになった。


 虹丸たちの死骸を踏み越えて、次の虹丸たちが十蔵へと迫る。


 十蔵の両眼が、再び緑の光を放つ。


 十蔵に近づいた虹丸たちが踵を返す。


 後列の虹丸たちとの戦いが始まる。


 相討ちになる。


 これが繰り返された。


「虹丸」


 十蔵が言った。


「無駄だぞ」


 話しかけている間も虹丸たちの同士討ちは続く。


「俺は敵を操れる。お前が何人居ても、俺には指一本触れることは出来ない」


 虹丸たちの死体が辺りに転がり、さながら戦場のようになった。


 どこからともなく集まってくる虹丸たちは、いっこうに減らない。


 とうとう、十蔵の背後にも虹丸たちが現れた。


 十蔵が振り返り、瞳が輝く。


 十蔵を中心に、操られた虹丸たちが周りを包囲した虹丸たちと戦う様相になった。


「諦めろ」


 十蔵が言った。


「お前と俺の技量差では飛び道具は通用せん。数で押すしかない。だが、俺に近づけば操られる。お前に勝ちはない」


 さすがに大人数の気配に気づいた村人たちが外を覗き見たが、あまりの異常な事態に皆震え上がり、窓を閉めた。


 闇の中の戦いが続いた。


 十蔵は相変わらずの無表情だ。


 余裕があった。


 敵を操る石の力が及ぶのは近くの相手のみだったが、戦闘能力で大きく虹丸を上回る十蔵は攻撃を楽々と察知する。


 攻撃される前に敵をにらみ、意識を支配すれば危険は回避できた。


 操った虹丸たちは肉の壁になる。


 十蔵に敵の攻撃は届かない。


 今まで石の力を持つ相手を倒す度に、十蔵が人を操れる範囲は広くなってきた。


 このまま、虹丸を倒し、その後も順調に石を集めれば。

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