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■ 堕天使殺し
一人の天使がおりました。彼女は人間を愛し、時には助言を与えましたが、自らの考えを押しつけるきらいがありました。ある時、神が「人間の自主性に任せよ」と命じたのですが、それを無視したあげく、神に罵詈雑言を吐いた彼女は地獄へ堕とされ堕天使となりました。
悪魔の力を得た彼女は、天と地の間に結界を張ります。結界自体はそれほど頑丈なものではありませんが、壊せば大爆発をして地上を根こそぎえぐります。神と他の天使は手が出せなくなりました。
それから五百年。地上は彼女が考える理想の世界となりました。但し、逆らう者には容赦をしません。そんな中、神は工夫をして天使の魂を人間の赤子へと埋め込みます。その赤子は「堕天使殺し」の力を得る事となりました。
人間に偏った愛情を注ぐ堕天使。偽りの平和に疑問を抱かぬ民衆。そして堕天使殺しの命を受けた、天使の魂を持つ人間の勇者。それぞれが、自らの信じる"幸せ"の為に戦いを繰り広げます。
結末や如何に。




