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幼なじみ公爵令息様の本気が、最近ちょっと怖いです  作者: ayami


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第31話 「新婚旅行(仮)、甘すぎて現実じゃないみたいです」

 結婚式まで、あと一か月。


 ある日の朝のリビング。


「……リリア」


 レオンが、真剣な顔で言った。


「はい?」


「旅行に行く」


「え?」


「二人で」


「新婚旅行の予行練習だ」


(予行練習!?)


「……そ、そんなのあるんですか?」


「必要だ」


 即答。


「……慣れておく」


(何に!?)


 行き先は海辺の離宮リゾート


 三日後。


 王都から馬車と魔導列車を乗り継ぎ――


 到着したのは。

 

 公爵家所有・海辺の離宮


 白い別荘。

 青い海。

 専用ビーチ。


(豪華すぎません!?)


「……すごい……」


 私は呆然。


「……気に入ったか?」


「……夢みたいです……」


 レオン、満足そう。


「……俺の妻にはこれくらい当然だ」


「まだです!!」



 午後の海で私は、水色のワンピース姿。


「……きれいですね……」


「君の方が」


 反射。


(もう条件反射……)


 波打ち際。


 二人で並んで歩く。


 そのとき。


 ざばっ。


 波がかかる。


「きゃっ……!」


 足を滑らせる私。


 瞬間。


 レオンが抱きとめる。


「危ない」


 距離、ゼロ。


(近い!!)


「……大丈夫か?」


「……は、はい……」


「……よかった」


 ほっとした顔。


(そんなに心配……)


 そのまま、手を離さない。


(……きゅん……)


 

 翌日。


 港町の市場には。


 魚。果物。お菓子。


「……楽しいですね」


「……君がいるからな」


 二人で串焼きを食べる。


「あ、ついてます」


 私、指摘。


 レオン、親指で取る。


 そのまま、ぱく。


「うまい」


(間接キスーー!!)


「……れ、レオン……」


「何か問題か?」


 無自覚。


(ないけどあります!!)

 


 夜の離宮のテラス。


 満天の星。


 波音。


 二人で椅子に座る。


「……綺麗ですね……」


「……ああ」


 レオンが、私の肩を抱く。


「……リリア」


「……はい?」


「……こうしてると」


「……もう夫婦みたいだな」


(確かに……)


「……緊張します……」


「……俺は」


 少し照れて。


「……幸せだ」


 静かに言う。


「……君といられることが」


 私は、胸が熱くなる。


「……私もです……」


 彼は、私の額にそっと口づける。


「……早く……正式に妻にしたい」


(直球すぎ……)



 最終日の帰り道


 帰りの馬車。


 私は、少し眠そう。


 すると。


 ぽん。


 肩に何か。


 レオンの肩。


「……寝ていい」


「……え……?」


「……俺が支える」


(優しすぎ……)


 私は、そのまま目を閉じた。


(……幸せ……)


 レオンは、小さく呟く。


「……もう、絶対手放さない」


 こうして。


✈️ 新婚旅行(仮)編 ✈️は、


✔ 距離ゼロ生活

✔ 愛情再確認

✔ 結婚意識MAX


で、大成功に終わったのだった。

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