第14話 今後のこと
ストーリーがなかなか進まない!!
「さて、今後のことなんだけど、僕としては3通りのプランを考えている。最も、その3つが絶対というわけでもないからね。君たちがもっといい考えを持っていたら十分参考にしてあげるよ。」
そう言って、僕は3つのプランを提示した。
プラン1
このまま、僕スズキ・チカラの奴隷として一生を終える。
プラン2
奴隷の身分を解放し、僕との縁を切る。この場合、当面の生活資金として一人あたり1円を手切れ金としてあげる。(内心では、これが一番可能性が高いと僕は思っている。)ただし、今後、いかなることがあろうとも両者の間に関わりを持つことを禁ずる。因みに、この街で解放されても困るだろうから一応好きなところには連れてってあげる。
プラン3
奴隷の身分を解放するが、これからも一緒に行動することとする。言うなれば、この4人(+1)で家族として生活することとする。
さて、3人はどうするのかな。まあ、プラン2が妥当だと思うけど。
3人がずっと話し合っている。きっと、これからの一生を決める大事な瞬間だ。3人で考えさせて上げよう。
「明日の朝までに決めてくれればいいよ。僕は、入り口のところで寝てるから。ベッド一つしかないけど3人で寝られるよね?」
そう言って、入口の方に行こうとすると、慌てたミルテアーテが僕を呼び止めた。
「あの、私たちはまだ奴隷です。雑魚寝でしたら私たちが床で寝ます。それに、・・・。それに、夜伽をご所望でしたら、この子たちにはさせられませんが、私がお相手致します。」
「ちょっと、お母様?なに馬鹿な事を!!」
「サラ!黙ってなさい!!!」
ミルテアーテの発言にサラディナーサが慌て出すが、一喝されてしまった。いい母親を持ったな、2人は。
「ああ、いいよいいよ。さっきも言ったと思うけど、僕の国には奴隷なんてなかったからね。女の子は大切にしなきゃ。じゃ、お休み。」
僕は部屋を出て、入り口の近くで丸くなった。さあ、寝ようと思ったのだが、なぜかサフィが納得いかないような顔で僕の目の前をふよふよと飛んでくる。
「どしたの?サフィ?」
『ご主人様、納得いきません。どうしてせっかく買った奴隷を逃がすような真似をするんですか?』
「はは、サフィは僕の心配をしてくれるなんて優しいな。」
そう言って撫でてやると、一瞬フニャッと表情を緩ませたけど、またすぐ不満顔になる。
『ごまかさないでください。』
今のサフィはなかなか自己主張が激しいな。まあ、それだけ僕を心配してくれてんだろうな。仕方ない、ここは一つ、昔話でもしようか。
次回、昔話はすぐ終わっちゃう予定です。
昔話になりませんでした。次々話が昔話です。




