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侵入者

異変に最初に気が付いたのはカミラだった

牙を取り戻した彼女だから気が付いたのである

それは 何か懐かしい気配だった そう高位魔族の気配だった


寝床から起き上がろうとしても 圧倒的な支配力で動きを静止させられた

『くっ』

カミラは声さえも出せなかった


次に異変に気が付いたのは有美(ユーミ)であった

しかし時すでに遅く彼女は魔の気配に蹂躙された

カミラと同じく動けないのだ


有美(ユーミ)の部屋の扉が開かれた

タマコさんである

タマコさんは有美(ユーミ)の異常を察知して部屋までやってきた

しかしそれまでであった

侵入者に立ち塞がった その行為の代償に斬られたのだ

大量の血飛沫をあげて昏倒するタマコさん

「…!!」

有美(ユーミ)は目を見開き声を出そうとしたが

それさえも敵わなかった


流しの少女等は人間だったから

相手にもされなかったのであろう

最初から目覚める事は無かった

魔力で深い眠りにつかされていたのだろうか


侵入者の気配が薄くなった時には

忽然と有美(ユーミ)の姿が大衆食堂(まねきねこ)から消えていた

衰弱したカミラ 血塗れのタマコさんを残して…



太陽光が窓に射し込まれ

店長(みせのあるじ)が来た

生臭い臭いを察知して 有美(ユーミ)の部屋に急いだ

そこで息も絶え絶えなタマコさん見つける

止血を施し

各部屋に有美(むすめ)の姿を探す

姿を見付けられない事に愕然とするのであった

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