第149話 開かれた扉
──飛空技師は駆り出される──
二等星ハンターの剣が煌めく──!
<〔Perspective:Alaes〕>
「テメェ…大概しぶとい野郎だな…、いい加減倒れやがれ…!」
「ハハハハッ…! まだまだやれるぜ俺はよォ…! むしろどんどん昂ってきやがる…! もっと熱い戦いをしようじゃねェか…!」
コイツ…どこまで戦闘狂なんだ…。そんで驚くほどタフだなコイツ…、もう何回も斬ってんだがな…。
斬っても怯むどころかどんどん調子を上げてきやがる…。最初は俺の方が優勢だったが…今はもう分かんねェな…。
「次はこいつだァ…! 〝流爪改変形【長剣】〟!!」
「オイオイ…今度は剣かよ…」
五指の爪を伸ばしてくっつけて形を変え、あっという間に長剣が出来上がった。俺の剣と比べて2倍…いや3倍以上も長ェか…。
1回目に槍…2回目で斧ときていよいよ剣か…。どんどんクオリティが増してきてやがる…、ガチで幅の広い能力だな…。
「ハーッハッハァ…! 我ながらスゲェ出来映えだ…! テメェとの戦いのおかげで、爪の新しい可能性に気付けたのは僥倖だったぜ…! これを完璧に使いこなせれば…悲願のリベンジも果たせそうだ…!」
アイデア次第であらゆる物を造形できるってのは…お世辞抜きにしても普通に厄介…。そんな野郎を荒女のもとへは行かせられねェ…!
まだ発展途上な今のうちに…完膚なきまでにぶっ潰す…!
「いくぞ虫ケラァ…! 〝流爪広域斬〟!!」
「〝無心の剣〟!!」
避けれはするが…今後の為に一旦あの爪剣の強度を計っておくべきと判断し、真横に振るわれた長剣に真正面から剣をぶつける。
形こそ異なるが元はただの爪、案外簡単に折れるかとも思ったが…衝突した瞬間に火花が散った。っと同時に体が後ろに飛ばされた…。
すぐに空中で体勢を整え、後ろにある巨木の幹にもう一撃攻撃を放って勢いを殺した。結果的には無傷で済んだが…少し予想外だな…。
まず硬ェ…硬度は金属とほとんど遜色ねェな…。そんで一撃が重ェ…、野郎の腕力もあるだろうが…長さが生む遠心力がこれほどとは…。
正面からの打ち合いはウマくねェな…少なくとも中距離じゃ俺の不利が勝る…。まあそれが知れただけでも十分収穫と考えるべきか。
「どうだ俺の長剣の威力は?! テメェのその短ェ剣じゃ到底届かねェ威力だろ! 俺の方が剣士として優れてるんじゃねェかァ?!」
「ぬかせ…! 〝斑千風〟…!」
「ぐォ…?!」
中距離が不利ってんなら、わざわざその状態を維持してやる必要はねェ…! アイツがどんなに爪を造形させたところで…俊敏性の優位は依然俺にある…!
アイツがまた爪で盾を作るより速く接近し、素早く胴を斬りつけた。アイツの毛皮が硬ェせいで思ったより斬れてねェが、問題無し。
「クソッ…! 速ェだけのゴキブリ野郎がよォ…! 〝旋天斬爪撃〟…!!」
左手の爪を伸ばして苦し紛れの範囲攻撃。これは一度見たな…だが右手の長剣が邪魔をして体を回し切れてねェから、そん時ほどの脅威はない。
剣で慎重に受け流しつつ、攻撃範囲の外へ逃れた。
「人をゴキブリ呼ばわりとは…なってねェ奴だ」
「ゴキブリじゃねェってんなら何だってんだよ…?! もうひた隠しにする必要無ェだろ…?! 互いに能力は割れてんだからよォ…! 俺は爪を自在に操れる斬爪豹、テメェは何の蟲だァ…?!」
「お喋りだなテメェは…、まあいいか…確かに超加速以外の能力は無ェしな。俺は〝韋駄天斑猫〟の蟲人族だ、記憶に深く刻んでおけ…!」
「韋駄天斑猫…──知らねェー…」
韋駄天斑猫は好洞窟性生物、それも夜行性の蟲。見つけるつもりで探さなきゃ一生目につかねェからな。
ってかそもそもあんま理知的には見えねェ…。韋駄天斑猫どころか適当な蟲すら知らなそうな印象を覚える…。
これなら俺の起源の…っと言うより斑猫そのものの特徴を知らねェ可能性が高いな。弱点とも言えない弱点になりうる特徴を。
斑猫は生物が接近すると少し飛んで止まり、また飛んでを繰り返す。俺自身もその傾向を強く受けてるせいか…斑千風は連続で使えない…。
っというより脚への負荷がデカい…、やろうと思えばできるだろうが…その後しばらく動けなくなるほどの激痛がくる…。これはガキの時に経験したから間違いねェ…。
2連続で使用しなきゃならない状況なんてそう無ェだろうが…知られないに越したことはねェ。わざわざ教えてやる必要も無ェしな。
「えェい…! 蟲のことなんざ知らん…! 要はテメェの超加速の対策を練りゃいいってこったろ…!」
「それができりゃ苦労しねェんじゃねェのか…? 言っとくが頭下げられても速度は落とさねェぞ…?」
「んなみっともねェことできるかよボケェ…! だがテメェの超加速は確かに厄介だ…正直俺にどうこうできる問題じゃねェ…。──ならこうすりゃいいんだぜっ! 〝流爪改変形【鎧】〟!!」
「…っ!」
両手両足の爪が腕や脚、そして胴体や頭部までをも包み込んでいく。同時に銀色へと変色した爪はやがて余すことなく全身を覆い、本物の鎧みたいになっちまった。
爪の色素まで自在とは…俺が思ってる以上に自由度高ェみてェだな…。それはそれとしてわざわざ色付けする必要があるのかは分からんが…。
「どうだこの鎧はァ…?! これならテメェがいくら速かろうが関係無ェ…! 剣を通さなきゃ俺に勝つ術は無ェだろう…?! なァ剣士よォ…!」
まあ正論だな…、いくら高速移動が可能だとしても…あくまでそれは攻撃の為の補助にすぎねェ…。
仕方のねェことだが…俺の起源は元々攻撃能力皆無な蟲だ…、剣が通じない奴相手にはどうしても劣勢を強いられちまう…。
クソ…こういう時どうすりゃいいんだろうな…。こちとら対猛獣魔獣の専門家であって…鎧を全身に纏った野郎との戦闘経験なんざ無ェってのによ…。
「ハハハッ! テメェには感謝しねェといけねェな! テメェのおかげでどんどん己の可能性に気が付ける! もっとだ! もっと俺に刺激をくれェ! もっとテメェの強さを俺に見せつけてくれやァ! 〝斬爪撃〟!!」
鎧を纏ったまま爪攻撃は健在か…。とはいえ攻撃自体に大まかな変化はねェから、一度見た攻撃なら躱すのはそう難しくねェ。
詰まる所俺がどうにかすべきなのはあの鎧だけ。見掛け倒しならありがてェが…さっきの長剣並みの硬度なら厄介だな…。
まっ、物は試しだ…一旦斬り込んでみてから考えるとするか…!
「〝斑千風〟…!!」
“ガキィン!!”
高速で真横を通り過ぎざまに一撃入れてやったが…やっぱり斬れなかったか…。
「無駄だボケェ! 剣が鎧に勝てるわけねェだろうがっ! もはやテメェにできることは俺に殺されるのを待つだけなんだよっ! 〝追駆刺爪撃〟!!」
「…っ?!」
さっきまでの単調な動きじゃなく…五指の爪が生きてるみてェに蠢きながらこっちに向かってくる…。避けるのは難しいかもな…。
そう判断し、不規則な動きでこっちへ迫ってくる爪を剣でいなす。斬れずとも弾くことはできるし、受け流しも十分可能。
ただ弾いても受け流しても…すぐに軌道修正して突き刺しにきやがる…。しかも弾くほどに攻め込んでくる角度がキツくなる…。
「──〝爪抉弾〟!」
「い˝っ…! しまっ…?!」
追尾してくる爪の対処に手一杯になっていたせいで…飛んできた爪に反応できなかった…。右太股に刺さり…不意に襲われた痛みのせいで次の行動が一瞬遅れた…。
辛うじて視界に収まっていた3本の爪は剣で弾けたが…背後から襲ってきた爪は対処不可能で…右肩と左腰に刺さった…。
鮮烈な痛みが脳を刺したが…怯んでる暇はねェ…! 万が一にも体内で鉤状に変形される前に…爪を抜かなきゃならねェ…!
幸い斑千風のクールダウンは十分…! 患部を多少傷付けちまうことになるが…構ってられるか…!
「〝斑千風・旋截〟…!!」
「ぬおっ…?! 鎧が…?!」
体を回しながら超加速で接近し、高速回転の刃となって鎧に挑んだ。結果は成功、同じ箇所を何度も斬りつけたことでその部分を破壊することができた。
破損箇所は大きくないが、まともに攻撃が通る箇所があるだけ遥かにマシだ。それだけで活路になりうる。
「やるな…! だが無駄っつったろォ! 〝修繕〟!!」
「げっ…マジかよ…」
野郎はすぐさま左手の爪を伸ばすと、破損箇所を覆うようにして鎧と新しい爪をくっつけて直しやがった…。融和みてェなこともできんのかよ…。
「破壊されても瞬時に直せば問題無ェ! っが解せねェなァオイ…! 今の場面…テメェの超加速があれば、俺が鎧を直す前に破損個所を狙って攻撃できた筈だろ…? 何故しなかった…?! もしやテメェの超加速…連発できねェのかァ…?!」
チッ…意外と勘の鋭い野郎だ…、こっちの弱点に気付かれた…。せっかく活路が開きかけたってのに…これで振り出しだな…。
旋截も鎧を破壊こそできるが…決定打にはならねェ…。考えろ…、今の俺が持ちうる全てで野郎をぶっ倒す術を…。
必ずある筈だ…でなきゃテメェはここで無様に死ぬ…。ムルクのおっさんの仇も討てねェまま…腑抜けになって死んじまう…。
そんなのはごめんだ…! 頭を回せ…! 思考を巡らせろ…! アイツをぶっ倒すだけの力を…テメェは持ってる筈だ…! 教わった筈だ…あの人から…!
“「──いいかクソガキ、この世にはな、2種類の強さがあんだ。1つは〝敵を倒す強さ〟、もう1つは〝──────〟だ。この違い分かるか?」
「ぜんぜん分かんねー、何言ってんのおっさん。そんなことよりさっ! 早く強くなれるほうほう教えろ! おれはいつかおっさんをこえるんだっ!」
「やる気だけは一丁前なクソガキめ…。俺を超えようってんなら尚更、その違いを知らなきゃならねェってのによ…。
ならいいか? 今は俺や他の大人がテメェや町の連中を守ってるが、いずれテメェにも順番が回ってくる、負けられない立場ってやつがだ…! そして必ずいつか…! 危機的状況に陥ることがある…!
そんな時はな、テメェの背後に居る連中を思い出せ…! テメェが負けることでどんな最悪な事態が起こるかを考えろ…! そうやって自分を追い込むことでのみ、開ける扉ってのを人は持ってる…!
たとえ骨が折れようとも血反吐を吐こうとも…! 眼前の危機に立ち向かう覚悟を自覚して初めて…人は限界を超えられるってもんだ…! 分かるなクソガキ…?!」
「話長ぇよおっさん…いいからとっくんさせろっ! おれを強くさせろっ!」
「カァー…先が思いやられるぜまったく…」”
ふと蘇った記憶…それは確か8歳か9歳ぐらいだった時の記憶…。2種類の強さ…〝敵を倒す強さ〟と…もう一つは何て言ってたか覚えてねェ…。
ただ他は全部思い出した…。いつも無愛想でぶっきらぼうなムルクのおっさんには似合わない…真面目な話だった…。
子供の頃は全然何言ってんのか理解できなかったが…こうして思い返してみれば…とても大切なことを俺に教えてくれてたんだなと分かる…。
悔しいが…本当に言った通りになってやがる…。今がそうだ…俺は今負けられない立場にいて…ある意味危機的状況に立ってる…。
俺の背後に居る奴…俺が負けることで生じる最悪…──決まってる…! コイツが荒女を追い…そのまま荒女が殺されることだ…!
させねェ…! そんなことは絶対に…! その為なら何をしようと…俺の体がどうなろうと関係ねェ…! 荒女もメイドも頭巾もカーリーも…! 俺が守る…!!
「おいおいどうしたァ?! 勝ち目がねェからって意気消沈かァ?! テメェも戦士なら最期まで足搔いて俺を楽しませろよォ!」
「ほんとにうるせェ野郎だ…誰が諦めるかよ…! テメェにも色々都合があるんだろうが…俺にも背負ってるもんが色々あるんでな…! ──次で決めさせてもらうぜ…構えろネコ…!」
「ハハハハッ! 次で決めるだァ?! 面白ェこと言うじゃねェかァ! いいぜかかってこいよォ! 俺は逃げも避けもしねェ! テメェの覚悟も研鑽も! 何もかも粉々に打ち砕いてやるよ!!」
野郎は臨戦態勢をとるどころか余裕綽々と両腕を広げ、どこでもご自由にと言わんばかり。上等だ…その慢心ごと叩っ斬ってやるだけだ…!
向こうが攻撃してこないってんなら…冷静に集中力を高めさせてもらう。次の攻撃に…俺の全身全霊を注ぐ…! その先のことは考えねェ…!
自分を追い込むことで開ける扉が…そうすることで超えられる限界があるってんなら…今がまさにその時だろ…!
腹ァ括れ…! テメェの血も痛みも…全ては背後に居る奴等の為だ…! 守るべき者の為だ…! それが男だ…!!
「──〝斑千風・旋截〟…!!」
「う˝っ…?!」
最大まで研ぎ澄ました集中力で体を今まで以上に回転させ、真横を通り過ぎざまに繰り出した連撃で、鎧の胴部分は完全に破壊した。
更には腹部から背中にかけてを切り裂いた手応えもある、だがやはりその程度…。鎧を破壊しつつ十分な傷を残すことはできねェ…。
「──ハハハッ…大した奴だ…、まさか鎧ごと斬るとはな…。だが残念ながら届かねェ…! 〝修─」
「〝斑王剋風〟…!!!」
「ぐげェェ…?!!」
鎧に包まれた野郎を倒す唯一の術…それは野郎が鎧を修繕させるより速く追撃をくわえること。その為には連続で斑千風を使う他なかった。
今までは使用後の激痛とリスクに囚われて考えもしなかったが…時にはそれすらも超越しなきゃならなかったんだな…。
おかげで鎧が直される前に渾身の一振りを入れることができた。胴に深く大きな傷をつけられた野郎は、そのまま仰向けに倒れた。
それとほぼ同時に俺も崩れ落ちた…。脚全体を駆け巡る激痛…昔より痛ェ気がすんのは思い過ごしか…? 脚攣った時の3倍ぐらい痛ェ…。
やっぱすぐには動けねェか…、早く荒女のとこに加勢しに行かなきゃならねェってのによ…。
情けねェなほんと…、二等星が聞いて呆れるぜ…。こんなんじゃ…まだまだあの人には届かねェ…、まだ俺には足りてねェ…。
だが今の戦いで…自分の殻を破れた実感はあった…。ほんのきっかけに過ぎねェんだろうが…いつか必ず超えてみせるぜ…ムルクのおっさん…。
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思ったより脚の回復に時間食っちまったな…。殻破れたとは言え…やっぱあんまり普段使いできる技じゃねェってこったな…。
そんで荒女はどこまで行きやがった…一体どこで戦ってやがる…? この森全体的に変なニオイするせいで触角があんま機能しねェんだよな…。
クソッ…教徒共を統率してたあの男はかなりの実力者だ…、いくら荒女でも相当苦戦を強いられる筈…。
もう既に瀕死の状態まで追い込まれててもおかしくねェ…。とにかく今は急いで荒女のもとに──あっ…?
向こうに何か転がってんな…人か…? まさか荒女の亡骸じゃねェだろうな…、洒落になんねェぞそれは…。
嫌な予感を覚えながらも近付いてみると、それは荒女ではなかった。ひとまず安心はしたが…白目向いて倒れていたのは獣賊だった。
恐らくパンサー野郎の仲間なんだろうが…何故ここに…。危険生物にやられたか…? いや…もしそうならとっくに捕食されてる筈…原因は別にある。
周囲を見渡すと、少し離れた所に開けた場所があるのを見つけた。それと同時にもう1人倒れている獣賊も見つけた。
これが荒女の仕業だってんなら良いが…妙に胸騒ぎがしやがる…。ひとまず開けた場所に出ると、何とも言えない異質な光景が広がっていた…。
獣賊が3人地面の上に転がっており…向こうの方では教団の男が地に伏し…中央付近でボロボロの荒女がうつむいたまま立ち尽くしている…。
何だこれ…どういう状況だ…? よく分からんが…荒女が勝ったってことでいい…んだよな…? ──荒女…?
なんか様子がおかしいな…、立ってはいるが…ふらふらと今にも倒れそうだ…。
「おいっ…! 大丈夫か荒女…! スゲェ怪我じゃねェかよ…治癒促進薬と塊血はちゃんと─」
「ヴゥゥゥゥ…ヴァアアアアアッ…!!!」
「うぉ…!? あっぶねェ…?! クソ…テメェ何やがんだ…! 殺す気か…! ──おい…? 荒女…?」
急に衝棍で攻撃してきやがったが…やっぱなんか様子がおかしいな…。言葉が通じねェし…口から涎が垂れてやがる…。
目もどことなく普通じゃねェし…まるで獣みてェだ…。
「ヴゥアアアゥ…! ウア˝ア˝ア˝ア˝ア˝ア˝アッ…!!!」
大きな叫び声を上げると…荒女は不意に左拳を地面に叩きつけた。直後勢いよく地面がひび割れた…、マジで…?
えっコイツ本当に荒女か…? 俺の知ってる荒女はこう…腕力はそこそこで業が光る技巧派って印象だったんだがな…。
ここで一体何が…──んっ…? アレは確か…。
冷静になって辺りを見渡すと、何気なくとある物が転がっていた。あの特徴的な形…アレは〝瓢箪〟だ。
瓢箪…瓢箪か…、瓢箪と言えばやっぱアレだよな…レビン酋長の薬湯。──待てよ…? 荒女あの時何貰ってた…?
確かあの時…最後に手に持ってたのは…〝鬼尽湯〟だな…。おうそうだ間違いねェ…俺が急かしたせいで荒女は鬼尽湯にしたんだっけな…。
っつうことはあれか…? 今荒女は鬼尽湯に呑まれて暴走状態になっちまってるわけか…? おいおい…普通にヤベェだろそれ…。
もう無理できるような状態じゃねェってのに…これ以上暴れさせたらマジで死に繋がりかねねェぞ…。どうにか止めてやらねェとな…。
「ア˝ァ…ガァ…! ヴァア˝ア˝ア˝ア˝ア˝ア˝ッ…!!!」
「──先にこっちが殺されるかもしれねェな…。こりゃ本気で押さえ込みにいった方がいいだろうが…今度こそ傷物にしちまっても恨むなよ…?」
──第149話 開かれた扉〈終〉
まさかのリベンジマッチ──!?




