杏色
杏色とは、やわらかな橙色・明るい橙色などと称される色です。英名はアプリコットですね。元となったアンズは、フルーツというより木の実という印象が強いです。字面の問題でしょうか。『杏』という漢字を見ると、小さくて丸い果実を連想します。イメージだけだと枇杷と似たような見た目だと予想してしまうのです。画像検索をしてみた結果、「思ったよりも果物らしい見た目をしているな」と驚いたくらいです。ほかの果物を例に出すと、黄桃に似ていました。別名も唐桃です。アーモンド・ウメ・スモモの近縁種でもあるそうです。言われてみると、似ていますね。
そんな感じで、杏にはほかのメジャーなフルーツ類(苺・林檎・梨・さくらんぼなど)と比べると、印象が薄かったりします。それでも、杏というと聞いたことがあって、すぐに果実系と分かる方も大勢いるのではないでしょうか。私自身、(杏は食べたことはないため)よく分からないなりに、文章で唇の色の表現に使ったりしていました。ちなみに味は酸味があるため、生で食べられることは少なく、ジャムにされたりどライフル―になったり、加工されるようです。杏仁豆腐の材料(杏仁霜)になるということで、アレの味でもあるのでしょうか。だいたいは代用されていると聞くため、正しいのかは微妙ですが。
あとは、『杏』という漢字に注目すると、よく女性の名前に使われていますよね。『杏』『杏里』『杏子』など。私も創作の中で使用した経験があります。漢字の成り立ちがシンプルで、悪い印象がないからでしょうか。字面の印象としては、かわいらしくて使いやすい・薬用に使われていることから、人助け・役に立つイメージがあるのが強いのかもしれません。
色のイメージはオレンジ+ホワイトによって、生み出せます。なので、適当に二つの色の象徴する言葉を並べますね。
オレンジ
「暖かい」「陽気」「明るい」「華やか」「やる気」「活発」「パワフル」「元気」「軽やか」「豊か」「繁栄」「実り」「甘酸っぱい」「カジュアル」「子どもっぽい」「楽しい」「刺激的」「爽やか」「瑞々しい」「フレッシュ」
ホワイト
「清潔」「空虚」「頼りない」「淡白」「冷淡」「冷たい」「軽い」「明るい」「儚い」「純粋」「新しい」「神聖」「潔癖」「清純」「無垢」「透明感」「クリア」「無」「清らか」「光」
オレンジは赤橙の記事から引っ張ってきました。白は雑です。なにも考えずに象徴語をあらかた突っ込みました。
さて、ここから、まとめます。
と、いいたいところですが、いきなりここから単語を削れと言われても、無理難題です。したがって、観点を絞って一つずつ慎重に省いていきます。
まず、二つの色で被っている単語だけをこちらに出します。
オレンジ:「明るい」「軽やか」
ホワイト:「明るい」「軽い」
この二つのイメージは、採用してもいいでしょう。
次に、「これはないだろ」と思う単語を消します。具体的にいうと、杏色と言われたときにピンとこない表現ですね。
「冷淡」「冷たい」「無」
全カットです。冷たさを現す言葉は、暖色である杏色には似合いません。無や無限も白に限定するのではないかと感じて、省きます。
あとは、別に放置してもよいかと思われますが、以下のような単語も削ります。
「パワフル」「やる気」「刺激的」
はい。オレンジ傾倒でありますが、言葉が強すぎますね。杏というと女性らしくて、柔らかな印象があるため、このあたりをややマイルドにしましょう。
そんなこんなで、採用か不採用か迷った単語は保留として、ざっとこんな感じになりました。
「暖かい」「陽気」「明るい」「華やか」「活発」「元気」「軽やか」「豊か」「実り」「甘酸っぱい」「カジュアル」「爽やか」「瑞々しい」「フレッシュ」
「頼りない」「儚い」「純粋」「新しい」「清純」
ホワイトがオレンジに侵食されていますね……。
正直、オレンジ+ホワイトでイメージを出すよりも、杏色が使われている文章を検索したほうが正確に楽に、イメージを求められるような気もしますが。
ちなみに、文章で使われたときによく付属していた形容詞や単語は次のようになります。
「華やか」「柔らかい」「優しい」「穏やか」「上品」「健全」「繊細」「暖か」「ほんのり」「燃えるような」「まろやか」
使われ方は赤みがかった金髪や犬のプードルの毛などです。どちらもかわいらしい印象がありますね。
ひとまず、全てをまとめると以下のようになります。
「暖かい」「陽気」「明るい」「華やか」「活発」「元気」「軽やか」「豊か」「実り」「甘酸っぱい」「カジュアル」「爽やか」「瑞々しい」「フレッシュ」
「頼りない」「儚い」「純粋」「新しい」「清純」
「華やか」「柔らかい」「優しい」「穏やか」「上品」「健全」「繊細」「暖か」「ほんのり」「燃えるような」「まろやか」「フェミニン」
杏色は字面だとややくすんでいそうな気もしますが、実際はなかなかに明るいです。落ち着いたというよりかはもっと、ポップで元気のある色と言うのも悪くはないのではないでしょうか。
比較的明るくてクリアな色合いだったため、「清楚」という表現も有りかもしれませんね。




