因習村炎上
邸宅に突入した田中。田中はべネリM3に持ち替え、地下の儀式室に向かう。
途中、白装束を着た警備の村人が襲ってきた。猟銃や三八式、九九式を手に
発砲してくる村人に田中はべネリM3を発砲しつつ前進。散弾が村人を破壊した。
途中弾切れになったので田中は遮蔽物に隠れつつ散弾を四つ掴み、
2発づつ装填するクアッドリロードを行う。
リロードを完了すると再び田中は前進を開始し村人に発砲。
散弾が村人の頭部を直撃し、頭部は粉砕された。
村人が散弾の直撃を受けて内臓がまき散らしながら吹っ飛ぶ。
ここで再び弾切れ。田中は再びリロードしようとした。
「死ねっ!!」
しかし村人が日本刀を手に襲い掛かってきた。
田中はショットガンのストックで村人を殴ると、そのまま銃口を
村人に突き立て、壁にたたきつける。もがく村人を無視しながら
田中は薬室に散弾を直接装填。そのまま発砲した。
村人は死亡。田中は再びクアッドリロードをすると
ついに儀式室に突入した。
儀式室には白装束に仮面をかぶった村長の側近数名。
そして中央の祭壇には娘が寝かされ、白装束の村長が短刀を突き立てようとしていた。
「動くな」
冷徹な声でショットガンを構えつつ警告する田中。
「娘から離れろ」
「ふざけるな!儀式のじゃまをしおって!」
激怒する村長。そのとき、突如として地面が揺らいだ。
「ああ、蛇神様が降臨なされる…」
恍惚とした表情で村長が言った。そして地面が割れ、
複数の頭を持った巨大な蛇が姿を現した。
「嘘だろ…」
「ははは!ざまあみろよそ者め!蛇神様の餌食となるがいい!」
勝ち誇った村長の叫び声。
その声とともに蛇が襲い掛かってきた。ショットガンで蛇の頭を
粉砕し迎撃する田中。しかしべネリM3が弾切れ。田中はショットガンを捨て、
豊和M300に持ち替え発砲。襲い掛かる蛇の頭を撃ち抜きながら娘に近づこうとする。
しかしM300も弾切れになる。M300を捨てM360Jを抜く田中。
しかし、蛇の頭の一つに足を噛みつかれ、宙づりにされてしまう。
大きく口を開けた一番でかい蛇の頭が迫る。
田中はリボルバーを構えると、蛇の頭部に3発撃ち込んだがびくともしない。
しかし、田中はある案を思いつき、蛇の両眼をリボルバーで撃った。
そのとたん、蛇はもがき苦しみ、田中を放り捨てた。
田中は地面に叩きつけられ、激痛が全身に走る。しかしよろめきながら、
動揺する村長たちを無視し娘を助け起こした。
「大丈夫か!?」
「お父さん…?」
「ああ、もう大丈夫だ。心配ない。すぐにここから出してやる」
そして田中は娘を連れて逃げ出そうとする。
「逃がさんぞ!」
しかし村長の声と地響きが聞こえ、田中は振り返った。
村長の後ろには巨大な蛇が牙をむいていた。
「まだやりあうつもりか?」
「お前たちが生贄になるまで続けるぞ!!」
「ならこっちにも考えがある」
そういうと田中はロタ砲を構えた。
「まさか…やめろおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
絶叫する村長を無視し、田中は引き金を引いた。
発射されたロケット弾は蛇に直撃。蛇は断末魔の叫びとともに
倒れ伏した。
そのとたん、村全体が大きく揺れ始めた。地割れが起き、側近たちが呑み込まれた。
「助けてくれっ!!!!」
地割れのふちにつかまり助けをこう村長を無視し田中は娘を抱えると
急いで邸宅から飛び出した。
村中の祠が爆発し、炎を噴き上げる。家や建物が爆発し、火に包まれ、倒壊する。
田中はかろうじて自宅までたどり着くと、ドイツ製SUVに娘を乗せると
エンジンをかけると自分も乗り込み、全速力で走りだした。
そして安全圏まで到達すると、車を止め、窓の外を見た。
村は火に包まれ、地震とともに崩壊していった。
「銃乱射事件と火災、地震で甚大な被害を受けた因襲村は今朝、
正式に廃村が決定しました。
被害を免れた住民は近隣の市町村に移住が決定しました」
田中は家でニュースを聞いていた。田中がやったことは田中に借りがある自衛隊の
上官がもみ消してくれた。
ニュースを聞きながら田中は本当にこれでよかったのだろうかと
考えていた。娘を取り戻すためとはいえもっと穏健な方法も…
「さらに、村長邸宅跡地の庭からは大量の人骨も発見され…」
いや、やっぱりこの方法しかなかった。娘を救い、
あの村の悲劇を終わらせるためには。
「ただいまパパ!」
愛娘の声を聞きながら田中は気持ちを切り替えた。
これにてこの作品は完結です。お読みいただきありがとうございました。
追記 誤字を教えてくれた方ありがとうございました。