表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

私、何かしました?

三話目です。

最終回です。

一日で完結です。

見に来ていただいてありがとうございます!



こんにちは、聖女召喚の儀式で巻き込まれ認定されて、前回ギルドカード作成できたのでゴブリン退治の依頼を引き受けた元、最強剣士のレイラです。


私、ここ数分から変なことに気がついたんです。

いつまで立っても出口に着かないこと。


そして道中襲いかかってくるのが、ゴブリンオーガ等々と前世でも中級冒険者の人でも討伐に苦労するゴブリンの最高クラスに近い魔物が出たりと……とにかく可笑しいんです。

私、元、最強剣士だけど、さすがに可笑しいでしょう?

剣はないけど、滅茶苦茶内心、吃驚(びっくり)してます。

そしてかれこれこの森に来てから三日立ちますよ?

さすがに可笑しいですよね?

はい。

滅茶苦茶空腹なんです………。


「た、助けてくレェぇぇぇ!!!!!」飢え死寸前の空腹な私に突如聞こえてきた助けを求める声。

私はすぐに反応して声の方向へと走る。


「大丈夫ですか!?!?」私が声の出た方向へ走ると、冒険者のパーティーと、ゴブリンキングと白い動物。一言で言うならばモフモフに尽きる。


「えっ!ゴブリン!?」

「キング!!」絶体絶命なこの状況でもツッコミしてくれるなんて……何て無神経な人だろう……。すいませんでした。

そして隣には重症を負った冒険者が一人いた。

出血多量だから早くしないと出血死する。


「もう少しだけ頑張ってください!!」私は重症を負った冒険者に声をかけてから重症を負った冒険者の所持していた剣を直ぐ様持って戦闘態勢に入った。

白いモフモフは取り敢えず無視してゴブリンキングに向かって剣を振るった。


勿論、ゴブリンキングの方も攻撃をしてくる。

ゴブリンの中でも最高クラスなのだ。

きっと強いのだろうと確信しながら私は剣を降ろうとする。


でも。


遅かった。スローで見える程に遅かった。

攻撃もただ振るうような感じで取り敢えず先に大きな手を斬った。その後、すぐに地面に着地して態勢をすぐに直してゴブリンの首を狙った。

勿論、他の攻撃にもすぐに対応できるように、態勢を作って。

そして首は固いのだろう。そう感じていた私がいた。

でも甘かった。

とても柔らかな感じで物凄く脆かった。


「えっ?」首を斬って私は地面に着地した。

驚きのあまり、驚きが隠せなかった。

だって物凄く弱かったから。

何て弱さなのだろう…と、別の小意味で感心するほど。


その後に何かピロんと言うような音が鳴り、驚いた。


「なっ何!?」あっ…そうだ。ステータス?そう言えば、ここに来てから自分のステータスを見るのを忘れていた。


<ステータスオープン>そう心の中で言った。


青樹 麗羅 16歳 レベル:1→150 職業:剣士


属性:全属性


HP:1→100/100

MP:15


スキル

鑑定 隠蔽 言語理解 アイテムボックス


獲得

魔素制御 身体動作

剣安全化 超級戦闘術


称号

前世の記憶を持つ者 最強剣士 巻き込まれ認定



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


上がりすぎじゃない?普通でしょう?ゴブリンキングなんて前世では皆一日に一回程度は倒してたよ?


「う……あ……ぐは……」自分のステータスに感心していると突然呻き声が聞こえた。


ああ、そうだった。重傷者がいるんだった。


「大丈夫ですか?もうすこしで楽になりますから」優しく声掛けをしながら重傷者の傷を確認する。

傷はとても深かった。


「ティア!」私はある名前を呼んだ。

そして私の目の前に淡い光が現れた。


「はぁい…ご主人様ぁぁ」明らかにめんどくさそうに出てきた小さな体と小さな繊細な羽を持った、小さな精霊、ティア。

前世、私が仲間にした幻の二大精霊の一人である光の精霊。


幻の二大精霊は光と闇に分けられるその名の通り幻の精霊でその光の精霊がティアだ。


『あら?姿が変わってないかしら』

「そうね。でも、話しは後!今はこの人を治癒してくれる?」

『へいほい…人使いの荒いご主人様ぁ~』

「まだ働いてないくせに」


そしてティアは重症者の傷口に指をちょこんと乗せ、また淡い光が指先から現れる。

そして段々深かった傷は塞がってくる。


『ほら、出来たわよ』ドヤァと言わんばかりにティアは言う。

「ありがとう、さすがね」

『そりゃそうよ!』

そして重症を負っていた冒険者らしき人は目を覚ます。


「う……ここは」

「め、目覚めたか!聖女様がお前を助けてくれたんだよ!」



△▼△



「いやぁ~助けてくださってありがとうございます、聖女様」

あっけらかんと私に重症を負っていた人はお礼を言う。

でも、それ以前に。


「あの、私、聖女様ではありません」

「またまたぁぁ」

「私のお陰ではありません。ティアのお陰ですので、お礼はティアに」

もう何回この海輪を繰り返していることか。


「えっと、ティアさんでしたか?助けていただきありがとうございます」そしてティアの方向へと向き、やっとお礼をする。


『本当に…変わらないわね』

「?」ティアは何かを呟いたが私には聞こえなかった。


『まあ、当然よ!もっと私にお礼をしなさい!!』

「「はい!」」


「…それで…?貴方達は?」

「あ、自己紹介するのを忘れてましたね。僕はレンです」

「俺はレオです。弟を助けていただいてありがとう。そしてティアさんも」


『当然よ!』

「いえ」


「何があったんですか?」

「いやぁ~普通にゴブリン三体の討伐をしに来ただけなんすけど、何故かゴブリンキングと遭遇してて」

「へぇぇ。私もただゴブリン退治にきただけなのにこの森から抜け出せなくて……」


『はぁ!?』私達が首を傾げていると、突然ティアが叫んだ。


「どうしたの?」

『あんた達…まとめて方向オンチね…』呆れられた。


「どう言うこと?」

『ここは、上級以上よゴブリンが沸く森よ?そんな所に一人や二人でくるバカなやつなんていないくらいの危険な場所だと言うのに……』


「「「へぇぇ~~」」」三人揃って感心する。

『感心するな!全く!どうして私はメアリーと組んだのかしら?』私はその名前を言われてすぐにティアを掴んでレンとレオの場所から遠ざかった。


『な、何よ!急に!』

「なによじゃないのよ!今の私はレイラ!レイラなの!」

『はぁぁ??』



私はティアに訳を説明する。



『へぇぇ~~転生!からの聖女召喚の儀式で巻き込まれ認定!あいつらもバカだよねぇ~メア…じゃなくてレイラが最強剣士だってことも知らずに…幻のこの精霊、ティア様も負けたって言うのに』


「そう言えば、そんなこともあったわね」

『あったわね、じゃないわよ!私、今もあれひきずってるのよ!?』


「はいはい」私は適当に言葉を返す。一方ティアは頬を膨らましている。


「そろそろこの森から出ましょう」

「「おう!」」私達は二人の元へ帰って言った。

因みにゴブリンキングの魔魔石はもう掘り出し済み。

ただし、ひとつ問題がある。

ゴブリン共を倒しすぎて持ちきれないと言うことが!!


『どうしたの?早く生きましょう』

「ティア……」


「まだいたのね」

「あ?」

「…すまぬ」


と言うか、私、ステータスに<アイテムボックス>があったわ。

なぜ忘れてた?と言うかあまりステータスとか見てないな……。


試しにもっかいやってみよう。

慣れの練習だ。


<ステータスオープン>


青樹 麗羅 16歳 レベル:150 職業:剣士 従:ティア


HP(体力):130/150

MP(魔力):10/10


スキル

鑑定 隠蔽 言語理解 アイテムボックス 魔素制御 身体動作

剣安全化 超級戦闘術


属性:全属性


獲得


称号

前世の記憶を持つ者 最強剣士


HPが50上がってる!

と言うか最初の時もそうだったけど、レベルの上がる基準って何?ちょっと良く分からない。


<鑑定>もあるの…か………。

早速使ってみよう。


……ティアでいいや。


ティア 幻の二大精霊 主:青樹 麗羅


HP(体力):300/300

MP(魔力):9200/10000


スキル:超級治癒 物理耐性


属性:光 聖


獲得:


称号:幻の二大精霊



お~~~見た目によらず結構すごいのね、ティア。特にMPが!!

でも、何故かティアの主が私になってる………、


『なに見てるのよ』

「別に?」怪訝そうに私を見る私はあっけらかんと言った。

鑑定って便利だわ。

あ、ゴブリン共の死骸&魔石はアイテムボックスに収納。と。


さて、そろそろ出発だ。



△▼△▼△▼△▼△



あれから一時間。私達はやっと、森から脱出できた。

そして私達は今、冒険者ギルドにきている。


「いやぁ~やっと森を出られましたねぇ~~」

「はい」

『こいつら………』どうやらティアはお気楽すぎる事に怒っているのだろう。


「あの、依頼を達成できたので……」

「かしこまりました。あら?レンさん、レオさんじゃない」後ろにいたレンとレオに受付嬢さんはどうやら知り合いのようだ。

そりゃそうだけども。


「お~カレン~~やっほ」

「行方不明だったので心配しましたよ。ざっと三ヶ月くらい」

え?今、行方不明と言いました?

…………………………………………………………………………………無かったことにしよう。



「後、この人すゲェんだよ!!ゴブリンキングをガッ!ガッ!と倒してよ!」急にレオさんが声を発した。


「僕はこの人に助けてもらったんだよ!!」

「へ、へえぇぇぇ」滅茶苦茶カレンさんは引いている。


「カレンさんと言うんですね」今気がついた。

「あ、さんは要りません」

「そうですか?ではカレン」なんとなく恥ずかしい。でもレンとレオは私の事は話さんでいい。

私は平凡を送りたいのだから。

精霊のティアの事とか口止めしたよね????

ねえ????

ねえ????????


「どうしよ…」そして私はやっと気がつきました。


私、ゴブリンキング倒しちゃったじゃない……。

さて、どう隠そう。



取り敢えず私はカレンに討伐したゴブリン、五体と沸いてきたゴブリン共、ゴブリンキングを渡して依頼達成料を貰って帰ろうとした。


が、


突然、カレンがワナワナと手を震わせていた。


「…あの…?」何に対してそんなに震えているのだろうか?


「少し……お待ちください……!」

「ちょっ!あのっ!?」何か…ヤバイのでは!?


少ししてカレンはもう一人の人と戻ってきた。

そしてなにか水晶玉ほ様なものを持ってきた。


「レイラさん、ここに手をかざして貰えませんか?」

「はい……。?」私は言われた通りに、手をかざす。

だが、何も起こらなかった。


「これは……!」なにかを訴えようとしたカレンに隣にいたまあまあ高齢の人が止めた。


「俺はレオール・ラールと言う。レイラと言ったな」

「はい、そうですが?」家名……どこかの貴族かしら?

家名は位の高いものにしかないし。


「困惑させてしまったな。俺は一応ラール騎士爵の息子だが、ギルドマスターをしている」

「あっはい。それで、そのギルドマスターさんが私になにか?」

「君がSランクのゴブリンキングやゴブリンジュネラル、それにゴブリンオーグまで討伐したのか?」


「はい。それが?」私は平然としているが、ギルドマスターのレオールさんにとっては大問題らしい。

しかも私の肩に手を乗せて意味深な顔を見せる。


「しかも!!災害級の魔獣のゴブリンオークス五体も!!」

「は?」五体って私が最初に討伐した?と言うよりも魔素の集めすぎの暴走爆発のせいなのだけど。


「おい、あいつが…?」「あのひよっこ冒険者が?」

何やらこそこそ言われてる……。

あの、私、何かしました?


でも一番驚きなのは!

「あの普通サイズのゴブリンがゴブリンオークス!?何故!」前世でも戦ったことがあるが、ひよっこの時は少し苦労した。

でも、戦えば戦う程、滅茶苦茶よっわ~~と思っていた。


「ゴブリンオークスは体を自在に操れ、しかも攻撃力、防御力共に強いんだ!!ベテラン冒険者がとてもとても苦労するんだ!」物凄く必死に言ってくるので私は引いてしまう。


「分かりましたから……」私が取り敢えず認めると次は何と言うことでしょう。

目の前に大量の金貨が並んでいるのです。

うぅぅ目が眩む……だいたい金貨をこんなに見るのは前世ぶりだぁぁぁ!


つまり前世ではこの光景は普通だったと?とは解釈しないで!


「こ、これは!?」

「討伐料だ」私は平凡を望んでいるけど……私には夢があるから……喜んで受けとりますっ!!!


手を出して私は貰おうとしたレイラだが、やはり平凡を望んでいるので手が出しにくいレイラでした。

三話ですけれども、見てくれてありがとうございました!

また、何処かで書くかな……ぁ……

と、思ったり。


レイラのステータス。

青樹 麗羅 16歳 レベル:150 職業:剣士 従:ティア


HP:130/150

MP:10/10


スキル


鑑定 隠蔽 言語理解 アイテムボックス 魔素制御 身体動作 剣安全化 超級戦闘術


属性:全属性


称号

前世の記憶を持つ者 最強剣士



ティアのステータス。

ティア 幻の二大精霊 主:青樹 麗羅


HP:300/300

MP:9200/10000


スキル:超級治癒 物理耐性


属性:光 聖


称号:幻の二大精霊







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 次のストーリーも楽しみにしています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ