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異世界制圧奮闘記  作者: 大九
第2章 入試編
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第5話 美少女は腹黒かもしれない

今日から、異世界強化週間に入ります。9月26日まで毎日、12時、18時の一日2回更新にチャレンジします。多分、一週間持つと思う・・・・・・。

『ご主人様、いつまで見とれているんですか?』

サフィの声にハッと気がついたら、もうその美少女は僕の前にはいなかった。

『でも、さっきの少女もなかなかの実力者かもしれませんね。彼女も精霊持ちでしたから。』

えっ?そうだった?僕は彼女の顔しか見てなくて気づかなかったけど。

『彼女の連れていた精霊。低位でしたけど、ほとんど中位レベルの精霊でした。少なくとも今の私の外見レベルよりは格段に上のレベルです。』

強くて可愛い美少女か。こうなったらなんとしても絶対合格してやる。

『ご主人様、願書はあちらの校舎でもらえるようですよ。』

まずは、受験できるようにしないとな。

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


校舎で願書を受け取って必要事項を書き込んでいく。そして、身分証明となる冒険者カードとともに提出した。少しして、書類を正式に受理されカードを返された。試験はなんと明日らしい。内容は、知能テストに実戦テストらしい。どっちも今から準備しても間に合わないので明日、ぶっつけ本番で頑張ることにした。

校門を出てくると、少し人だかりができていた。その中心を見ると、さっきの美少女と、いかにも貴族の坊ちゃん風の少年が取り巻きの少年たちを連れて対峙していた。確かにあの少女の横に精霊が浮いてる。あれが彼女の精霊か。色的に水精霊だろう。坊ちゃんの周りにも精霊が、しかも2体も飛んでいる。あの坊ちゃん、見かけによらず、能力は高いらしい。

状況は坊ちゃんが何やら言っているのを少女が迷惑そうに拒否しているみたいだ。僕は嫌な予感がしたので足早にそこを立ち去ろうとした。踵を返そうとした瞬間、あの少女と目があった。途端に一瞬だけ少女の口がいたずらっ子のように綻んだ。

「ダーリン。やっときたのね。もう遅いわよ。」

こともあろうか、彼女はそう言って僕に抱きついてきた。てか、あたってます、あたってます。これ以上それを押し付けないで!!

「ダーリンが遅いから、私大変だったんだからね。これは罰として今日はダーリンにおごってもらおう。プンプン。」

何が、プンプンだ。僕が抗議をしようとしたら、小さい声で囁いてきた。

[いいから、話を合わせなさいよね。せっかく美少女が抱きついてあげてんだから。]

この美少女は、顔に反してなかなかいい性格をしているらしい。

そういうことをやっていたら、件の坊ちゃんがこっちに近づいてきた。

「おうおう、お前何してんのかわかってるのか?今はこの俺様がそこの女と話をしているんだからな。邪魔すんならただじゃおかねえぞ。」

僕はすぐにでもこの少女を渡して逃げたいと思ったけど、彼女に先をこされた。

「ダーリン!そんなことないからね。ダーリン待ってたら、そこの変なのに絡まれたの。ダーリーン。何時もの様にボコボコにしちゃってよ。」

だから煽るなって。

「へっ。だから、田舎者は困るんだよ。この俺様が誰か知らないみたいだな。仕方ない、この俺様の海より広い心に免じて、今すぐ行動を改めるなら特別に許してやろう。いいか、俺様はロザフォートシュタイン・デルモンテ。デルモンテ侯爵家の三男だ。俺様の親父はこの国の宰相。上の兄は二七歳の若さにして王国軍大佐にまで昇進し、下の兄は近衛騎士団中尉だ。俺様に逆らうとどうなるか解っただろう?さあ、今直ぐ平民らしく地に這いつくばり許しを請うがいい。ははは。」

うーん。ここは穏便に事を抑えたいんだけどな。未だにしがみついている彼女がこれからどんな暴走をするか判らんし。

「そんなの知らない。ダーリン!もう行きましょ。」

そう言いながら、僕の腕を引く彼女の行動に坊ちゃんはキレた。あーあ、面倒くせえ。

「ふ、そうか。これだけ言っても分からないか。流石は平民。頭の馬鹿さ加減も想像すらできないほどとは。おい、お前たち、やっちまいな。明日の試験の前哨戦だ。手加減は要らないぞ。」

その言葉に、後ろに控えていた取り巻き10人ばかりがこっちに飛びかかってきた。

美少女の名前を出すタイミングが見つからない。

5月21日一部修正しました。誤字等のアドバイスしていただきありがとうございます。

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