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異世界神達のゲーム  作者: コクテン8
女勇者編
80/123

2-27 魔族来襲

もうかれこれ真美子が学園に通い始めてから2ケ月が経った。

今日も真美子は魔法騎士育成学園に登校して行った。


ここ1ケ月くらいは、”勇者試練のダンジョン”で、俺自身のレベル上げを本格的に行った。

毎日真美子に溺れていた自分に活を入れる意味合いもあった。


真美子のレベルの倍に俺のレベルを上げて、常に強くなっている状態で守ってあげないとな。


毎日服がボロボロで帰ってくる俺を見て、真美子は呆れかえっていた。


俺は、いつものように”勇者試練のダンジョン”に行く。

そして、今日もボロボロになるまでダンジョンを進んだ。



◇



俺は宿屋に帰った。


もう外は夕日が建物の影を伸ばしている。


ドアを開けると魔法通信機がけたたましく鳴っていた。


俺は魔法通信機を取った。


「もしもし、テツです。」

「あ、やっと繋がりましたわ。早く来てください。真美子さんが!」


愛美さんは慌てた声で言っているので、何処に行けばいいかとか分からない。


「え、何処に行けばいいですか?真美子がどうしたのですか?」

「魔族が、魔族が襲ってきて、いま真美子さんが戦ってるんです。」


真美子じゃ下級魔族には勝てるが、それ以上だと無理だな。


「わかりました。学園ですか?」

「はい。テツさんお願いいたします。」

「わかった、今行く。」


俺は、魔法通信機を切り、急いで学園に転移した。


◇


学園は無残にも、瓦礫の山と化していた。


南の方向に土煙が見える。あそこか!


俺は遠見を使った。


真美子が魔族と戦っている。遠見での鑑定では、魔族ガラナスLV1226


マズい!俺は奥歯をかみしめた。


遠見で場所を決め、俺はすぐに転移した。


そこには、白銀に輝く鎧を着た魔族ガラナスが2本の剣で真美子をいたぶっていた。


真美子のおっぱいが出ている!

くっ!オレ以外に真美子のおっぱいは見せられない!


俺はタイミングを見計らい、真美子の周囲に風の渦を発生させた。


魔族ガラナスは、その風の渦に反応してバックステップで距離を取る。


俺は風の渦を解きながら真美子の側に転移した。

そして、ボロボロだが俺のマントを真美子に掛けた。


「何奴!」


と魔族ガラナスが叫ぶ。


俺は真美子をいたぶりやがった奴を睨み叫ぶ。


「それはこっちのセリフだ。真美子をひん剥きやがって!もう殺す。」

「は?人間風情がいきがると・」


俺は転移で魔族ガラナスに近づき剣を振るった。


シュン!

すぱん!


と魔族ガラナスに首が飛んだ。


俺は魔族ガラナスの後ろ立ち剣を収めた。


ぶしゅー!

どすん!


と魔族ガラナスの体が地面に倒れた。


俺は真美子の所に戻って、真美子を抱き上げ、姫様抱っこをした。


そして、TPを消費するが転移で宿屋の部屋に戻った。



◇


「え?」


部屋に帰ると真美子が驚いていた。


そういえば人を運ぶのは、TPを消費するから”出来ない”って言ってあったっけ。まあいいや。


「真美子、怪我はないか」


と言いながら、俺は真美子を見つめた。


「ええ、すこし。」


と真美子は答えた。


見ると、俺が掛けたマントに、血がにじみ始めている。


「今治してやる。」


と言って、俺は真美子を降ろしてマントを取った。


「あっ」


と真美子は手で隠そうとする。


真美子の鎧も服もボロボロだった。


俺は丁寧に真美子のやぶれた服を脱がし始める。


「あ、自分んで脱ぐわよ。」


と真美子は恥ずかしそうに言った。

そういえば、じっくり脱がせたことは少ししかないな。


「いいから黙って。」


俺は真美子の傷の度合いを見ながら服を剥がしていった。


いつもは治療では下着までだが、今回は真美子を全裸にした。


真美子は俺を見つめてる。


そして、真美子をベットに寝かせる。


俺は最上級回復魔法を掛けながら傷をゆっくり撫でた。


「あれ?傷の回復があまりできないな。」

「あ、それは、魔族特有の魔腐闘気で、治りが遅いんだって聞いたわ。」


魔腐闘気だと!”十勇者ミッション”の世界ではそんな条件無かったぞ。


「魔腐闘気?初めて聞くな。」

「魔族にとっての勇者が出す聖闘気と同じだって愛美さんが言ってたわ。」


聖闘気の魔族バージョンか。


「なるほど。しかしそれだと、傷がしばらく治らないぞ。」

「仕方ないわよ。」

「うーん・・・・・」


そうすると、時間が経たないと魔腐闘気が抜けないな、このままじゃ真美子が可哀そうだ。


うーん。


そうだ、魔腐闘気を別の物に移せばいいんじゃないか?


やってみよう。


俺は水と布を準備して、真美子の傷を水で濡らした布で丁寧に拭き始める。


拭いた時その布の水に魔腐闘気を吸い取るイメージをした。


「え、ちょっと、テツさん。」

「いいから、黙って!」


俺は魔腐闘気を吸い取った傷に、最上級回復魔法を部分的にかけてった。


真美子の顔がやわらいで行く。


俺は水と布を頻繁に変えて、その治療を行った。

ほとんど良くなったがまだわからない。小まめに様子を見るか。


「ふうう、よし、残りはあとで、少しづつ治療するよ。」

「え?」


と真美子は傷を見た。目を見開いて傷があった所を見ていた。


「これどうしたのテツさん。」

「魔腐闘気を水に吸いだして移し替えたんだ。まだ完全じゃないが。後はゆっくり治るだろう。」

「そんなこと、いえ何でもないわ。ありがとうテツさん。」


俺は使った布と水を片付けた。


ちょっとため息をついてしまった。


「ああ、ちょっと疲れたから、休ませてくれ、ダンジョンの帰りと今ので、MPほとんど残ってないんだ。」

「そんな無茶しないでよ。もう。」


まあ、ここなら敵はいない、俺が真美子に尽くすのは俺が好きでやっているんだ。


「ああ。」

「それじゃ、私お茶入れるわ。」

「真美子も疲れてるんじゃないか?」

「うん、実は疲れてる。だってテツさんなかなか連絡取れないんだもの。魔族と使い魔合わせて5つも戦っちゃたわよ。」


そうか、あの魔族だけじゃなかったんだな。だけど、


「そうか、それはすまなかった。だけど、それじゃ何で覇者の剣ロドリゲベルクⅠAのその宝石を使って、覇者の剣ロドリゲベルクⅠBに緊急サイン送らなかったんだ?」

「え?なにそれ!」

「あれ?この覇者の剣ロドリゲベルクⅠは対の剣で、”勇者試練のダンジョン”限定だけど中でも外でも連絡が取れるんだけど、言ってなかったけ?」

「聞いてないわよ。」


あれ、言ったつもりが言って無かったか。


「そ、そうか、言ってなかったとは、不味かった。」

「もしかして、それで連絡取れるから安心しきって、ダンジョン三昧してたって訳?」

「まあ、そうともいう。」

「もう。死にそうだったんだから。」


そうだなこれから気を付けなきゃな。


「ほんと悪かった。ごめん。」

「いいわよ。最後に助けてくれたんだから。」

「ああ。」

「少し休んだら、どこか夕ご飯連れてってよ。もう、安心したらお腹すいちゃったわ。」


そういえば俺も腹減ったな。


「ああそうだな。食べに行くか。」

「うん。」



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