新たなる王子様
「ここの教室にさ、レイ侯爵令嬢、、いると思うんだけど、、」
「まぁ!ルークアン様だわ!」
「ルークアン様ぁ!どうされましたか?!」
「え?あぁ、、レイ侯爵令嬢に用事があるんだ。」
「レイ侯爵令嬢、、、?何故、、」
「ルークアン殿下。私がレイ侯爵の娘ですわ。私が何か、、、?」
「あぁ、君が!少し俺に時間をくれないかな。」
ルークアン・フィレント殿下。
フィレント王国の王太子。
一国の王子様にも関わらず、誰に対しても優しく紳士に接する方。
実は土属性と闇属性を持っていて最初こそ恐れられていたが、
気さくな性格と持ち前の優しさでフィレント王国国民にもフェリエンテール学園の生徒にも好かれている。
学年は2年、グレードは勿論α。
実力は確かなのだが、国間でのトラブルを避けるため魔法学祭には参加していなかったのだ。
ユキと一緒で「是非自分のことはルークアンと。」と、入学式のとき言っていた。
、、、そう、ルークアン殿下は第二学年の代表を務めていらっしゃる。
「アリアーテ・レイでございます。私にどのようなご用件で?」
「そう畏まらなくて良いのに。」
「いえ、隣国の王子殿下に不敬な態度は取れませんので。」
「ふっ、、、レイ侯爵令嬢は第一学園の首席入学者だよね?入学式で挨拶してたし。」
「えぇ、まぁ」
「ね、アリアーテって呼んでも良い?」
「勿論です。」
機嫌を損なわせちゃダメよね。
隣国の王子様にそんなことしたら後が怖いわ。
この方は何が言いたいんだろう?
今は、フェリエンテール学園の庭でお茶をしているのだが、、
私は何も話すことがないからなぁ。
「実はね、君に言いたいことがあるんだ。」
「なんでしょう。」
「僕と、婚約してくれないか?」
えっ
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!
「、、、ってことがあったんだけど、、」
「ちょっとアリア、、僕、会いにいこうかな、、僕のアリアに何てことを、、」
「一応、僕もね。リベリオ皇国の皇子としてこれは絶対に行かなければならないことだ。」
ゴゴゴゴゴと鳴り響きそうなくらいお兄様もルナシス様も物騒な顔をしている。
「アリアーテ。君はなんと答えたんだい?」
「え?私は、、」
『それは本当ですか?もしそうなのでしたら私個人だけでは決めることができませんので、今この場で了承することはできません。』
『ふっ、分かっているよ。君は、、アリアーテは、この話をどう思ってる?本人が嫌なのにこの話を進めるつもりはないよ。』
『あら、そんなことないですわ。私にとっては光栄なことですから。』
『それは良かった。』
「なんてことを言ってるんだ!!!」
「えぇ、、だって、あの場で断れると思いますか?相手は王子様ですよ?」
「だからってアリア、、、!」
「、、、アリアーテ。君はルークアン・フィレントが好きなのか。」
フルネーム、、、!!
「ぇっ、、ぁ、、ぇ、、っと、、」
「る、ルナシス、アリアが怖がって、、」
「好きなのか。」
「そ、、そうですよ、ルークアン殿下が好きなんです。会ったのは初めてですけれど、お優しい方ですし。」
「なっ、、、!」
「本当に?!嘘じゃなくて?!僕より好きなの?!」
「、、、えぇ!ルークアン殿下がこの世界で一番お慕いしている方です!」




