第13話 それぞれの自己紹介
そろそろ、話を展開させていきます。
僕の奴隷解放宣言を聞いて、疑惑の目を向けたまま、ミルテアーテが聞いてきた。
「私たちには、莫大なお金がかかっています。あなたのような歳であの金額をたやすく溝に捨てる真似はできないと思いますが?」
横で、ご主人様ならそんなことは容易いのです。と言っているサフィはとりあえず、無視しておこう。
「まあ、僕はお金持ちだからね。それに君達を買ったのは可哀想だからというただの同情。僕の国には奴隷はいなかったから。最近、こっちの方にやってきて今日この街に着いたばかりなんだ。」
まだ、疑惑の目は消えないがこのままでは話が進まにと思ったのか、ミルテアーテが前に出てきて自己紹介をした。
「私は、先日滅ぼされたドルカニア王国で皇后であった、ミルテアーテ・シクト・ドルカニアと申します。そして、娘の元第一王女サラディナーサ・シクト・ドルカニア、同じく元第二王女キャニエル・シクト・ドルカニアです。歳は、それぞれ14と10歳です。」
亡国の王族の女たち、今までは小説の中でしか実感はなかったけど、目のあたりにするとなんともムカムカする。
「戦争のきっかけって・・・。」
「はい、この国の王弟、エルバトーレ公爵がこのサラディナーサに求婚してきました。しかし、既に御年50を超え、しかも正妻を持たれる公爵にわが国の王位継承権第1位のサラを側室として嫁がせるわけにはいきません。結果、公爵により攻め落とされ、囚われの身となりましたが。」
なるほど、あの変態はそんなに偉かったのか。ってことは、あんだけ騒いだらこれで終わりそうはないな。
「貴様は、一体何を考えているんだ。」
これまで、ずっと黙っていたサラディナーサがいきなり、まくし立ててきた。ちょっと驚いたけど、ここは年上の貫禄を見せよう。(と言っても外見設定15歳だから、1歳しか変わんないんだけどね)
「そうだね、まず僕の細かい自己紹介からしようか。名前はさっき言ったようにスズキ・チカラ。歳は15歳。わけあって自由にできるお金があったから君たちを買った怪しい少年!」
ちょっとは、遊び心もあったほうがいいでしょ?
「実は、異世界に住んでいて、この世界に来たのはつい数日前。だから、知り合いはせいぜい肩に乗っているこの精霊くらいかな。」
そう言って、サフィを撫でると、待ってましたとばかりにサフィが自己紹介を始めた。
「私は、サミエスフィール。長いのでサフィって呼んでください。ご主人様と契約を結ばさせていただいている精霊です。」
さて、お互いの自己紹介も終わったことだし、今後の話をしよう。
カンソウ、オマチシテマース。




