オーキディアインに会います
ところどころ前の話のセリフ等変えたり
していますが、読み直さなくても問題は無いです。
しおりから放たれるピンク色の光りが消えた。
優の周りには、いろいろな形状をした木々、目の前に木で出来た立派な小屋
、少し外れたところに透き通った湖があった。
優:(ずいぶんと山奥だなあ、周りを見ても木と湖以外何も無いぞ)
優が周り景色を見てそんなことを思っていると、目の前に立派な白色の髭を生やした
老人がやって来た。
老人:「お主どうやってここへ来た。ここは天界の町からも離れていて
迷いの森になっておる。歩いて来ることは出来ないはずじゃ。」
そう言って老人は、優を疑いの目で見る。
優:(この人が、オーキディアインっていう人かな。アリシアも近くにいないし、困ったな。)
優が何か考えている様子を見て、老人が
老人:「もしや・・・人に化けた、魔物か。」
老人はそう言った次の瞬間、何やら呪文を唱え手に炎の玉を作った。
優:(明らかに殺しにかかって来てるな。あの玉に当たったら間違い無く死ぬ。)
優がひやひやしながらそんな事を思って、炎の玉を避ける為に
動こうとしたが、老人が放っているオーラのせいか優は体を動かすことが出来なかった。
老人が炎の玉を投げようとした時だった。
優の近くに空からピンク色に輝く星?が落下してきて
ピンク色の光が消えたと思ったら、中からアリシアが出てきた。
アリシアは、手に炎の玉を持っている老人の様子を見て焦り
アリシア:「オーキディアイン様、そこにいる青年は優という者で悪い人では無いです。」
アリシアが必死になってそう言うと、オーキディアインは、手から炎の玉を消した。
オーキディアインは、珍しい来客に驚いた様子をしていた。
少ししてから、急ににやにやした顔をして
オーキディアイン:「むむ、アリシア嬢ではないか。ひさしぶりじゃの。
儂に会いに来たということは何か用があるのかの。
ひょっとして、そこにいるアリシア婿の紹介にでも来たのかの?」
アリシアは、顔を少し赤くして
アリシア:「優は婿じゃないです!」
と全力で否定した。
オーキディアインは笑いながら
オーキディアイン:「そうかそうか。まあ二人ともここで話すのはやめて
小屋に立ち寄っておくれ。」
オーキディアインは、そう言って小屋の中に入っていた。
優:(あの老人が、やっぱりオーキディアインっていう人か。危うく殺されるところだった。
この世界に来てから、殺されそうになる場面に出くわすな。
それにしても・・・よく見るとアリシアの恥ずかしそうな顔は、可愛いな。)
二人のやりとりを見ていた優がそんなことを思ってアリシアを見続けていると
アリシアは、少し顔を赤くしながら
アリシア:「優も何にやにやしているの?早くいこうよ。」
そう言いながらアリシアも急いで小屋の中に入っていった。
取り残された優も小屋の中に入ることにした。