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■ タイム・ネゴシエーター リセラ

リセラは新米のタイム・ネゴシエーターだ。彼女の仕事は、改変された歴史を修正する為に「交渉」をする事である。


一度変わってしまった歴史は、元に戻す事が出来ない。だがそれでは歴史は滅茶苦茶になってしまう。それゆえ考えられたのが、なるべく元の歴史に近い形で「新たに歴史を改変する」方法だ。


しかしその為には、罪のない人の犠牲が必要になる時がある。


たとえばある再改変をした場合、本来なら重要な発明をする人物が、別の人物になってしまうとする。そうなると、本来の発明者は歴史に名と留める事が出来ない。これは本人にとって、大変な不利益だ。それを「何かと引き換え」に、了承してもらう交渉をするのがタイム・ネゴシエーターである。


時間倫理法によって、了承がなければ再改変は行えず、別の改編案を探さなければならない。そこが単なる「歴史を歪ませる者」との違いなのだ。


よって歴史に大きく影響しない事を前提に、交渉人は経済問題、家庭問題、健康問題など、不利益を被る人の為に全力を尽くさねばらない。


リセラは新米ネゴシエーターとして奮闘するが、時々起こる記憶の欠落に悩む。実はリセラ自身が歴史の再改変における被害者であり、被害を被る事と引き換えに「自分がタイム・ネゴシエーターになる」という条件を出したのだった。


そう申し出た彼女の真意は何か? なぜ記憶の欠落が起こるのか。そして彼女が被害者となった歴史改変とは……。多くの謎を秘め、いま怒涛のタイムファンタジーが開幕する(かも知れない)。


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