2-16 しまだらワイバーンだな
次の日も、馬車は山道を進む。
ガタン!ゴトン!
山の木は針葉樹の様な木に変わり、辺りは濃い緑色になっていた。
ガタン!ゴトン!
・・・・・・
数回の魔物との戦闘を繰り返した。
もう俺の班の3人は、いい感じで、俺は高み見物になった。
もっと強い魔物でも大丈夫そうだ。
・・・・・・
そして、町から山を2つ超えた所に来たとき、空に3匹の黒い影が現れた。
「しまだらワイバーンLV300前後だ!みんな止まれ!」
俺は、大きな声を上げた。
馬車の一行は止まり、俺は魔法通信機で愛美さんと話し始める。
「もしもし、俺だ。今、しまだらワイバーンLV300前後が3匹、頭上を旋回している。みんなを一か所に集めてくれ。」
「あの上空の3匹ですわね。」
「ああそうだ。上級魔法防壁を張れるものはいるか?」
「はい。2人いますわ。列の中央で準備をさせますので来て下さい。」
「わかった。」
と俺は魔法通信機を切った。
「真美子、俺たちも行くぞ。」
「はい。」
俺達は、後ろの女子生徒全員が集まっているところに向かった。
しまだらワイバーンは俺達を獲物と認識して、馬車を中心に円形に旋回している。
◇
女子生徒全員が集まっているところに行ったら、愛美さんとそのパーティメンバーも、もう集まっていた。
「あ、て、じゃなくて”ジョン”さん、こちらは準備できました。」
と愛美さんが言った。やっぱり、おっぱいに目がいってしまう。
また、説明を入れるが、俺は”ジョン”という偽名を使っている。
「それじゃ、俺が行くけど、愛美さんのパーティからも戦える者を出してくれ、しまだらワイバーンを狩る。」
「わかったわ。こちらのレオンとケントとわたくしが出るわ。」
俺は、男のステータスを見たら不安になった。
「そっちの男2人、LV250程度で大丈夫か?」
と言ったら、レオンとケントは怒りだした。
「なにを!」「そうだ、偉そうに。」
2人は俺に眼タレて来た。
「やめなさい。2人とも。」
「「はい。」」
と 愛美さんの一言で静かになった。流石はパーティの頭だ。
「”ジョン”さん2人は遠距離攻撃型なので大丈夫ですわ。」
「そうか分かった。愛美さんも遠距離攻撃のみでいいから無理しないでくれ。」
「あら、優しいのね。」
「まあね。」
俺はいつも女性には優しいのさ。特におっぱいには。
「それじゃ、ミゲルとミミ、私達が行ったら上級魔法防壁を展開してね。」
「はい。愛美様。」「はいにゃ。」
さっき、真美子には、上級魔法防壁内で待ってるように言っておいた。
俺は左の2匹へ、愛美さん達は右の1匹の方へ、飛行魔法を使ってしまだらワイバーンの方に向かった。
俺は雷撃の魔法をイメージした。ライトニングだったかな?
2匹のしまだらワイバーンの周りに魔力と雲を集め、雷撃を放った。
いくつもの雷撃がしまだらワイバーンに走る。
ズッバーアンンンンン!
雷鳴が轟いた。
耳がちょっと痛い。もう少し離れればよかったな。
そして、雷撃を食らった2匹のしまだらワイバーンはヨタヨタと落ち始めた。
俺は、高速飛行で2匹のしまだらワイバーンを順次切り刻んだ。
しまだらワイバーンは、何個かの破片になって落ちて行った。
その後、俺は最後の1匹の方へ飛んで向かった。
途中で、下の結界の中の少女たちを見る。
問題はなさそうだ。
最後の1匹はもう傷だらけだったが、なかなか愛美さん達は倒し切れない。
飛行しながら揺れる、愛美さんのおっぱいをもう少し見ていたいが、飛行する魔物はレベルが低くても厄介だからな。
「愛美さん!後は俺が片づけます。」
「お願いしますわ。」
そして、愛美さん達はオレの後ろに下がった。
ザン!
俺は即座にしまだらワイバーンを始末した。
その後、愛美さん達と地上に降り始めたが、目立ちそうなのでこそっと進路をずらして、木の陰に隠れてから転移で真美子の所に行った。
真美子はきょろきょろと誰かを探していた。
「真美子、どうした?キョロキョロして?」
と言いながら、俺は真美子の後ろに立った。そしたら、真美子はビクッとした。
なかなか、面白いリアクションが見れたな。
「もう、脅かさないでよ。」
と俺を見つめながら真美子は言った。
猫みたいで可愛いな。今度猫耳付けてもらおう。
「ごめん、ごめん。転移で来たから気が付かなかったんだなぁ。さぁ。」
と俺は言って、真美子のを引いた。
このまま抱き上げて馬車までと思ったが、周りの目が俺に向いている。
目立っちまったな。
仕方がなので、そのままトボトボと馬車に向かった。
真美子はなんか機嫌が良くなっていた。
さて、索敵魔法を開始しますか。




