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日本での戦闘

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捜索開始から時間もたちマリナと淳はファミレスにいた。勿論日は既にとっぷりと暮れている。


「みつかりませんね…」


「そうね……」


食後のコーヒをのみなから、マリナはファミレスを物珍しげに見回している。


「日本の…ファミレスかしら、何か静かな感じね」


「静か……ですか?」


「えぇ、シャリオの酒場や冒険者の溜まり場に比べたら月とすっぽんね……」


「まあ、比べる場所が…違う気もしますが……」


マリナの例えに何となく違和感を覚えながらも、淳は頷いておく。日本とヴォバックでは違いがありすぎるからだ。


「それにしても、近辺はあらかた捜索しましたけどどうされますか?」


オフィス街や商店街付近は捜索し、住宅街にも粗方手を伸ばした、二人はそれらの空振りに少し辟易しながらも、次の捜索場所を考える。


「そうね……」


コーヒーに口を付けマリナは天井を見て考え込む。淳もとりあえずその視線を追ってみる。だが追ったからといって、何かがあるわけでもなく淳は直ぐに視線をマリナへと戻す。と、その時。


「千鳥君、そう言えばこの辺りに、広い隠れ家になりそうなところ無い?」


「隠れ家?」


「そう、廃屋とか使われてない土地とか………」


「土地……ですか……」


問われて、暫し考え込む淳。廃屋や土地。頭を巡らせ考えてみると。


「あぁ、ありますよ!」


不意に思い出したある場所。淳はマリナを直視して。


「最近廃校になった学校です………」





高校前


「………この四月に廃校になったばっかりで」


と、ファミレスを出て二人が向かったのは、淳の言った廃校。そこを見ながら。


「廃校かしら、それにしては綺麗ね?」


「まぁ、まだ1ヶ月ですからね……」


そう言って淳は周囲を見回す。近隣は住宅街で西には県道、南には電車の線路がある。人気が無い分不気味さを醸し出している。


「雰囲気だけならいそうな感じですけどね……」


「そうね、兎に角探知して……」


と、マリナが魔力探知をかけようとしたとき、淳の携帯が着信音を奏でる。


「……それ何?」


「スマホですけど……知らないですよね?」


「えぇ、魔力探知の一種かしら?」


マリナが思い当たる答えを淳に告げるが、勿論違うので首を左右にふり。


「連絡手段です、遠い相手と連絡がとれるんです」


「その、小さい箱で?」


「はい」


短い返事をして、淳はスマホを通話状態にする。


「もしもし………はい……はい……」


と、マリナにとってはなかなかに奇異な姿に映りながらも、魔力通信以上の高性能さに舌を巻く。


「と、私も探知の方行わなくちゃね」


そう言って、マリナ自身も探知の為に魔力を集中する。


(もしもし、私ですの)


「…………あぁ、マリアさんですか、どうしました?」


(ちょっと聞きたいのですが、そこに岬はいますの?)


「岬………あぁ、海堂さんですか?」


(そうですの!)


「いえ、今日は一度もお会いしてませんが、どうかしましたか?」


淳がマリアの問いに答える。と、マリアは一拍だけ間を挟み。


(買い物に出たまま戻りませんの)


「買い物ですか?なら、今日はそのまま帰ったとかはないんてすか?」


(ありませんの、今日は初日で一様8時まで勤務でしたから……)


8時と言われ、淳が腕時計に目をやると、時刻は九時に差し掛かろうとしている。


「……それは少し心配ですね、連絡はしたんですか?」


(勿論、先程から何度も……)


と、そこで不謹慎にも、マリアがスマホか携帯かで連絡していることを、少なからず感心しつつ。


「解りました、こちらもマリナさんの仕事の合間に探してみます、マリアさんは入れ違いにならないように事務所に詰めていてください」


(解りましたの)


そこで一旦連絡を切る。すると、それを待っていたかのようにマリナがうっすらと目をあけ。


「とりあえず、ビンゴみたいね……この世界ではなそうはお目にかかれない魔力反応が一つ……?」


と、マリナが反応を感じながら言葉を濁す、どうやら雲行きが怪しくなってきたようだ。


「一つ……もしかして他に誰かいるんですか?」


「反応は一つ何だけど、微弱な魔力がもう一つ……」


マリナが更に集中して廃校にいる相手を探る。


「うぅん、どうも一般人みたいね、しかもこの世界の人みたいね………」


「と……なると厄介じゃないですか?」


「そうね、でもこのまま見過ごすわけには行かないし、それに一般人も見捨てるわけにはいかないわね……」


マリナの言葉に自然と同意する淳。何時しか右手には石に戻っていた魔導石を握っている。


「準備良いわね?」


「まぁ、一様冒険者見習いですから」


そう言って淳がニヤリと口元に笑みを浮かべる。冷たく何故かゾクリとさせる笑みを。


「重畳ね……さぁ、兎に角進みましょうか?」


淳を見て歩き出すマリナ。右手には何時しか両刃の剣が握られていた。




異世界事務所(仮称)


「えぇ、解っていますの……」


事務所、その中央に置かれたソファーに腰掛け、マリアはいもしない誰かと話している。手にスマホは無く、うっすらと目を閉じ口だけが優雅に動いている。


………


「はい、現状に変化はありませんの」


………


「勿論、安全は確保していたつもりでしたが、まさか魔導士が買収されるとは、些か予想外でしたの」


…………


「はい……はい…解りました、現状最大戦力を向かわせていますので、はい………すべては」


と、そこでマリアの口から大きく溜め息が漏れる。そして。


「今すべては、現状維持がベストですから…」


マリアの意味深な言葉。

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