ぞ
「いや、君は気にしなくて大丈夫だよ。いずれ分かるから」
隆先輩は不気味な笑顔を浮かべている。どうしよう。
①更に避難 ②遠くへ避難 ③固定
ーここは、③を選んでやりましょうー
俺は隆先輩を恐れ逃げようとしたが、足が動かなかった。何かに掴まれている!?俺は一瞬そんな訳の分からないことも思った、しかし俺の脚は見る限り平常だ。
「たっだいま~」
先生のその声で、俺は意識を取り戻した。どれだけ俺達は、固まっていたのだろう。それは分からないが、結構長かったような気がする。
「お前ら、大丈夫か?皆死体みたいになってるぞ?」
先生の次の声でやっと、俺は動くことが出来た。
「で、もう真っ暗だけど…寝るの?」
華香先輩が先生に訊く。
「寝てもいいし、もうちょっと遊んでてもいいぞ?就寝時間とか決まってないし」
それに対して先生は、適当に答えた。就寝時間も、決まってないんだ…。どうしよう。
①寝る ②遊ぶ ③誰かと一緒に寝る ④誰かと一緒に遊ぶ
ー②では一人で遊ぶつもりだったんでしょうか、まあ③を選びましょうー
俺は眠かったので、きちんともう寝ようと考えた。誰か誘おっかな、がははは。
「テントは三つだよね、どうゆう分け方にする?」
梨花が俺達に向かって叫ぶ。六人で三つ、つまり一つに二人ずつという事になるな。じゃあ、誘うまでもなく二人で寝ることになるんじゃん。
「ああ、あたしは寝袋で寝る」
先生は言う。寝袋もあるんだ、何個くらいあるんだろう。
「OK!さきちんは寝袋で、…でもテントの外で寝んの?」
梨花の疑問は最もだろう。先生だったら、テント内で寝袋使いそうなのに…。
「え?おう、そうだぞ。テントの中には、入りたくなくてな」
テントの中に入りたくない?どうしてなんだろう。
「分かった、さきちんがそう言うなら。じゃあ、他の皆は?」
部長は少し拗ねている様子なので、代わりに梨花がリーダーを務めていた。どうしよう。
①あえて寝袋 ②あえてやっぱり一人で ③誰かとだよね~
ー③選びます、はいー
でも誰かって。どうしよう。
①梨花 ②華香先輩 ③隆先輩 ④恋 ⑤先生
ーここは④を選んで差し上げます、優しいでしょうー
恋と一緒がいいなあ、どうなんだろう。
「俺、恋とがいい。いいかな」
恐る恐る俺は、梨花にそう告げる。
「いいかなって言われても、恋本人に聞いてよ」
ですよね~、梨花に言っても意味ないよね…。どうしよう。
①恋に訊く ②やっぱムリ ③恋を待つ
ーここは②にしましょう、嘘です①にしますー
俺は恋がいると思われるところまで行って、言いだしてみた。
「俺と一緒に、寝てくれないかな」
すると恋は息を吸い、こう答えてくれた。
「うん」
その時月を隠していた雲が少しどいて、恋の可愛らしい笑顔が照らし出された。




