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【第一部完結】魔女として断罪された悪役令嬢は婚約破棄されたので魔王の妃として溺愛されることを目指します  作者: 中臣悠月
第三章 内政チートで魔王の国を改革! 魔王からの好感度アップを目指します

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1 謁見の翌朝です

「失礼いたします、エレイン様。起きていらっしゃいますか?」


 部屋の外から女性の声がする。

 ヴィネ陛下に謁見した後、客間を与えられた私は、旅の疲れと極度の緊張から解放されたこともあり、早々に寝床についた。

 安宿の粗末な寝台で就寝する日々が続いていた身にとって、久々に味わうフカフカのマットレスは心地よく、すっかり熟睡してしまっていたようだ。


「はい、どうぞ」


 扉の外に声を掛けつつ、眠い目をこすっていると、朝の身支度用の盥(たらい)を持った侍女が部屋の中へと入って来た。昨日、身支度を整えるのを手伝ってくれたハーフエルフの美少女だ。


「おはよう……ええと、名前をまだ聞いていなかったわよね」

「メイヴと申します。しばらくの間、この城に滞在されることになられたと伺いました。その間、エレイン様の身の回りのお世話をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」

「こちらこそ、あらためてよろしくね、メイヴ」

「それから……身支度が終わったら、キッチンまで来るように、と。陛下の小姓のベルク様から申しつかりました」

「キッチンへ? わかったわ、ありがとう」


 昨日、大広間では姿を見かけなかったと思うがベルクと言えば、『聖なる乙女と光の騎士のマリアージュ』のプレイヤーの中でも人気のあるキャラの一人だ。

 確か、年齢は15歳。見た目はとてもかわらしい半獣の少年だ。オオカミとのハーフで、緑の髪の間からピョコンと飛び出た耳とフサフサの尻尾がトレードマーク。

 時に、オオカミにも変身するが、その姿は猛々しい野獣というよりも、大型犬に近い。愛くるしいモフモフキャラだ。

 そんなかわいらしい外見に反し、性格は年齢よりもずっと大人びていて優秀だ。

 ヴィネ様の周りには複数の小姓たちが仕えているが、その中でもとりわけ気が利くベルクは、小姓頭的存在である。

 他の小姓たちをまとめながら、ヴィネ様のお世話の一切を取り仕切っている。将来の執事候補といったところだろうか。

 特に、ショタ好きには絶大な人気を誇るキャラである。

 しかし、ヴィネ様と同様、プレイヤーには攻略する術(すべ)がない。


「そういえば、メイヴはハーフエルフだし、この城の従者には、人間以外の種族も多いのね」


 昨日、城内に入ってから気付いたのだが、侍女や従者、衛兵に人間以外の種族が目立つような気がするのだ。

 聖カトミアル王国で見ていた風景とは、随分、違うと感じていた。


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