2-17 ブラブラ
女子生徒達が乗る馬車の一行は、その後も魔物をに遭遇しながらようやく、目的地の温泉宿へ着いた。
その温泉宿は、温泉宿というより大きなお屋敷に大浴場が付いていた。そして、一部温水プールの様な大きな露天風呂があった。
女子生徒達は馬車から降りた。
「わー広い!」「ようやく、お風呂に入れるわ。」「泳ぐぞー!」「美容にいい湯は何処かしら?」「体の汚れが落とせますわ。」・・・・・・・・・
などなど女子生徒達は口々に言いながら、旅館の中に入っていった。
混浴で俺も一緒に入りたい。しかし、それやったら真美子が怒るよな。
あ、真美子と入ればいいじゃないか。
「テツさん何にやけてるのよ。」
と真美子が俺をジト目で見る。
「い、いや、何でもない。」
「女性の湯を覗かないでよ。」
「そんなことしないよ。」
「そうかしら?」
「そうだよ。だって、これからは真美子が見せてくるから、覗く必要はないさ。」
と言ったら真美子が顔を赤くした。
「やだ、もう。」
と言いながら俺に寄り添ってきた。
そして、護衛の俺達も、一緒に旅館内へ向かった。
◇
一応パーティの団体行動を想定しているので、女子生徒の部屋は、2人、3人、3人に分かれた3部屋になった。
もちろんお付きの女性従者も一緒だ。
その3つに分かれたパーティに、それぞれ護衛の女性が一人ずつ付くことになっている。
真美子の仕事は、ジョセファーナ、マリアン、キャサリーリの3人を旅館の部屋内や浴場内の護衛だ。
俺や男の護衛は、廊下や外で見張りをする事になっている。
俺は、愛美さんの配慮で館内の廊下などをブラブラするだけの簡単なお仕事になった。
まあ、この建物内なら結界や警報設備もしっかりしているので問題ない。
あるとすれば、覗きかな?
と考えながら、俺がブラブラしていたら、愛美さんが俺を見つけてやって来た。
愛美さんのおっぱいもブラブラ揺れていた。
今、真美子いないから、あのおっぱいに誘惑されちゃう。冗談だけど。
「テツ様。」
「は、はい。愛美さん。」
パーティの勧誘か?いつぞやの続きか?いいだろう存分に凝視しようじゃないか。
「真美子さんの班に、大浴場の準備ができたのでお風呂に入って下さいと、伝えに行っていただけませんか?」
「え、あ、はい。伝えに行ってまいります。」
「はい。お願いいたします。」
くっ!用事はパーティ勧誘じゃなくて、伝言役だったか。
◇
俺は真美子の班の部屋に着いた。
コンコン!と俺はノックをする。
「はい!」
と女性の声が聞こえ、ドアが開く。
「”ジョン”だ、真美子いるか?」
しつこくて申し訳ないが、俺は”ジョン”という偽名を使っている。
そして扉が開いた後、従者の女性と真美子が見た。
しかし真美子の後ろから、ジョセファーナ、マリアン、キャサリーリの3人が俺の周りに集まって来て、質問攻がまった。
「ねえ、真美子さんと夫婦って本当?」「お金すき?わたしと結婚すればお金もタップリ使えるわよ。」「”ジョン”さんを私の専属の護衛になりなせんか?」
「えーと、いっぺんに言われても分からないので、ひとつづつお願いします。」
俺は3人の気迫に押されていた。
「それじゃ私、ジョセファーナからいきます。真美子さんと夫婦って本当ですか?無理やりじゃないのですか?私みたいな女性は好みですか?」
真美子は夫婦って言いまわっているのか?あとなんだ?好み?
「えーと、真美子とは結婚の約束をしています。しかし、まだ結婚していません。無理やりでもありません。ジョセファーナさんは可愛らしいですよ。その柔らかそうなほほも魅力的です。」
「可愛いらしいって、・・ポッ。でも結婚していないのね。」
ジョセファーナは照れてるよ。それに反して真美子、俺を睨んでるよ。
「次はわたしよ。”ジョン”さんは私の専属の護衛になりなせんか?あと、わたしみたいな女性って”ジョン”さんは好みかしら?」
専属の護衛だと。あとキャサリーリまで好みとか?これ、また俺モテ期?
「専属の護衛は申し訳ありませんが、お断りします。俺はフリーがいいので。あと、キャサリーリさんは、美人でとても素敵ですよ。そうとても魅力的です。」
「まあ、魅力的なんて嬉しいわ。でも護衛の件は、また伺いますので考えておいてください。」
げ、真美子が切れそうだ。俺を歯ぎしりして睨んでくる。
俺は、アイコンタクトを使い眉毛の上下で真美子に”おせいじだから気にするな”と伝えたが、無理だったみたいだ。
「最後にわたしの番ね。わたし、マリアン。わたしと付き合ってみない?」
とマリアンは直球で言ってきた。
その言葉に真美子が反応して割って入って来た。
「何言ってるのよ!テツは私のなんだから!」
あ、もう駄目だな。というか”テツ”ッていちゃってるよ。
「真美子、俺は”ジョン”だ。」
「あ、”ジョン”は私のよ。」
と真美子は言い直している。しかしもう遅い。
「もしかして偽名?」「テツさんて言うんだ。」「まあ、テツさという名前でしたのね。」
俺は、真美子の口を押えて、またしゃべれなくした。今回は何故かすぐにおとなしくなった。
真美子は汗と真美子の匂いがした。
とりあえず、3人に口止めを。
「えーと、みなさんすみませんが、”ジョン”とお呼び下さい。そうしないと俺は護衛の仕事を外れますよ。あと、今後も他言無用でお願いしたい。」
「護衛から外れると帰りの訓練が辛いわ。」「わかったわ。だから付き合うの考えて!」「いいわ。貴方がいないと帰りの護衛が不安だものね。」
3人は黙ってくれることになった。当然まわりのお付きの従者も黙ってくれるだろう。
「ありがとう御座いますお嬢様方。それでは仕事がありますので失礼します。」
と真美子の口をふさいだまま、俺は真美子を連れて部屋を出た。
「ふぐふぐっ!」
「ああ、ごめん真美子。」
「ぷはっー!もういつまで口を押えてるのよ。」
「いやー、なかなかいい口の感触だったもんで。出来れば指を口に入れてたかったよ。」
そうだな、俺の指にはちみつを付けて真美子に舐め舐めしてもらいたいな。
「もう変な事言わないでよ。それに、テツさんは私と夫婦なんだから、他の女性にデレデレしないでよ。」
いや、デレデレしてないと思うんだけど、してたかな?
しかし、夫婦については確かにそうだな。でも、ちょっと意地悪して。
「でも、まだ結婚して、・・・・・」
わ、睨まれた。でもそろそろ、もっといいことしたいよな。
「テツさんは私と結婚するって言ってくれたじゃない。だから、他の女に色目使わないで。」
「ああ、そうだな、それじゃ真美子、妻としての俺に何をしてくれるんだ?」
「そ、それは、今後色々してあげるわよ。」
「ほう、どんな?」
「いろいろよ。」
よし、約束したぞ。この仕事終わったら、いろいろしてもらおう。
そして、俺は口調を硬く変えて言った。
「それじゃ、仕事の話だ。真美子、大浴場の準備ができたから3人を連れて風呂に入って来てくれ。」
「はい。テツさん。」
真美子は、俺につられて、シャキッと返事をして部屋に戻って3人を大浴場に連れて行った。
俺は、ブラブラ護衛に戻った。
◇
ブラブラも飽きたので、食堂でおつまみを食べていたら、真美子達が食堂の廊下を通っていった。
そう言えばあっちは女湯だったな、風呂の帰りかな。
「真美子!」
「あ、テツさん。」
真美子がこっちにやって来た。
湯上りのいい匂いがする。
「テツさんはお風呂はいったの?」
真美子、すごい機嫌がいいな。
「いやまだだ。」
「ここのお風呂すごくいい湯よ。」
「そうか、じゃあ、真美子混浴入ろう。」
お、赤くなった。
「な、駄目よ。」
照れてる、いいな。
「えー、俺と風呂入りたくないのか?」
「そうじゃなくて、他の男の人もいるじゃない。」
そうだった。
「そうだな。他の男に真美子の体を見せる訳にはいかないな。」
「そうよ。」
「そうだ。」
「それに、これから仕事なの。」
ここで、少し一緒に入る約束を取り付けよう。
「じゃあ宿屋に帰ったら、一緒に入ろう。」
「もう。わかったわよ。」
即答だ。
「ほんとに。」
「何度も言わせないでよ。」
照れてる顔、可愛いな。
「わかった。」
「それから、愛美さんとそのチームの女性2人が、テツさんに傷痕の治療を受けたいって言っているの。」
「そんなの簡単だからいいよ。」
「え?簡単?」
あ、そう言えば最近は、真美子の傷痕にはじっくり時間を掛けて治してたっけ。ちょっとどうしよう。
「あ、まあOKって言っておいて。後でそれについては詳しく話そう。」
「わかったわ。それじゃ仕事に戻るわよ。テツさん。」
そして、真美子は4人は護衛の任務に就いた。




