図って
「、、、そうですね、ユキさんはまだこの世界に慣れていませんものね。」
「そう!アリアーテ、分かってくれた?」
「えぇ。しかし、この世界で生きていくには、、いえ、貴族社会で生きていくにはマナーが欠かせません。いつまでも『異世界から来て慣れていない』じゃ通用しなくなるんですよ。」
「ぅ、、」
「誰に対しても敬意を持った対応をしなくてはなりません。どなたかにマナーを教わってください。」
私は絶対嫌だけど。
「困るのは私ではなく、ユキさん自身ですよ。」
「っ、、あ、あっそ!分かってるわよ、それくらい!もう、私が考えてないわけないじゃない!」
「そうだったのねユキ。義姉なのにあなたの考えを知らなかったなんて、、義姉として不甲斐ないわ。」
「もう、お義姉様ったら!ちゃんとしてよね!」
あれ、、、?
この子って、ここまで馬鹿だったかな、、、?
「では私がマナーの教師を手配しておくわ。」
「、、、え?」
すご、、すごすぎる、、
今の自分の顔、どうなってるか分かってないのかな?
すっごい、、アホ面だわ。
「いつまで経ってもこの状況じゃ、イオラン公爵家の恥だもの。ユキ、あなたもイオラン家の人間だってこと、自覚して頂戴。」
「っ、、」
何も反論できないのか、黙って私たちを睨む。
結局何も思いつかなかったようで、静かに新しくできた友人の元へ帰って行った。
周りの反応は、途中までは最悪だったものの、今はそこまで悪くはない。
イオラン公爵令嬢の、「家の恥」という言葉が効いたらしい。
どこの貴族の家でも、周りに「恥」を晒すようなことは絶対にしてはいけないと教わる。
イオラン公爵令嬢の考えがよく分かるから、皆納得したのだ。
「、、、お礼を言うわ、レイ侯爵令嬢。私、あなたのこと話す前までは同じ皇后候補としてあまり好いてはいなかったのよ。家のために私だって必死だったからね。」
「えぇ、、っと、それってルナシス様の前で言っても良いことなんでしょうか、、、?」
「僕は別に気にしないよ?未来の皇后や側妃を選ぶのは僕だけじゃないしね。」
「あら、そんなこと言ってどうせ自分の思い通りにするんでしょう?ルナシス様ならそういうこと、やりかねないわ。」
「あ、アリア様、、」
「うん、アリアの言う通り、僕もそう思うけど。」
「イオラン公爵令嬢。自分のしたいこと、どうか閣下におっしゃってください。閣下は令嬢のこと、大事にしていますよ。皇后のことだって、、私、候補だとか言われてますけど、正直言って私は、皇后なりたいと思ってないので。」
「、、、、え?」
「ん?」
「アリアーテ?」
「アリア様?!」
「え、、な、何よ、、そんなに驚くこと?」




