皇太子
あれから数週間。
私とルナシス様は婚約者となった。
貴族社会では少し珍しい恋愛結婚ならぬ恋愛婚約。
いずれは勿論恋愛結婚。
家族は皆喜んでくれたし、皇帝陛下も快く受け止めてくださった。
皇后陛下は、、かなり気に食わなかったらしいけれど。
忘れていたが、未だにリベリオ皇国の皇太子が発表されていない。
そして、おそらく魔王の件でルナシス様の大きな功績が出たことにより、
皇太子の決定について議論されるようになった。
勿論ルナシス様の方が圧倒的に支持する家門が多いのは事実。
皇后の力でどうこうできるようなものではないわ。
、、、つまり、私はほぼ確実に将来皇后になる。
皇后でなくとも、皇族にはなるから、、
今後忙しくなるわね。
闇属性を持ったことによってまだ私とルナシス様の婚約をよく思っていない人はたくさんいるし、その人たちをなんとかしないと。
手始めに、、いろんなお茶会やパーティーにでも参加しましょうか。
今は邪魔をしてくる悠紀もいないし、
悠紀に侵されていた信者のような令嬢、子息は騙されていたと知り、今では割と私に悪い感情は抱いていない。
悪者は私ではなく悠紀だったから。
その人たちを利用するべきね。
「ベラ。私に届いた招待状を全て持ってきて頂戴。」
「承知いたしました。」
ふぅん。
伯爵家に私と同じ侯爵家からの招待状が大多数ね。
あっ
これは、、
ニュープトン伯爵家の長女、セインナス・ニュープトン様からの招待状ね。
アリヤス先生のお姉様、、
きっとこの方はアリヤス先生が闇属性を持っていることを知っているはず。
そこまで闇属性を嫌っていない方なのかも。
最初なんだし、ここへ行ってみようかしら。
「ベラ。ニュープトン伯爵家の招待に応じるから、返信用の手紙を持ってきてちょうだい。」
「承知いたしました。」
「ようこそ、レイ侯爵令嬢。この度はお忙しい中よくきてくださいました。甘いものがお好きだと聞いております。たくさんの種類を用意いたしましたので、ぜひ楽しんで行ってください。」
「ありがとうございます。」
「どうぞ私のことはセインナスとお呼びください。」
「セインナス様、、とても嬉しいです。私は甘いものに目がなくて。おすすめなどはありますか?」
「ふふっ、こちらなどはどうでしょう。街で有名なお店のでございまして、、、」




