2-26 特別教官”ジョン” 2
俺と真美子のいる所に、目を覚ました愛美さんが近づいて来た。
「テツさん。次も1対8で模擬戦をしますか?」
と言われ、個別指導に変更するかどうか聞いてみた。
「えーっと1対8で模擬戦は駄目そうですか?個別指導に変えますか?愛美さん。」
「いいえ、魔族相手だとチーム戦をしなくてはいけません。ちょうどいい訓練になります。」
そうだな、この小国は対魔族を想定しなきゃいけなかったな。
「それじゃ次も1対8で模擬戦でいいかな。」
「はい。でも今度はみんなで作戦をたてますので、少し待ってください。」
「わかった。」
愛美さんはクラスの生徒達と作戦会議を開き始めた。
真美子はこっそり、俺にレベルを聞いてきた。
そういえば最近は真美子に、俺のレベルを教えて無かったな。
「俺はLV1601だ。」
◇
総合運動エリアに俺が立ち、その周りを生徒たちが半月形に取り囲んで、後方支援の3名の生徒が一定間隔で立った。
そして、模擬戦が始まる。
全員の魔法攻撃が俺をめがけて放たれるが、俺は模擬剣を数回振り、この魔法集中攻撃を霧散させる。
そして、生徒達が波状攻撃で交代に切り込んで来るのをすべて受け流して、その都度カウンターで手加減腹パンを打った。
後方支援の3人も瞬歩で近づき気絶させた。
まあまあ、作戦もその指揮もいいかな?
回復魔法で回復させ、小休止を入れた後2回目3回目続けた。
俺は、回を重ねるごとに手を抜いた。最後には素手で相手をしていた。
そろそろ、生徒達が限界だな。
「みんなもう模擬戦は止める。次は個別講習に移る。少し休むように。」
と俺は大きい声で、生徒達に言った。
生徒達その場で地面に座ってしまった。
真美子は、俺の所に来た。
「テツさん。みんなはどう?」
「ああ、陣形もいいし、連携も出来てきたけどレベルが足りないな。」
「それは、テツさんのレベルが高すぎるからじゃないの。テツさんの感覚がマヒしてるのよ。」
「うーん、そうかな。」
「そうよ。」
「あれだな、全員を”勇者試練のダンジョン”に連れて行けばいいかな?」
「テツさん全員に回復魔法掛けられるの?」
「それは無理。」
「それじゃ、誰か死んじゃうわよ。」
と、そこに愛美さんが来た。
「テツさん、そろそろ個別指導をお願いします。」
「ああ、それじゃ愛美さん、順番に俺の所に来るように言ってくれ。」
「はい。」
と愛美さんは生徒達の所に行った。
そうだな、真美子に手伝ってもらおう。、
「真美子は俺の指導のアシスタントをしてくれ。」
「アシスタント?」
「そう、だって俺相手じゃ、みんなはどう倒されたか分かってない。だから、相手は同レベルか少し上のレベルがいい。」
「分かったわ。」
順番に俺が、真美子をアシスタント役として個別授業を行った。
女生徒が可愛かったのでつい、丁寧に教えてしまった。真美子が不機嫌になった。
また、俺と真美子との関係を聞かれた。真美子は、夫婦にいずれなる間柄だと言った。
男子生徒は、俺にビクビクしながら教わっていた。
まあ、これで悪い虫も付かないだろう。
◇
授業が終わり、学食で食事をする事になった。
学食と言っても、貴族が多いので豪華な食事が出た。俺はびっくりした。
真美子はこんないいもの食べてたのか!
今テーブルには、マイルダさん、フラルウさん、愛美さん、真美子、俺が座って昼食を取っている。
「テツさん、真美子さんとラブラブだとお聞きしたのだけれど、本当でしょうか?」
と、マイルダさんが言ってきた。
へえ、真美子、そんなこと言いふらしてるんだ。
俺は顔が緩んだ。
聞き返そうと思ったら真美子が割って話そうとして来たので
「えっと、その件にふがふが」
俺は真美子の口をふさいだ。そして話を続ける。
「え?マイルダさん、真美子がそんなこと言ったのですか?」
「ふがふが」
「そうですよ。それはもう自慢げに。ねえ、フラルウさん。」
「はい。マイルダ様。」
ほう、真美子は学園で自慢げにいってるんだ。
「そうなんだ。」
俺は更に顔を緩ませた。
おっと、そろそろ真美子の口を、
「ぷはー!」
俺は真美子の口から手を離し、真美子を見つめた。
顔が赤い、すぐにでもキスしたいほど愛らしい。
「あら、そう言えばわたくし、真美子さんから、テツさんはキスお上手だとお聞きしましたわ。」
「え、真美子そんなことまで言ってたのか?」
「そ、それはその。」
真美子は顔を真っ赤にして、下を向いてしまった。
「それで、わたくしもそのキスを教えて欲しいんですが、どうでしょうか?」
そ、そんなレッスンがあったのか?俺は真美子を見た。
「え、ま、真美子がOKを出せばいいけど。」
真美子は先と違い俺を睨んで、そして無言で俺の腕を抓る。
「いてて。」
「愛美さん。私のテツを誘惑するのは止めてください。」
「あら、わたくしは、教えて欲しいと言っただけで、別にわたくしの目の前で、真美子さんとテツさんがキスして見せてくれればいいのですよ。誘惑なんてしてませんわ。」
いいね。どのみち、真美子とキスして夫婦の証明をするつもりだったしね。
「お、その手があったか。じゃあ見ておけ。」
俺は真美子を抱き寄せ、唇を重ねた。
「んん!」
少し抵抗があったので、俺の唇で真美子の私の唇を押えた。
「まあ!」「あらー!」「やん!」
と愛美さん達の声が聞こえる。
真美子は目をつぶって、俺に身を任せている。
俺は舌を真美子の口の中に入れた。
さっき食べた肉の味がする。
肉の油で良く舌が滑る。
くちゅん。
「んん。」
真美子も舌を俺の舌にからませた。
もう肉の味はしないが油でつるつるする。
「ふんぁ。」
真美子は俺に胸を押し付け更に接近した。
そして、真美子から俺口に舌を入れ込んだ。
くちゅ。
もう少し真美子から抵抗があると思ったのに、真美子は逆に積極的だ。
人前でする方が燃えるのだろうか?
「んん」
そして俺も舌を絡める。
くちゅくちゅ。
しばらく俺と真美子はお互いの味を堪能していた。
少ししてから、俺と真美子は唇と唇を離し見つめ合う。
「こほん!もう十分ですわ。良い勉強になりましたので。」
と愛美さんの声がした。
俺と真美子の周りには沢山の生徒が集まっていた。
それに気づいた真美子は、顔が赤くなり、目が泳いでいた。
本当はドヤ顔で「羨ましいだろ!」とか言いたいが我慢だ。真美子に迷惑がかかるからな。
俺は、平然と残りの食事を食べ始める。
それを見て周りの生徒は、自分のテーブルに帰って行った。




