表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界制圧奮闘記  作者: 大九
第2章 入試編
34/58

第12話 根本には白い・・・

「ただいま~」

大分遅い帰りになってしまったが、怒ってないかな?

「あ、お兄さまが帰ってきたよ!!サラ姉さま、ほらほら、こっちこっち!!」

「ちょ、ちょっとキャニ、引っ張らないでよ!」

僕が帰ってきたことにより、燥ぐキャニとそれに引っ張られるように出てきたサラが出迎えてくれた。

「ちょっと、キャニ、そんな引っ張ったら転んじゃう。待って!止まって!・・・きゃあ!!」

丁度、2人が玄関に出てきた時、引っ張られ続けたサラが足をもつれさせて転んだ。キャニの方に転んだのにキャニはそれを華麗に回避した。つまりは、サラが僕の目の前で盛大に転んだっていうわけで・・・。

「えっと、サラ?だいじょ・・・。」

僕は慌てて目をそらした。というかそらそうとしたんだけど・・・。目の前に広がるのは、健康的な脚線美。しかし、普段のようにそれが途中までしか見えないのではなく、めくれたスカートにより根本までばっちり見えているわけでして、・・・。しかも、その根元の部分を覆っている白い布地は確か、この前の服を買いに行った時に、僕が選んだもので(この話は、後日お楽しみいただけます。)・・・。

あっ、サラが真っ赤な顔をして泣きそうな目でこっちを見ている。

「ええ~っと、なかなか見事なものをお持ちで?」

ばっち~~~ん!!!!!

おもいっきりひっぱたかれました。なんか涙ちょちょびれてくる。

「あっ、ちょっと、サラ姉さま!どこ行くんですか~?」

キャニも慌てて追いかけてくる。

う~ん。なんか気まずいな。

「なかなかハッピーなハプニングだったわね!チカラ君!!」

なんか、ヒョイッと顔出したミルテさんがグッジョブ!とやっている。自分の娘なんだから、もっと大切にしてあげてください!!

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


いろいろ災難もあったけど、とりあえず夕食になった。夕食の席でまずクリスを3人に紹介した。結局、僕も精霊を二体も連れていると目立ってしまうので、クリスはミルテさんと家での留守番組になった。正直、ミルテさんは昼間、家に一人になっていたので、少し安心した。

さて、もう一つの、おそらくとんでもない地雷な気がする問題を話さなくてはな。

「あと一つ、皆に聞きたいことがあるんだけど、・・・」

3人がヒョイッとこっちを向く。精霊2体もこっちを見てる。なんか緊張するな。

「えっと、今日二高に出願に行く時に知り合った子がいるんだけど、その子宿暮らしでまだ住むとこが決まってないんだって。だから、僕もその子も無事明日の試験に合格したら、その子をうちに下宿させてあげようと思うんだけど、どうかな?」

みんな、なんか固まってしまった。いや、ミルテさんだけはあらあらと言って微笑んでいる。

「さすがご主人様です!まさに歩くフラグ作成機。あの短時間でもうあの子を攻略したんですか?」

なんか、サフィが言ってくる。フラグ作成機?知らない言葉だ。

「ごしゅじんさま、すごい!」

クリスも羨望の目で見てくる。褒められているはずなのになんか素直に喜べない。

「お兄さま!この家ももっと賑やかになりますね!」

キャニはもうウキウキって感じではしゃぎ始めた。今日行った新しい学校でも、たくさん友達を作ってきたみたいで上々上々!問題は・・・。

「居候って、その子女なの?」

最後まで固まっていたサラが詰め寄ってきた。

「う、うん。一応女の子だよ。それにお付きのメイドさんがいた。きっと貴族なんじゃないかな?」

「そんな子、うちで預かる必要なんてないじゃない!」

「そ、そうなんだけど、ね?」

サラがすっごく睨んでいる。すると、ミルテさんが横からサラを引き剥がしてくれた。

「いいじゃない。チカラ君はこれから英雄になる男なのよ、サラ。女の10人20人侍らせなくちゃカッコつかないじゃない。」

「お、女を侍らす。そ、そんなの破廉恥よ!!」

ばっち~~~ん!!!!!

本日2発目を喰らいました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ