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ニシノ要塞防衛戦 ニシノ要塞へ!

閲覧ありがとうございます!

淳とミラーナが戦闘を始めた直後。ニシノ要塞近傍へと転移した希望の翼の旅団員達は。

大量の魔物に囲まれていた。


「全員しっかりとパーティーを形成、魔導士は魔導剣士の後方に!」


フランチェスカの指示の下、素早く団員が陣形を整える。それでも大量の魔物に少なからず動揺の色が団員達にはあった。


「純一!?」


「解ってるッスよ、今は淳とマリア姉さんの事よりも生き残ることっすね!」


「だな!」


純一と昌晃はそう言って魔導石を武器化させる。

狙撃銃に日本刀。他の団員達とは武器の異質さが違っていた。


「時任君と藤堂君!」


声をかけてきたのはマリナ。赤を基調とした鎧を身にまとい二人に接近してくる。


「二人は私やクリスの近くに!」


「了!!」


「了解ッス!」


眼前には既に魔物の大群。先頭の数パーティーが戦闘を開始している。


「いい、今はニシノ要塞を目指して、極力戦闘は避けて!」


フランチェスカの指示が飛び全員が動き出す。

目指すはニシノ要塞壁門。


「おぉぉぉおっ!!」


魔導石から変化した日本刀をふるい血路を開く昌晃。中衛にマリナ後衛にクリスとそれを護衛する純一。


ドンッドンッ!!


重低音の発砲音を響かせ、昌晃やマリナを援護する純一。死角からの攻撃をカバーする。


「すごい数だな!」


独り言の様に叫び、左右から接近してきた二メートルを超えるオークを撫で斬りにする昌晃。その技はまるで豆腐でも斬るかのような仕草。

しかし、魔物の数は昌晃達の予想に反し、その勢いを押し潰す様に迫ってくる。


「兎に角壁門に走って!!」


中衛で指示を飛ばしながらマリナが昌晃の援護を続ける。勿論後衛の状態を見るのも忘れない。



乱戦。


周囲では移動を続けながら旅団が形成した数々のパーティーが、押し迫る魔物と戦闘を繰り広げる。


キリングライダーの集団接近!


更に後方ゴブリンの集団!


両側面からはオーク集団!


糞っ奴ら押し潰す気か!


少数であれば、高ランク冒険者なら気にもとめない相手だが今は数が違う、旅団員達は眼前の数に驚愕しながらも何とか戦闘を繰り広げる


「藤堂君!キリングライダーの騎兵突撃、気をつけて!」


開けた場所でもない鬱蒼とした森であるというのに、キリングキャットにまたがったベアゴブリンことキリングライダーはそんな状況をモノともせずに高速で突撃してくる。


ギャギャギャ!!


剣や槍、戦斧をぶつけ鳴らしキリングライダーの騎兵突撃が。


旅団員と衝突。


運の悪い事に、接近に気づき遅れた旅団員数人が騎兵突撃の餌食になる。


「あぁ!」

「ぎゃぁぁあぁぁあ!!」

「援護ぉぉぉ!」

「立てなおせぇぇ!!」


怒号や叫び声が上がり一瞬でその場が凄惨な戦場へと早変わりする。勿論各パーティー集団の中段にいた昌晃達も悲鳴を耳にする。


「酷い……っす………うぅ……」


木々の上に乗り狙撃銃のスコープで正面の状況を確認した純一だったが、その凄惨さに吐き気をもよおす。


「時任君どうなってるの?」


純一の姿を見たクリスも動揺を隠せずに状況を聞く。


「時任君、クリス、今は騎兵突撃に集中、両側面からオークも来るよ!!」


飲まれそうになった雰囲気を強引に引き戻すマリナ。パーティーを立て直し差し迫った騎兵突撃に備える。


「でも、でも正面には私の友達のパーティーが!」


「クリス、今は抑えて!」


「でも!」


「騎兵突撃来るぞぉぉ!」


クリスの言いたい事をマリナは良く解っていた。しかし、それでも今は戦闘に集中しなければならない。それを昌晃の警告で思い出す。


「時任君、狙撃開始して!」


「了解っす!」


マリナに指示され純一が照準眼鏡に視線を戻し迫りくるキリングライダーへ発砲を再開。


ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!


木の上から着地し、伏せ打ちの姿勢をとると純一は直ぐに射撃を開始。魔導石から発生した銃の為、魔力が尽きない限り弾薬欠乏は無い。照準を合わせ引き金を引き続ける。


「クリス!時任君のカバーお願い!」


役目の交代。騎兵突撃のライダーを次々と潰れたトマトにする純一。時にはキリングキャット毎撃ち貫く。


「おぉぉぉぉっ!!」


気合い一閃。数々の木々を足場に、昌晃が身体強化した身体で縦横無尽に動き回りキリングライダーをなます斬りにしていく。


「立ち止まらず進むよ!!」


「あいあいあいぃぃぃ!!」


「某パンツァーアニメの真似っすかぁ!?」


血路を開き着実に壁門へと近づく四人、勿論距離はあるが他の旅団パーティー達も魔物の包囲を切り崩していく。


「この程度なら何とかなるわね!」


「クリスちゃん、それフラグっす!」


「フラグ?」


苦笑いの純一。すると正面からオークを超える巨躯の魔物。


「一つ目、サイクロプス!?」


「えっ、目からビームの?」


出現に反応すると昌晃が違う事に反応、勿論ドスルーである。と、そんな光景に引いたのか騎兵突撃のキリングライダーが後方へとはけていく。


「あ~あ、昌晃がしょうもない事言うからっすよ」


「俺のせいかよ!!」


「しかも、あんなデカいのまで……」


地響きをたてる程の巨躯。サイクロプスは一度だけ四人を視界におさめると。


グォォォォォォッ!!


雄叫びを上げ棍棒を上段から振り下ろす。いきなりでは無いがその巨躯に似合わないスピードに一瞬反応の遅れる四人は回避の気を失い。


ズスゥゥンッ!!

棍棒の一撃を受けてしまう。木々をなぎ倒し周囲に砂埃や木々の破片が飛び散る、が。


「な、なんとか潰されずにすんだな」


「クリスちゃん、ナイスっすよ!!」


「フフ、私の防壁セイフティーウォールは凄いんだから!!」


見えない壁が寸前で棍棒の一撃を防ぐ。勿論クリスは得意気。そしてそれを見た昌晃は。


「なら、あのデカ物は俺の獲物だな!!」


触発されてサイクロプスの前にひとりで立つ。


周囲では未だ撤退を続ける他パーティー達がいた。

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