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飛空技師は駆り出される  作者: 似瀬


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第148話 悪魔の使いと亡者

           ──飛空技師は駆り出される──


勝利への近道、それは分析──。

さてさて、まずは色々考えていこうか。あの攻撃…──実際どうすれば避けれるんだ…? 無理か…? 無理なのか…?


だって無理じゃね…? いやまあ距離を取っておけば避けれるかもしれないけど…できれば反撃(カウンター)前提で動きたいからなぁ…。


できるだけ近い距離で攻撃を避けないと…私の射程距離じゃ反撃(カウンター)できないのよね…。防戦一方で不利押し付けられるのも嫌だしさ…。


華天(かてん)で攻撃するのも手だけど…あんなゴテゴテの剣士相手に得物投げつけるのリスクしか感じねェ…、防がれて終わりそうだ…。


それに万が一衝棍(シンフォン)を押さえられたら丸腰でアイツと戦わにゃいかんくなる…。そうなりゃ私の負けは必至…最悪のシナリオ…。


やっぱ現実的に思考するなら…至近距離であの二段構え攻撃を回避するっきゃねェな…。気合いで避ける…? いや無理…根性論はここでは役に立たん…。


「何か企んでいるようだが…そんな猶予は与えん…! 〝深淵の瞬刎痕(アビューゼル)〟…!!」


「おっと…! …っ?! クソ…またか…」


またあの二段構え…剣が通り過ぎた後に左腕が切れた…。ヤバいな…攻撃されるほど突破口が遠ざかっていく感覚がある…。


ふぅ…一旦全部リセットするか…。そもそも反撃(カウンター)狙いっつう受け身の姿勢がそもそも間違いかもしれねェ。


負傷覚悟で突っ込むのが正解ともいまいち思えないが…現状でダメなら他の方法試さなきゃ一生ダメなまんまだしな、よしやるか…!


「こんのクソ野郎め…! 好き勝手やりやがって…! 今度は私の番じゃオラァ…! 泣かせてやるから覚悟しやがれ…!」


「私の番…? 残念だがそんなものは存在しない…! 貴様にはもう手番も反撃の芽も与えん…! 〝深潭の瞬刎瘢疵(アドラジエロ)〟…!!」


「ぅ…?! 〝震速捌(しんそくざ)き〟…!」


防戦一方な現状を打破したいのに…梃子でもそうはさせてくれないようだ…。


ただでさえ速い剣技に鎌攻撃まで追加されたら…いくら両手回しといえど防ぎ切れねェ…。腕が切れる度に…痛みで回転速度が落ちてるような気もする…。


クソ…いつまでこの連撃は続くんだ…?! 奴が息切れするまで耐えられるか…?! どんどん負傷箇所は増えてく一方だってのに…。


じりじりと押されてる…このままじゃマズい…。ここは一度距離を取って仕切り直した方が良さそうだ…。


タイミングを見計らい…バッと後ろへ跳んだ。そこまでは上手くいったが…左足が地面についた瞬間…蓄積した痛みや疲労が害をなした…。


左脚がガクンと沈み…体勢が大きく崩れた…。すぐに整えはしたが…ほんの僅かな隙も戦場においては致命的なものとなる…。


今の一瞬の…ほんの僅かな綻びを…奴は見逃さなかった…。


「〝深奥の瑕(アザーリオ)〟…!!」


「うわああああっ…?!!」


鋭い突きが腹部に深く突き刺さり…背中を突き破った…。燃えるような熱さを帯びた激痛…口からも血が溢れる…。


奴の腕を掴んでそれ以上の行動をさせまいとするが…抵抗虚しく力一杯剣を引き抜かれた…。


「決着だ…もう無駄な抵抗はするな。ここまで健闘した貴様に敬意を払い…一撃で首を刎ねてやろう」


「ハ…ハハハッ…、そうか…そんならお言葉に甘えて…──」


“──ガブッ!!”


「…っ?!!」


勝ち誇った奴は必ず隙を晒す。腹を貫かれて尚私が反撃してくるとは夢にも思わなかったんだろう…、そんなコイツの顔面に噛み付いた。


頭蓋骨にひびを入れるつもりで思いっきり、獲物を貪る肉食獣の如く。


「ぐあああああっ…?! 離れろこの…! 〝瞬刎周散(プレゼール・クレイス)〟…!!」


「おっとっとォ…危ねェ危ねェ…」


無理できる状態じゃないから、退き際はちゃんと見極める。流石のアイツも、顔面噛まれておいて速攻襲ってくることはできねェようだ。


今のうちに有難く治癒促進薬(ポーション)飲ませてもらう。だがこれがラス1…、次に致命傷になりうる負傷をしたら…そん時は死ぬかもな…。


勝負と生死の瀬戸際…過酷な戦いだ…。だが分かったぜ…アイツに勝つ方法…! アイツの剣を喰らったおかげで…勝利の糸口が掴めた…!


相応のリスクを負う羽目にはなるが…ぶっちゃけそうでもしねェと勝てない気がする…。──上等だ…やってやる…!


「くっ…なんて下品な女だ…、気品もクソも無い…」


「戦いに気品なんて要らねェだろ…? 戦いとかいう殺伐としたもんは…どこまでも泥臭くあるべきだと思うがな。まあそれはそれとして…そろそろ終結(フィナーレ)と洒落込もうぜェ…?! もうテメェに勝つ算段はついた…!」


「俺に勝つ算段だと…? ふんっ…バカな事を…! 貴様に明日は存在しない…! 本当に算段とやらがあるのなら…見せてみろ不敬者…!!」


顔面噛まれてご立腹なのか、額に血管浮かばせながら突っ込んでくる。さて…美しい終結(フィナーレ)を飾る為に…私も覚悟を決めないとな。


「〝深淵の瞬刎痕(アビューゼル)〟…!!」


〝音〟と動きに全神経を注ぎ…衝棍(シンフォン)でしっかりと剣を防御(ガード)。その直後追加の鎌攻撃が左腕を切った。


何度切られても鮮烈な痛み…脳が揺れるようだ…。だが…!


「オラァァ…!!」


「ぶごっ…?!」


奴が更なる追撃を仕掛けてくる前に、ついさっき切られた左腕で奴の顔面を思いっきりぶん殴った。


腕を切られて尚反撃してくるとは夢にも思っていなかったのか、すんなりパンチが通った。チャンス…! 虚を突かれた奴は大抵、その後も体を硬直させる…!


左脚を軸に体を回転させ、腹部に回し蹴りを入れた。今ので奴は少し後退りをし、十分に衝棍(シンフォン)で攻撃できる間が生まれた。


「喰らえ…! 〝(りゅう)げ─」

「〝瞬刎鎌(プレゼール・タップ)〟…!」


「う˝…またかよ…?! 往生際が悪ィな…」


寸前で渾身の一撃は失敗に終わった…、まあいい…次だ次…! きっとまた好機(チャンス)は訪れる…その時を逃さなきゃいい…!


「〝瞬累劈鎌(プレゼール・ギエル)〟…!!」


「──〝震打(しんうち)〟…!!」


「う˝ぐっ…?!」


両手の鎌がまるで釘のように肉に突き刺さった…。っがそんなことは全て無視して、こっちの攻撃を強引に叩き込んだ。


奴が剣と鎌の二段構えで攻撃を仕掛けていれば…直接胴体に攻撃を入れられたんだが…。さっきからあとちょっと届かないもどかしさみたいなのがあるな…。


「ハァ…ハァ…、どうなっている…!? 一体何が…!?」


「おっ、戸惑ってんねェ…! すまし顔が崩れてと~ってもハンサムだぜカマキリマ~ン♡ 滑稽でめっちゃダサい♡」


「答えろ貴様…!!」


「へいへい、私の質問に答えてもらったお返しに教えてやるよ。っつっても特別なことはしてねェぜ? ただ痛みを堪えて無理やり攻撃しただけだ。テメェの剣に突き刺されて改めて気付けたぜ、オマエの鎌は速度こそ恐ろしいが…威力はそこまででもねェってことにな…!


皮膚は切れても、その刃は肉を深く切り進むことができねェ。痛みは当たり前に生じても、深手にも致命傷にもならねェ。それなら私が痛みを堪えちまえばいいんだ…! 致命傷にならねェんなら、避けるまでもねェ…! 攻撃を喰らってでも…最速で反撃(カウンター)を決める…! それがオマエをぶっ倒す唯一の手段だ…! どうだ…?! 脳筋だろォ…!」


「正気じゃないな…」


誉め言葉いただきました…! ってか戦いに身を投じてる奴の大半は正気じゃねェだろ。もっと言うならランルゥ教徒(オマエ)が何を言うってな。


「ビビったんなら石版置いて逃げたっていいぜ…?! 石版さえありゃテメェに興味無ェからな…!」


「そうはいくか…! 俺は示さねばならない…亡き妹の価値を…! その為に貴様を殺し…! 他の教徒達を導かなきゃならない…! 俺は貴様を殺す…!!」


「そんなら戦ろうや最後まで…!! 醜く…泥臭くよォ…!!」


互いに決意を固め、同時に前へ出た。高まる集中力…今まで聞こえていた周囲の音が遠ざかっていく。


聞こえるのは互いから発生する音のみ…視線は眼前の敵にだけ向く。負ければ死ぬ状況だが…不思議とこの空気感が心地良い…。


「〝深淵の瞬刎痕(アビューゼル)〟…!!」


ここまでの戦闘で目が慣れたのか、単純な剣撃くらいは余裕を持って躱せるようになった。追加の鎌攻撃は無理だが…そこは当然無視してゴリ押す。


震打(しんうち)…!!」


「…っ! …っ?!」


「残念…! 本命はこっちだよ…! 〝震打(しんうち)〟!!」


普通に反撃してもどうせ防がれる、そう思いあえて石突の方で叩いた。予想通り防がれたが、奴はいつもの衝撃波がこないことに動揺を表した。


その一瞬の隙に体を回し、逆方向から本命の一撃を叩き込んだ。胴体狙いだと鎌で防がれるかもと思い、ちょっとズラして太股を狙ったが正解だった。


脚を打たれて吹っ飛んだ奴は、派手に地面を転がった。当然猛追、さっきよりキツい一撃を叩き込むために衝棍(シンフォン)を回す。


奴はよろよろと立ち上がると…すぐに頭に響く〝音〟。両手をこっちへ向けてきた…これは間違いなくアレがくる…!


「〝瞬刎鎌(プレゼール・タップ)〟…!!」


「ふんっ…! ハハハッ…! そんな単調な鎌単体の攻撃なんざ避けられんだよバァーカ…! 〝震打(しんうち)〟!!」


回した衝棍(シンフォン)を勢いよく横降りしたが、素早い前転で回避された。さっきので脚にダメージを負ったのによくやるぜ。


「ぐっ…〝瞬刎周散(プレゼール・クレイス)〟…!!」


()っ…──ガアァ…!!」


「ぐはっ…?!」


至る箇所を切られたが、なんかもうアドレナリンが出てるせいか攻めっ気が止まらず、お返しに腹部へ強烈な蹴りをお見舞いした。


もはや痛くない箇所が見つからないレベルで全身が痛みに包まれてるが…恐らくそれは向こうも同様だろう。今の蹴りでよろよろと後退る姿が…全てを物語っている。


「クソ…! クソクソクソ…! 〝深潭の瞬刎瘢疵(アドラジエロ)〟…!!!」


予想通りかなり追い込まれているのか…奴はまるで苦し紛れのように剣を振るい出した。こっちも震速捌(しんそくざ)きで対抗。


剣速は前と変わっておらず…一方的にこっちが鎌で傷付けられる展開も同様だが、もう同じ轍は踏まない…!


このままアイツが息切れするまで…絶対に退かねェ…! どれだけ切られようが…意地と根性で耐え切ってやる…!


手が切れ…腕が切れ…脚が切れ…、腹…胸…肩…頬…が切れ…、ついには右目も切られた…。だが痛みを動力源に衝棍(シンフォン)の回転数を上げていく。


そうして血だらけになりながら耐えていると、少しずつ奴の勢いが落ちてきた。これまでに蓄積されたダメージの影響が明らかに出てる。


そしてついには剣が弾かれ…大きく体勢を崩した。こっちもかなり限界近いが…目一杯の力を振り絞り、両手で衝棍(シンフォン)を振るう。


「〝強震(きょうしん)〟…!!」


「ぅガァ…?!!」


散々痛めつけられた分、思いっきりぶっ飛ばしてやった。手応えは十分あった…これで終わってくれれば嬉しいけど…。


だが残念なことにゆっくりと立ち上がろうとしてる…。勘弁してくれ…さっきのでこっちも残り少ない体力がかなり削れたんだ…、追い討ちしに行くのも辛い…。


「ハァ…ハァ…、俺は…負けられ…ないんだ…、妹を死に追いやった世界に…分からせてやるんだ…」


「──それがオマエの本心だろ…?」


「何…?!」


「妹がどうとか言ってるが…結局は単なる復讐心に憑りつかれた亡者ってことさ…。妹の価値を示そうなんてのは建前で…、本当はただ世界が憎くて…デタラメに世界をめちゃくちゃにしようとしてるだけだ…」


「知った様な口を…! 貴様に何が分かる…?! 妹は生まれた時点で世界から存在そのものを否定されたんだぞ…?! 生まれながらに忌み嫌われていい存在なんていない…! 俺はそれを示したいだけだ…!!」


「聞けば聞くほど頭が痛くなる話だな…。──事情はまるで違うが…私は両親を心の底から憎んでる。もし1人だけ人を殺してもいいんなら…私は間違いなく両親のどっちかを殺す…。それぐらいには憎んでる…この世の何よりもだ」


最近クソエナがそこにエントリーしかけたけどな…、何なら今も限りなくアイツのこと嫌いだし。考えるだけで殺意が湧く…。


「それが何だ…?! ただ親が憎いだけで分かったような口振りを─」


「〝超能疾患(クァーツ)〟──そう言えば何となく理解できるか…?」


超能疾患(クァーツ)…、悪魔の使いか…?!」


「ケッ…悪魔の使いねェ…。分かんねェなほんと…、黒髪で生まれただけの妹は忌み子じゃなく人で…望んでない能力(チカラ)を持って生まれた私はそうじゃねェってか…。ヤダヤダ…むしろ普通に生まれたこれたオマエこそ、私達のことをちゃんと理解してるのか知りたいね」


「…。」


「私は現在進行形で存在を否定され続けてる身だ…文字通り世界規模でな。だからこそ考えてみろ…! 悪魔の使いとまで呼ばれてる私が今…! 大陸の危機を救おうとしてんだぜ…?! それはある意味私を否定した神に対する最大級の復讐だと思わねェか…?!


──妹を死に追いやった世界に復讐しようってんなら…オマエもそうするべきなんだ…! 妹と同じ苦しみを抱く連中を正しく導いて…世の為人の為に尽くせ…! オマエならできる筈だ…! 苦しむ人の気持ちに寄り添えるオマエになら…!」


「…。」


奴はゆっくり立ち上がった…ふらふらの足取りで…。だが頭の中で必死に葛藤しているのか…ずっと俯いている。


戦いの最中に生まれた沈黙…。北東から吹いた風が私達の頬を優しく撫で…木の葉の揺れる音が周囲を包み込んだ。


「貴様の言い分はよく理解した…、そして恐らくは貴様の言い分こそが正しいのだろう…。──だが…だからこそ俺は…今俺を信じてついてきている者を見捨てるわけにはいかない…! 俺はここでの一件を託された…! 最後まで責任を果たし…背中を示す義務がある…!」


「そうかい…んならもう私から言う事は何も無ェ…。来な…! これで最後だ…哀れな亡者…!」


「我は瘴魔司教(しょうましきょう)…!! 恵まれぬ者達を導き…! 神の予定調和を堅守する者…! 神よ…どうか最後にこの私に…彼の者を討つ力を…!」


私と奴は同時に一歩踏み出し、真っ直ぐ距離を詰めていく。ギラリと剣先が輝き…衝棍(シンフォン)は風を切る。


奴は剣を頭上に振りかぶり…私は衝棍(シンフォン)の回転数を上げた…。もう防御も回避も頭にはない…先に攻撃を繰り出した方が勝つ──


「 〝深淵の(アビュー)

  〝竜撃(りゅうげき)〟ィ!!! 」


「グッ…ガハァ…?!!」


振り下ろされた剣が私に触れるより早く…私の渾身の一撃が奴の胴体に命中した。今日一番の猛烈な勢いでぶっ飛び…奴は巨木に衝突した。


手からポロッと剣が抜け落ち、両膝をついた奴は…白目を向いたままうつ伏せに倒れた。勝敗は確認するまでもなかった。


「ふぅー…、最後の最後まで己の意思を貫く姿勢──天晴だったぜ…お兄ちゃん…。今まで一番…戦りづらかったよ…」


勝負に勝って戦いに負けたような…清々しさのない幕引き…。せめてこの結末から…アイツが変わってくれるのを祈るばかりだ…。


まっ、何はともあれ私の勝ちだ…! 斬られたミクルスの分もきっちり返してやった…! 後味は悪ィけど…これで因縁は全て晴らした。


石版回収して皆のとこに戻ろう…皆待ち呆けてたりしてな、ハハハッ。


〝──キーン…!〟


「〝虎点穿(フージャオ)〟!!」


「…っ?!」


どこに潜んでたのか…突如姿を現したトラの獣族(ビケ)が攻撃を仕掛けてきた。両槍の高速突き…

、辛うじて避けられたが…限界間際の体は大きく体勢を崩した…。


「そこだっ! 〝虎発勁(フージン)〟!!」


「うごァ…?!」


腹部に強烈な発勁を喰らい…派手に後ろへぶっ飛ばされた…。今一番重傷な腹に攻撃を受けて思わず吐血…激痛で脳が痺れるようだ…。


それでも全身に力を込めて起き上がると…さっきのトラ野郎の他にも4人の獣族(ビケ)が居やがった…。


内1人は気を失って倒れてるアイツの体をまさぐり…石版を手にしやがった…。クソ…獣賊団(クズ共)め…!


「オマエ等の戦いは遠くから見させてもらった、正直オマエ等2人の熱い戦いには息を呑んだぜ。だが残酷だよなァ…結局は最後に生き残ってた陣営が勝っちまうんだからよォ」


「返…せ…! それは…テメェ等の…ものじゃ…ねェ…!」


「おーおー、随分苦しそうだな。まあ無理もねェか、あんなに激しい戦いを終えたばかりなんだからよォ。まあでも悪く思わねェでくれ…! 所詮俺達は敵同士、同情なんざ死んだフリほども役に立たねェ…!」


どうにかアイツ等をぶっ倒してやりたいが…マジで力が入らねェ…。立ち上がるのがやっとなぐらいだ…、ヤバい…マジでヤバい…。


「5人でリンチってのは弱い者いじめみたいで気が引けるが…七鋭傑を2人も倒しちまった怪物は確実に殺しておかなきゃならねェからな…! 痛みに苦しみながら逝ってくれや…!!」



──第148話 悪魔の使いと亡者〈終〉

絶体絶命──?!

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