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SENSE OUT

作者:木尾坂心夢
最新エピソード掲載日:2026/04/01
近未来。
人間の内側には、個々の現実認識を保つ中枢「感覚核(コア)」が存在することが発見された。
感覚の均衡が崩れたとき、核は歪み、人は現実から逸脱した存在「感覚逸脱体(SENSE OUT)」へと変質する。
それは怪物ではない。
誰にでも起こり得た、人間の末路だった。

逸脱体の対処を担うのは、五感のいずれかが極端に強化された者たち――感覚特化者。
彼らは専用の装備を用い、敵の核に干渉し、その歪みを“正す”ことで人間を現実へ引き戻す。
しかし能力の使用は、自らの感覚バランスをも侵食する諸刃の力だった。

主人公・古屋正人(ふるや まさひと)は、五感のどれにも属さない希少能力「第六感(コアセンス)」の保持者。
それは、核の「現在の形」と「本来あるべき形」を同時に知覚し、その形になってしまった原因を理解したときのみ、核を完全に修復・再構築できる唯一の力。
だが核に触れるたび、彼自身の五感は少しずつ輪郭を失っていく。

任務を重ねる中、主人公たちは知る。
世界各地で逸脱体の発生率が異常増加していること。
そしてその裏で、人類の感覚そのものを“最大化”しようとする存在「完全感覚統合体(パーフェクト・センス)」が動き始めていることを。
その存在の思想は、あまりにも静かで合理的だった。
「人間の苦しみは、感覚の誤認識から生まれる」
「ならば、すべての感覚を最大化すればいい」
逸脱も、葛藤も、後悔も存在しない世界。
それは救いなのか。
それとも、人間という存在の終わりなのか。

人間は、不完全なままでいるべき存在なのか。
核に触れるたび、世界と自分の輪郭が薄れていく中、少年は最後の選択を迫られる。
救済か。
尊重か。

その一触が、人類の定義を書き換える。
第1話 - 特別
2026/04/01 10:00
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